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吉永小百合「日活撮影所が学校でした」

 文芸春秋7月号に吉永小百合さんのインタビュー記事がある。(聞き手は川本三郎氏)
 
 吉永小百合さんは私より2年上だから既に79歳、現役の一線女優で、まだまだ美しく、見た目は50代(?)。勿論相応の努力をされているのだろうが、お金も相当かかっているのではなかろうか。
 
(吉永)中学を卒業してすぐに日活の撮影所に入り、16歳の時に「キューポラのある街」でジュンという少女の役を演じました。これから50年、100年先まで残って行くような映画だと思うんです。これを超える作品に出たい、との思いで続けてきたら、あっという間に時間が過ぎていた。
 
 高校時代、吉永小百合さんに夢中だった友人がいて、学校のテストが終わった日に、彼女が主演の映画を見に行こうと言うので、付き合ったことがある。彼は感激していたようだが、当方はそれほどとは思わなかった。
 
 当時、私は女優さんにそれほどの興味があったわけではないが、強いて言えば、芦川いずみさんが、好みだった。すこし年代が上でもあり、憧れのようなものがあったのかもしれない。
 
 吉永小百合さんは女子では難関の、都立駒場高校に入ったのだから、勉強もかなりだったのだろう。女優業が忙しく1年で中退したが、大検を受けて、結局早稲田大学に入学したことはよく知られている。私が高校2年生の時、吉永小百合さんが大検の1科目である体育のテストを、我都立新宿高校に受けに来たことがある。何人かが実物を見たと言っていた。
 
 インタビューは、共演した女優、男優の話が主で多くの懐かしい名前が出て、それはそれで興味を引くが、一方映画に対する彼女なりの考え、哲学のようなものが語られていないのは、やや物足りない。
 
 興味を引いた箇所は・・・・
 (川本)旅行もお好きだそうですね。パリには何度も行かれて、いちどは失恋の傷を癒すための一人旅だった、と岸恵子さんとの対談本で仰っています。
 〈吉永)たまたまパリでよく知っている洋服のデザイナーの方がいらして、「遊びにいらっしゃい」とおっしゃって下さったんです。・・・
 (川本)ちなみにその時の失恋のお相手というのは・・・・。
 (吉永)さすがにそれは言えません。
 
 相手は渡哲也さんだった・・・・らしい。その後1973年、28歳で15歳年上のテレビディレクター、岡田太郎氏と結婚して今に至っている。 

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