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岩手県のフリースクール事情

調べたらいろいろある!「岩手のフリースクール事情」をお届けします♪



不登校になった。学校に行けなくても「学び」につながれる方法を知りたい。

フリースクールだけが生きる場所(子どもたちの生態系)ではないのですが、まずはフリースクール的なところを探す不登校の親御さんは多いのではないでしょうか?

自主的に家で学んだり、フリースクールに行かない選択肢をしているお子さんも多いです。

その中で私はフリースクールが地域に存在することで、子どもたちが「学びを自由に選べる状態になる。」ことが重要だど感じています。

学びの選択肢はまだまだ岩手県南に足りていないようです。しかし、子どもの学びの場のデザインは日に日に、進化しているんです。

今日は、オンラインではなく、リアルなフリースクールを中心に情報をまとめました。詳しくは各施設にお問合わせください。新しい情報が入ったら更新していきますね!

岩手県のフリースクール一覧

  (2024.10.11更新)

●盛岡ユースセンター(盛岡市)
・小中学生むけフリースクール
個人にあわせたオーダーメイド学習
・高校生
連携する通信制高校に在籍し、3年間で確実に卒業出来るように学習支援、高卒資格取得支援を受けられる。
・大学へのサポート
高卒認定合格支援など、大学進学希望者向けの受験勉強を兼ねた指導も。
その他、親の会(茶話会)、セミナーなど実施。
https://www.morioka-youthcenter.com/

●フリースクール YUME School(盛岡市)
https://school.yume.support/morioka/
基礎学力以外にも、資格取得や、発達特性サポート、メンタルサポート、アンガーマネジメント、ストレスマネジメントも学べる。eスポーツ大会などの、生徒の興味に応じた大会の出場や、英検・漢検の取得、サポート、進学、就職へのサポートや大学見学など、進路学習も充実。既存の教育システムではカバー出来ない領域を補完すると同時に、社会人や企業と連携したオリジナル授業コンテンツ開発など、新しい学びのデザインに挑戦している。

●ぐるぐるの森(盛岡市)
https://guruguruno.com/
盛岡市動物公園ZOOMO内に2024年オープン。フリースクール+若者キャリア支援施設。

ぐるぐるの森内の学びのコンテンツ
・STEMON教室(対象:小学1年生~4年生)
幼児~小学生の子供たちがプログラミングだけでなく、ものづくりを通して理科や算数も学ぶことができる
https://www.stemon.net/schools/morioka-kamido/

・文章題専門算数「よみとき」 (対象:年長~小学6年生)
文章を読解する力は「言葉をイメージする力+イメージを動かす力」を足し合わせたもの。算数の文章題を題材に絵で表現することで、あらゆる思考の土台となる読解力を養うコース。文章を読み解くトレーニングを行い、国語や算数の読解力を伸ばす。
https://www.yomitoki.com/

大人のコワーキングスペースも兼ねており、有機的な組織=ティール組織やアントレプレナーシップを実践から学ぶ場でもある。

●みらいのまなび場 HACCH(盛岡市)
https://www.miraikeikaku.jp/hacch/
2024年オープン。盛岡市中央公園にあるフリースクール、オルタナティブスクール、学童を兼ねる。近隣にはカフェ、美術館、公園、産直なども。
https://bebaterrace.com/facility/hacch/
こども図書館もOPEN予定
https://bebaterrace.com/facility/facility_a/

●フリースクールこといろ(紫波町)
https://www.hikarinoko-hizume.ed.jp/ourpolicy/#freeschool
https://www.hikarinoko-hizume.ed.jp/category/school/
学校法人岩手キリスト教学園が母体のフリースクール 。小学生〜18歳対象。普段は幼保連携型 認定こども園・アガペ保育園の2Fで活動。毎週の時間割や活動内容を話し合いで決めるなど、主体性を重視。コグトレ、マス計算、ICT教材、オリジナル教材など、それぞれの方法で学習に取り組む。野外活動はじめ様々な活動も。子どもだけでなく親の居場所もつくり、保護者向けの「子育て支援カフェ」も実施。おうち以外で立ち寄れる街の居場所 →  街のとまり木 

●ほめのばフリースクール(花巻市)
https://hananoba.com/
NPOと学習塾が協働で運営するフリースクール兼キャリアセンター。フリースクール、通信制高校学習センター 、キャリア支援。本人のやりたいこと、適正に合わせたプリントやパソコンを使った自由な学び、脳トレ、農体験、調理、イラスト、体育館で運動の日などもあり。地元公共図書館から本の配達も。

●NPO法人ハナレヤ(花巻市)
https://hanalleya.localinfo.jp/
中高生らの探究活動支援、ユースセンター・フリースクール運営、 社会教育プログラム、まちづくり活動を実施。

●わらすば(北上市・金ヶ崎町)
https://warasuba.amebaownd.com/
NPO法人が運営。子ども食堂、小学生の放課後預かり、不登校の高校生のサポート、小学生〜高校生向けフリースクールなど。
https://kitakami-rhythm.jp/news/7930/

●虹の学園(一関市)
https://www.niji-park.org/
廃校校舎を利用し、一般社団法人が運営するフリースクール。子どもたちが、かまどで火起こし自炊、動物を飼ったり、農作業も。スタッフ、先生は地域や保護者によるボランティア。地元の高校生がダンスを教えたり、琴の先生に伝統文化を習ったりと、週一で地域の人が先生になる取り組みも。

●フリースクール花鶏学苑(宮古市)
https://atori-gakuen.com/
中高生向けフリースクール。学習サポート、キャリアサポート。リモート学習用の各種ICTツールを導入。対人関係が苦手などフリースクールにさえいけなくても在宅でも学習サポートを受けられる。通信制高校の第一学院高等学校と提携し高卒資格取得可能。中学校の学び直しにも対応。就職・進学率は8年連続100%。

岩手県のフリースクール事情

コロナ後に不登校児童が激増し、不登校は個人の問題ではなく社会問題という認識が増し、岩手県内でも様々なフリースクールが立ち上がっています。盛岡にはいくつか選択肢がありますが、県南は選択肢が少ないようです。

規模もいろいろ。自宅で学んだりている子も多いようですが、フリースペースやフリースクール、塾、習い事など行ける場所を求め、中には掛け持ちする場合もあるようです。

そんな岩手の不登校支援情報をお伝えしたくて情報を集めて発信し始めたのですが、一筋縄にはいかないことがわかってきました。中途半端に発信できない事情がいろいろ・・・

なぜなら岩手の不登校支援施設はまたまだ発展途上、

「進化の途中」だから!(>o<)

そう、フリースクール事情は進化の途中でした。

まだまだ理解や認知が進んでおらず、当事者、学校、教育委員会、地域らの交流や協働の状態に至っていないんです。

しかし、これからに期待しましょう♪     

フリースクールの規模感いろいろ


居場所的な小さなところから、独自の教育を求めて県外から移住する教育移住者も存在するようなフリースクールも存在する。フリースクールの規模感いろいろだ。何を求めるか、それぞれの事情で異なるのでご参考までに。

●フリースペース
スクールとは言えないけど居場所や寺子屋的なところ。申請はいらない場合も多いので誰でもつくることができる。誰かが勉強を教えてくれたり遊んでくれて、結果、子どもの学び舎になる。居場所にはなるが、学校のかわりとなるかは?
●フリースクール、オルタナティブスクール
NPOや団体、民間企業が運営。比較的簡単に立ち上げられる。規模や内容、質は様々。特徴のある体験や、学習サポートを提供している。公立学校で学べないようなことを積極的に学べるような独自のスクールもできてきていて、不登校児に限らず、公立学校以外の学びの選択肢の一つとなっている。
●一条校
公立校か私立高かにかかわらず学校教育法第1条に定められた文科省がOKした学校。(日本の学習カリキュラムに沿っている、独自のカリキュラムもある。)、学校法人の設立など日本では一条校を作るハードルが高いが、海外は比較的学校が作りやすく、学びの多様性が確保されている国もある。

いいフリースクールってどんなの?

いいもわるいもない、フリースクール。

とあるお母さんが言いました。「不登校受け入れ先のパンフレットを作って欲しい。自治体によってはつくっている。」と。

しかし、まだまだ発展途上だし、個別の事情もあるし。

なかなか、「受け入れ先はこれです!」と言い切れない部分が多いフリースクール情報。不登校当事者としては「受け入れ先がない」「つくってほしい」とすぐに言いたくなりますが、フリースクールをつくったり、運営する側も、試行錯誤であることが調査でわかってきました。

受け入れ施設側が試行錯誤や、変化の途中であったり、子どものニーズを把握しきれていなかったり。そもそも、毎日子どもが安心して言える場所でなかったり、大人と子どもの関係がギクシャクしていたり・・・。と、不登校児も千差万別、進化の途中であるし、フリースクール側も、コンセプトが様々で、まさに今、進化の途中であることが多いようです。

それは一見、不安定で子どもを預ける親としては不安になることもありますが、前向きに捉えると、場が育っている途中だと考えることもできます。

場のデザインや人の醸し出す雰囲気を子どもは、よくも悪くも敏感に察知します。(繊細な子は特に)

建物が素敵だから、行きたい!とか、自然豊かだから行きたい。ってわけじゃないみたいです。やっぱり子どもをもっと大きな愛で、そっと穏やかに、時には厳しく包んでくれる、「人」が大事なんだな、と感じています。

教育委員会の運営する「教育支援センター」


自治体、教育委員会の運営するフリースクール的なところがあります。
「教育支援センター」と言います。それぞれの施設によって異なるので見学がオススメです。

以前もお伝えしましたが、文科省は、「不登校児を学校に戻すことだけを目標としないこと」を明記していますが、まだまだ「学校に戻すこと」が実質的に目標になっているような支援施設もあります。

それを子どもたちはすぐに察します。子供たちがここには行きたくないと思ったり、違和感を感じることもあるようです。社会のニーズや文科省の不登校支援ビジョンへの対応のスピードは、行政施設の方がゆっくりであるように見受けられます。

岩手県内の教育支援センターリスト
https://www.pref.iwate.jp/kyouikubunka/kyouiku/gakkou/seitoshidou/1066209.html

フリースクールは見に行ってみるしかない

フリースクールは基本的には見学申し込みをして、現地に見に行ってみると良いと思います。

フリースクールに、いいも、わるいもない。要はその子に合うかどうかが重要なのです。いいかどうかは、行ってみないとわからない。体験してみないとわからないんです。気軽に行ってみましょう。気軽に見学いけそうであれば、気軽に通える可能性は上がります。

そして、フリースクールで心の元気を取り戻したら、再度、公立学校に興味が湧いたり、お友達と遊べるようになったりもあるようです。

フリースクールを選ぶときのお困りごと

フリースクールを選ぶときのお困りごととして考えられるのは、

・近くになくて物理的に遠い
・金銭面的にフリースクールに通わせられない
(自治体によっては授業料や交通費の補助があるところも)
・家族の都合で送迎できない
・預ける時間が短い
・ニーズにあっていない
・大人がいいと思っても子どもが行きたくない場所、また子どもが行きたい!と思っても親がNGの場合

などもあります。

学びに対して、もっとわがままになっていい!


フリースクールの運営側は、世代によって異なる「子どものニーズ」把握に、頭をかかえることもあるようです。特に不登校になってしまったお子さんのニーズを集めるような仕組みが地域に存在しませんので、どのような学びの場を提供すべきか見えにくいのです。

子どもは学びに対して、もっとわがままになっていい。息子が不登校になってから感じたことです。こんな風に学びたい、こんなこと学びたい、こんなフリースクールがほしい。子どもたちからもっと声、ニーズを声をあげていきましょう。

フリースクールは、小学生〜中学生まで多世代の中で生活することも多いです。それは社会で生きていく上で大変良い経験になります。甘えたり、頼ったり、いろんなやりとりの経験や駆け引きを学べます。

(でも、お子さんによっては、同年代ばかりがいる場所がいいお子さんもいるかもしれませんね!それもよし♪)

地域や学校によってまちまちの対応、
出席日数はどうなる?

2024年現在、フリースクールに通う場合は、もともと通っていた学校に籍を置き、フリースクールに通うことになります。

在籍し ている小中学校の出席に振り替えることが可能な場合もあります。各自治体で経験値や対応が異なります。校長先生の判断で“出席認定”をもらう、という形になります。

フリースクール+保護者+学校のスムーズな連携が取れるか否か、また学習の計画や内容、対面指導などの要件を満たしているかなども考慮されます。

今まで公立学校とやりとりのなかったフリースクールだと、信頼してもらえなくて・・簡単にはOKしてもらえない場合も。焦らないで。まずはフリースクールにどんなところか見学に来てもらうなどご足労かけますが、そういったやりとりが必要なようです。

また、オンラインスクール、タブレット学習でもそれが出席扱い可能な場合もあります。

学校とフリースクールなどが連携して、小中学校長の許可の上、可否が決定されます。詳しくは各学校へお問い合わせください。

小学校の出席日数は受験を考えていない場合は、そんなに気にしないで良いようです。高校生になると大学受験などで気になりますよね。また調べて書きますね!

学びの場のデザインは進化している

フリースクールではないですが、幼稚園保育園と学童が繋がり、子どもたちの学びや育ちをサポートする試験的取り組みも岩手で始まっています。

<例>
放課後や長期休みをつかった様々な体験活動の場
なぜのこ遊學舎(普代村)
https://www.facebook.com/photo/?fbid=519654477387516&set=pcb.519654500720847

普代村は小学校と中学校の義務教育課程の9年間の教育を一貫して行う新たな学校として、義務教育学校を令和9年4月に開校予定だそうです。新しいタイプの学童やフリースクールの取り組みが、地域の公教育をも変えてゆくのではと期待しています。

また、保育施設、居場所など、子どもの育ちの場を囲いまず、地域全体で丸ごと育てようという、「まち保育」と言った考えも生まれています。

まち保育資料
https://www.mlit.go.jp/common/001291666.pdf

そうなると地域全体がフリースクールのようなものですね。

これから岩手でいろんな子どもたちの体験や学びの場がデザインされていくと思ったらワクワクします。

以上、私の知ってる情報だけですが、岩手のフリースクールを取り上げてみました。オンラインスクールやタブレット学習などについてもまた書きますね〜!お楽しみに〜〜。


追伸
「不登校親子のための教科書」
こちらの本も良さそうですね!




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