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#ジェンダー

「少子化対策はいらない」と思った話

「少子化対策はいらない」と思った話

日本は超少子化の国で、だから少子化対策が必要です。

って、よく聞きますが、おかしい。
耳にするたび、いろいろおかしいだろ、と思います。

少子化対策が必要って、20年前、小学校で私、習ったよ。
なんで今まだそんな話、してんの?

って思っていたのですが、
最近はそれどころじゃないっていうか
むしろ対策が後退していると思われて仕方がないです。

最近やってるのって
「産めよ、増やせよ、無知な女ども

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フェミニズムはむしろ女性を原始化させる

先日noteで興味深い記事を読んだ。

ジェンダー(gender)とは、生物学的な性別(sex)に対して、社会的・文化的につくられる性別のことを指す。一般的に社会学の文脈だと性差別は男女間の生物学的な性の違いに基づくとされることは少く、その代わりよく唱えられるのは男女差別や格差は社会規範に大きくバインドされている…といった話だ。例えば、性愛において女性が経済力のある男性を好むという事実に対して、「

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少子化はおいといて、まずジェンダーギャップ撃滅しようぜ

少子化はおいといて、まずジェンダーギャップ撃滅しようぜ

ある週末のこと。妻のママ友が生まれたばかりの赤ちゃんを連れて、家に遊びに来てくれました。妻とママ友と、お互いに赤ちゃんを抱えて(うちはもうすぐ1歳の娘がいます)リビングで話し込んでいました。私は根がコミュ障なので、台所で食器を洗ったり二人にお茶を出したりと、会話にはがっつり加わらず、二人の会話に耳を傾けていました。

仕事の話になると、ママ友がとても寂しそうに言いました。仕事にフルタイムで復帰でき

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女性視点で社会をみたら、異世界だった件について

女性視点で社会をみたら、異世界だった件について

「認めたくないものだな、自分自身の、男性ゆえの過ちというものを…」

と、思わずつぶやいてしまう体験をしました。

それは、一冊の本との出会い。

東京大学の前田健太郎准教授の「女性のいない民主主義」です。

私は学生の時から社会や歴史について興味を持ち始めて、人並みに色々な知識に触れ、積み上げてきました。

自分の頭の中で「社会とはこういうもの」という常識を作り上げてきたともいえます。

しかし

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「普通の」女性が「普通に」働く社会

「普通の」女性が「普通に」働く社会

数年前「こじらせ女子(男子)」なる言葉が流行った。実態よりも自己肯定感が低く、くよくよ悩んで行動を起こせない困ったちゃんを指すが、「こじらせ」という語感がなんとも課題の複雑骨折を想起させる。

こと女性の社会進出に関して、日本社会も相当に「こじらせ」ている。「ウーマノミクス」で輝けと言いはなつ反面、ジェンダー平等度は世界標準より異常に低いまま。女性の労働参加率(15-64歳)は69%とかつてなく高

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男の自殺の最大の理由は「男だから」。

男の自殺の最大の理由は「男だから」。

なんで男の方が自殺者が多いのか?

これって日本に限らず、全世界的にそうです。先進国だろうと新興国だろうと民族や宗教が変わろうと何しようと、全部男の方が多いんですよね。

そうなると、自殺における男女格差は、生物学的な性差の問題なのか、脳科学的な脳の作りやホルモンの問題なのか、はたまた、ジェンダー的な社会的役割の問題なのか、いろいろ考えたくなります。

まずは、平成27年版自殺対策白書の2014実

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