ぽんど

駅メモの二次創作とかエッセイとか色々書きます。

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記事一覧

人はなぜ『声』に惹かれるのか

 突然ですが、僕は声が良いです。(自慢) このアドバンテージは生まれ持ったものであり、何の努力もせずに自然と獲得していました。  何の努力もせずに出来てしまうものの…

ぽんど
1か月前
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蓮台寺ミナトSS『過去と未来の物語』最終章

最終章ー1 孤独ではない戦い 「んん……」  ミナトが意識を取り戻すと、ぼやけた視界のまま辺りを見渡す。 しゃがみこんでいた足元を見ると、そこには鈍色の金属部品や…

ぽんど
2か月前
1

蓮台寺ミナトSS『過去と未来の物語』第二章9~11

第2章ー9 順調な歩み 「なぁなぁ、鐘太郎のお姉さんすげー美人だって聞いたけどマジか?」  昼休みにいつも通り屋上で飯を食っていると、隣に座っているクラスメイト…

ぽんど
2か月前
1

見えなくなる程遠くに ボールを投げれる強い肩

羨ましくて10歳ほど若返りたかった〜♪  どうもこんばんは。  突然ですが、最後に全力で走ったのはいつですか?恐らく思い出せないと思います。全力で走るという機会が…

ぽんど
2か月前
5

不思議な夕暮れ

 価格の安さだけを考えて予約したホテルのある場所は、聞いたこともない町の名前を冠した、聞いたこともない駅のすぐ近くだった。  部屋に入ってベッドに腰かけ、グーグ…

ぽんど
3か月前
6

キタニタツヤをよく聴きます

 最近はキタニタツヤをよく聴いています。最新アルバムのROUNDABOUTの曲名一覧を見ると「私が明日死ぬなら」などというタイトルが踊り、うーむ、こういう系は今時の学生向…

ぽんど
3か月前
6

エッセイは格好つけずに

 エッセイに限らず、良い文章を書く為に大事なのは、格好を付けず飾らず思いのままに書くことだそうです。『響〜小説家になる方法〜』に書いてありました。めちゃ面白いの…

ぽんど
4か月前
3

ボジョレーヌーボー用の品種だろ?と舐めていた

ガメイ種。 ワイン向けブドウの品種の一つである。 世の中には、そのまま食べるのに向いた葡萄と、ワインにするのに向いた葡萄があり、これはその後者である。そして、恐ら…

ぽんど
5か月前
8

推し天体に出逢えた

冬の星空。 東の方角を見上げれば誰もがよく知る星座であるオリオン座が見えます。 そして僕は今、そのオリオン座ではなくそこから少し右下あたりの暗闇を見つめていました…

ぽんど
6か月前
23

『青の炎』の感想、そして小説が自分の視野に入りだす

 悪の教典が面白かったので、古本屋に行って貴志祐介氏の別の本を買いました。それが青の炎です。  小説家の名前で調べて買うだなんていうのは僕としてはかなり異例のム…

ぽんど
6か月前
2

noteを更新する為だけの雑多な日記2

 noteのアプリを入れてると、色々と通知がきます。例えばフォローしてる人の新作が投稿されましたとか、◯◯さんがスキ❤️しましたとか、公式のお知らせとかもよくきます…

ぽんど
6か月前
4

伝説の釣り堀

 僕は、『伝説の釣り堀』とやらにきていた。とても大きな建物だった。どこにあるのかは分からない。友人と数人で、久々に集まった。大人になるとなかなか集まれないものだ…

ぽんど
7か月前
5

noteを更新する為だけの雑多な日記

こんばんは。 暖冬とは?って感じの寒すぎる日が数日続きましたけど、今日は比較的暖かいですね。 すごい個人的な話なんですけど、ついこの間、都会に出た時にシャトレーゼ…

ぽんど
7か月前
4

お酒を美味しく飲む為に

 久々にエッッッッセイを書こうと思います。セイッ!  とは言えお酒なんてものはいつどうやって飲もうが大抵は美味しいので、そんなに仰々しくタイトルを付けてまで語る…

ぽんど
8か月前
3

悪の教典の感想と表では書けない価値観

 悪の教典を読みました。2010年の作品らしいです。  久々に小説というものを読みました。とても面白いものでした。  僕は駅メモの2次創作SSをたくさん書いておきながら…

ぽんど
9か月前
12

自己肯定感が高い人間は存在しない

 どうにもクソデカ主語で断定的でセンセーショナルなタイトルにしましたが、これは決して『世界中の誰もがどんよりしている』わけではありません。このタイトルにはカラク…

ぽんど
9か月前
18

人はなぜ『声』に惹かれるのか

 突然ですが、僕は声が良いです。(自慢)
このアドバンテージは生まれ持ったものであり、何の努力もせずに自然と獲得していました。
 何の努力もせずに出来てしまうもののことを『才能』と呼びます。才能がある人は、それを獲得する為の努力を努力と思わないそうなので、ひょっとすると自分が気付かなかっただけで、何か努力をしたのかもしれません。しかし僕としては本当に何もした記憶がないですし、歌の練習をしたこともな

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蓮台寺ミナトSS『過去と未来の物語』最終章

最終章ー1 孤独ではない戦い

「んん……」
 ミナトが意識を取り戻すと、ぼやけた視界のまま辺りを見渡す。
しゃがみこんでいた足元を見ると、そこには鈍色の金属部品や色鮮やかなケーブルたちで形作られた実験器具。周りには無骨なテーブルや機械。見覚えがある。どうやらここは未来の奪取er協会の研究室のようだ。
「ッ!ショータくん!」
近くに鐘太郎が倒れているのを見つけ、ミナトはすぐに駆け寄る。うつ伏せにな

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蓮台寺ミナトSS『過去と未来の物語』第二章9~11

第2章ー9 順調な歩み

「なぁなぁ、鐘太郎のお姉さんすげー美人だって聞いたけどマジか?」
 昼休みにいつも通り屋上で飯を食っていると、隣に座っているクラスメイトが話しかけてきた。コイツはなんて名前だっけかな。
「美人?あー、えっと……いや、もしそうだとしてもあんまり自分の肉親って褒めたりしなくないか」
「須崎から聞いたんだけどよ、なんていうか、銀髪のロングが良く似合う美人らしいじゃないか。おいお

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見えなくなる程遠くに ボールを投げれる強い肩

羨ましくて10歳ほど若返りたかった〜♪

 どうもこんばんは。
 突然ですが、最後に全力で走ったのはいつですか?恐らく思い出せないと思います。全力で走るという機会が、『全力で走るための場所』以外で訪れた時はつまり緊急事態だからです。
 街中で歩いている際に、突然全力疾走する人を見かけた時、あなたは『何か起こった?』と警戒しますよね。泥棒?それとも泥棒を追いかける側?はたまた通り魔?もしくは奇人?…

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不思議な夕暮れ

不思議な夕暮れ

 価格の安さだけを考えて予約したホテルのある場所は、聞いたこともない町の名前を冠した、聞いたこともない駅のすぐ近くだった。
 部屋に入ってベッドに腰かけ、グーグルマップで現在位置を俯瞰する。駅前だというのに居酒屋らしきものは見当たらず、僕は思わず舌打ちをした。
 軽くシャワーを浴びてから部屋を出る。ルームナンバーが刻印された古めかしい棒状のルームキーを誰もいないフロントに預け、ホテルから一歩出た。

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キタニタツヤをよく聴きます

 最近はキタニタツヤをよく聴いています。最新アルバムのROUNDABOUTの曲名一覧を見ると「私が明日死ぬなら」などというタイトルが踊り、うーむ、こういう系は今時の学生向けの曲なのかなと……そんなふうに思っていた時期が僕にもありました。実際はかなり大人な歌詞もあったりして一気に気に入りました。声域が僕にも合っていて歌いやすいです。僕は歌が上手いので、歌うと気持ちがいいです。

 私が明日死ぬならは

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エッセイは格好つけずに

 エッセイに限らず、良い文章を書く為に大事なのは、格好を付けず飾らず思いのままに書くことだそうです。『響〜小説家になる方法〜』に書いてありました。めちゃ面白いので読んでください。
 僕としてはエンターテイメントのつもりで書いていたのでいかに笑わせられるかが一番大事でしたから、盛り上げる為に格好を付けることも飾ることも良い事だと思っていましたし、むしろどんどんやるべきだとすら思っていましたが、どうや

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ボジョレーヌーボー用の品種だろ?と舐めていた

ボジョレーヌーボー用の品種だろ?と舐めていた

ガメイ種。
ワイン向けブドウの品種の一つである。
世の中には、そのまま食べるのに向いた葡萄と、ワインにするのに向いた葡萄があり、これはその後者である。そして、恐らく結構な割合で皆んなが一度は飲んだことのあるワイン品種だと思われる。
そう、ボジョレーヌーボーだ。
ボジョレーヌーボーは、ボージョレ地方の新酒という意味で、元々その年のワインの出来栄えを評するためのものであったが、新酒であるがゆえの飲みや

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推し天体に出逢えた

推し天体に出逢えた

冬の星空。
東の方角を見上げれば誰もがよく知る星座であるオリオン座が見えます。
そして僕は今、そのオリオン座ではなくそこから少し右下あたりの暗闇を見つめていました。
そこには『エリダヌス座』という星座があります。ギリシャ神話におけるエリダヌス川を元にした、大きな大きな星座です。
しかしエリダヌス座は、星座を構成する恒星の中に目立つ明るさを持つものはなにひとつ無い、そこに星座があることにすら気づきも

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『青の炎』の感想、そして小説が自分の視野に入りだす

『青の炎』の感想、そして小説が自分の視野に入りだす

 悪の教典が面白かったので、古本屋に行って貴志祐介氏の別の本を買いました。それが青の炎です。
 小説家の名前で調べて買うだなんていうのは僕としてはかなり異例のムーブで、人生で初めてと言ってもよいかもしれません。これまで小説には全く見向きもしなかった人生を送ってきましたが、一つの作品に触れてそれが他の作品を読みたいという気持ちに繋がる、この流れはその人の全ての作品を読むまで止まらないのでしょう。この

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noteを更新する為だけの雑多な日記2

 noteのアプリを入れてると、色々と通知がきます。例えばフォローしてる人の新作が投稿されましたとか、◯◯さんがスキ❤️しましたとか、公式のお知らせとかもよくきます。この間、僕が尊敬する駅メモ界隈の字書きさんがフォローを下さったので、大変畏れ多いです。ご期待に沿えるよう、これからもアホなエッセイを書いていこうと思います。
 最近noteの公式が、『月末までに新作を投稿すれば、連続11ヶ月投稿を達成

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伝説の釣り堀

 僕は、『伝説の釣り堀』とやらにきていた。とても大きな建物だった。どこにあるのかは分からない。友人と数人で、久々に集まった。大人になるとなかなか集まれないものだが、これだけ集まれたのは嬉しいと思った。
 ここは完全屋内型の釣り堀で、時間無制限、好きなところで好きな数釣って好きなだけ食べて好きなだけ持って帰ってもいいという大盤振る舞いだった。そんな釣り堀、現実には存在しないだろう。だが、この釣り堀は

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noteを更新する為だけの雑多な日記

こんばんは。
暖冬とは?って感じの寒すぎる日が数日続きましたけど、今日は比較的暖かいですね。
すごい個人的な話なんですけど、ついこの間、都会に出た時にシャトレーゼに行ったんです。いや、シャトレーゼが都会にしかないと言っているわけではなくて、自分の住んでいる所の近くにもありますよ。車で1時間走ったところに。近くとは?
都会でシャトレーゼに寄ったのは本当に何となくだったんですが、ワインのフェアが始まり

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お酒を美味しく飲む為に

お酒を美味しく飲む為に

 久々にエッッッッセイを書こうと思います。セイッ!
 とは言えお酒なんてものはいつどうやって飲もうが大抵は美味しいので、そんなに仰々しくタイトルを付けてまで語るようなものでもないです。ただ、固定観念に囚われないものの考え方として参考にして頂ければと思います。固定観念だな、森田ぁ

 会社の同じ課に、シルバーで再雇用された方がいて、仮に森田さんとします。
 御歳73歳ですがまぁー元気。パソコンもバリ

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悪の教典の感想と表では書けない価値観

 悪の教典を読みました。2010年の作品らしいです。
 久々に小説というものを読みました。とても面白いものでした。

 僕は駅メモの2次創作SSをたくさん書いておきながら、小説というものを読んだことがほぼありませんでした。最後に読んだのは、高校生の頃にまで遡ります。好きなゲームの原作であるパラサイト・イヴ、あとは山田悠介のリアル鬼ごっこ、これくらいしか読んだことありませんでした。小説を読む人からす

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自己肯定感が高い人間は存在しない

自己肯定感が高い人間は存在しない

 どうにもクソデカ主語で断定的でセンセーショナルなタイトルにしましたが、これは決して『世界中の誰もがどんよりしている』わけではありません。このタイトルにはカラクリがあります。
 僕はこの『自己肯定感が高い低い』という言葉に、少し疑問を感じています。なぜなら、僕は毎日ハッピーで自分を卑下しない人間ですが、自己肯定感が高いとは別に思っていないからです。

 すなわちこの世には、
・『自己肯定感の高い人

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