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死片

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#自殺願望

誰もが持つ「死」への興味

誰もが持つ「死」への興味

人間誰しも1度くらいは
「人は死んだらどうなるのだろう?」
と考えた経験があるはずだ。

それはすなわち、人間には共通して死への興味がある、ということである。

人間の本性人間には未知の(知覚したことはあるがそれが何か未だ知らない)ものに対して興味を抱く性質がある。というのも、人は産まれた時から、未知なものに興味を持ち、自ら学びそれを既知とすることで成長する為、未知へ興味を抱く主体的特性は先天的に

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あー、もう死んじゃおうかなぁ。

あー、もう死んじゃおうかなぁ。

「あー、もう死んじゃおうかなぁ。」
こういう傷心を憂う日々が定期的に訪れる。

こうなると、ひたすらに焦燥が心を焼き燥いで、永遠に潤うことのない渇きに苛立ちを覚え、寝ることすら容易ではない。

苛立ちは破壊衝動になる。
目に映るすべてを壊したい。
でも何も出来ない。
それが一層苛立ちを高める。

ひたすら鬱の泥沼に嵌っていく。
どれだけ足掻こうと泥濘に足が取られていく。

だが、泥濘に抱擁される足

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自殺してみた

自殺してみた

「そうだ。自分を殺してみよう。」そう思っ至ったのは、去年の暮、
明確に記憶している、2019年12月1日だった。

22歳、小学生だったあの頃から、ニヒリストとして
見えない対象に懊悩を繰り返して、凡そ10年。
自堕落に肉体を安息させてきたこの10年。
お陰で、身体は健康そのもので、また、それ故に、不吉な塊肉としてまとわりついてきた。

一方、存在価値を暗澹の内で探し求めることで、精神は彫刻のよう

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良くも悪くも、誰もが当たり前に生きていけてしまえる平和な世の中で、平和を憎みたい欲求と、相反する理性

お風呂に入っている。
そんななんてない時に、
「僕は生きているんだなぁ。」
「生きてしまえているんだなぁ。」
と感慨に耽ることがある。

今の日本は平和だ。
そう感じていない人もいるんだろうが、
誰もが当たり前に生きていけているんだから、
これが平和でなくて、平和になる時など訪れまい。
世界や歴史を顧みれば、生きていけるのが当たり前であった地域、時代など僅かに限られよう。
現に、生きることに執着の

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