大検

戦略的モラトリアム【大学生活編】(29)

1月の末

後期試験がほぼ終わった。入試機関に突入するため、長い春休みとなる。試験日はもちろん大学構内には入れないし、大学図書館も利用できない。他の奴らはバイトや終活の準備、はたまたサークル、部活に勤しんでいることだろう。自分はといえば……

図書館から10冊の本を借りてくると、それをVintageで読み漁っている。アパートにいても時間の無駄遣いをするだけ。モラトリアムは単に時間の無駄使いをするの

もっとみる

戦略的モラトリアム【大学生活編】(28)

後期も中頃。秋の深まりと冬の到来を同時に味わえるこの季節。だんだんこの境目の季節を楽しむことができるような年齢に差し掛かってきた。

飛び切り暑い夏

凍えるような冬

そんなわかりやすい季節よりも空の色と肌で感じる温度のミスマッチにふと気づく、そんな日常のちっぽけな発見がどことなく嬉しい。

何とか大学の仕組みと活用法も体得してきたところで、今度は「どのように過ごすか」を再考せねばならないと日々

もっとみる

戦略的モラトリアム【大学生活編】(27)

研究会から数週間が過ぎた。アルバイトと図書館、そして行きつけの喫茶店 Vintage との組み合わせでボクの毎日は成り立っている。8 月から 9 月に暦が変わろうとしているのに、暑さは何の変化もなく、ボクらをただ照らし続ける。エアコンの効いた快適な図書館の小さい小窓から外を眺めると、数人の学生がテニスコートにいる。それなりに青春を謳歌しているのだろう。

かくいう自分はどうであろうか。

中学・高

もっとみる

放送大学いくの、今年は諦めた。日記

昨日放送大学をネットで出願したが、今日出願には大検のコピーを今日中に出す必要があるとかで、家中探したが見つからず、再発行してもらうと文部科学省に問い合わせたらば、明日ならば渡せると言われて、諦めた。探したおかげで部屋を掃除したし、半年ぶりに2階行けた。(二階すごいやばい状態になっていたがトイレは前私が綺麗した時と同じ状態ですこし嬉しかった)

戦略的モラトリアム【大学生活編】(26)

かくして研究会は恙なく終わった。懇親会にも参加して現役の教員や研究者の人々と話し合ううちに、自分もまるで一つの学問を探究している一人になったかのような錯覚に陥った。それはまるで最先端を走っているランナーの集団に自分の加わっているかのよう。今までは最後尾、もしくはそんな競争からは途中でドロップアウトしたハグレ者にすぎなかったのだが。
心地よい高揚感と自分の人生で始めって会ったタイプの人間たちとの触れ

もっとみる

戦略的モラトリアム【大学生活編】(25)

「あっ、初めまして。○○大から来た○○です」
とってつけたような、ぎこちない挨拶の後も議論は熱を帯びる。

「だからさ、TOEICと実用的な英語をもう少し学校レベルに落として、浸透させないと・・・・・・」
「TOEIC bridgeとかですかね。でも、実用的って商用ではないので一概には言えないのでは・・・・・・」
「英検ってそこまで実用的かといえば、教養語学の側面もあるじゃない?」
「そうだけど・

もっとみる

戦略的モラトリアム【大学生活編】(24)

英語教育ってそんなに深く考えたことなかったけど、こんなに深く研究課題があるとは考えもしなかった。ただ呆然と後ろで立ち見をするだけで、いかに自分が場違いかよく分かる。おかしな話だが、彼らは真剣なのだ。どんな生徒がいようが、教えることに没頭し、そのhow to についてユニークな議論を交わしていた。
「どうも。中学校希望ですか?」
同じくらい年齢の女学生が話しかけてきた。
「あ、はい、まぁ・・・・・・

もっとみる
спасибо
20

親に内緒だった受験の話

子どもの頃の夢は「保母さん」だった。
(「音楽の先生」や「お母さん」と、答えていた時期もあったけど。)

歳の離れた弟や近所の小さな子ども達の子守りをする機会が多かった(遊んでもらっているだけとも言う)ことと。
「ねむの木学園」の宮城まり子さんの著書をきっかけに、障害のある子どもの療護施設で働く保母さんになりたいと、漠然とだけど思っていた。

大学入学資格検定(今の高等学校卒業程度認定試験)を受け

もっとみる
スキありがとう。大好き。
8

戦略的モラトリアム【大学生活編】(23)

「おはようございます」

続々と人が入ってくる。
会場設営を終えたボクはとある研究発表の会場となる教室にいた。受付係の女子は特に関心なく、営業笑顔を振りまいている。

いいオフィスレディになれる・・・・・・

そんな皮肉を胸に秘めながら、一番後ろにただ突っ立っていた。

「習得語彙と未知語・・・・・・読解???」

やたら長ったらしいタイトルで研究発表が始まった。どこかの高校の先生なのか分からない

もっとみる

戦略的モラトリアム【大学生活編】(22)

「あ、その机向こうに運んで」

「分かりました」

「ここを受け付けにするから、ちょっと待ってね」

「長机もう一脚必要ですね」

「業者の展示品の場所を廊下に作って」

「はい」

……まったく、ライブ会場を設営する日雇いバイトと同じかよ……

遡ること1週間前

自分はVintageにいた。

「大学生のうちにできることかぁ。」

自分がふと呟くと、マスターが

「どうしたの?」

言葉に詰ま

もっとみる
ありがとうございます。
19