マガジンのカバー画像

超常現象に関する本のレビュー集

81
超能力、UFO、幽霊などの心霊現象、未確認動物(UMA)、超古代文明、魔術など、オカルト的なことに関する本のレビューを集めてあります。
運営しているクリエイター

2022年9月の記事一覧

日本怪談集 (幽霊篇 下巻)

日本怪談集 (幽霊篇 下巻)

日本怪談集(幽霊篇 下巻)

 日本の怪談を集めた本です。主に、幽霊の登場する話です。中には、幽霊というより、「妖怪」と呼ぶほうがふさわしいものの話もあります。

 この本は、上下巻のうちの下巻です。上巻と合わせて読んだほうが、怖さも、面白さも、倍増します。
 上下巻ともども、日本の幽霊や妖怪に興味がある人には、必読の書です。

 妖怪がお好きなら、同じ著者の『日本怪談集 妖怪篇(上・下)』

もっとみる
日本怪談集 (幽霊篇 上巻)

日本怪談集 (幽霊篇 上巻)

日本怪談集 幽霊篇 上巻

 これは、題名どおり、日本の怪談集です。主に、幽霊の登場する話を集めています。
 日本の幽霊に興味がある方は、必読でしょう。基本文献の一つだと思います。

 ただし、幽霊というよりは、「妖怪」と呼ぶほうがふさわしいものも、取り上げられています。日本の妖怪に興味がある方も、基本文献の一つとして、必読です。

 妖怪のほうが好きな方は、同じ著者の『日本怪談集 妖怪篇(

もっとみる
石にこめた縄文人の祈り・大湯環状列石【おおゆかんじょうれっせき】(シリーズ「遺跡を学ぶ」)

石にこめた縄文人の祈り・大湯環状列石【おおゆかんじょうれっせき】(シリーズ「遺跡を学ぶ」)

石にこめた縄文人の祈り・大湯環状列石【おおゆかんじょうれっせき】 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)

 秋田県にある遺跡、大湯【おおゆ】の環状列石【かんじょうれっせき】を御存知でしょうか? この本は、これについて解説した本です。

 古代史や考古学が好きな方なら、大湯の環状列石は、「説明の必要もないほど有名だ」と思うでしょう。
 そういう方にも、この本は、役立つと思います。大湯の環状列石について、現

もっとみる
日本の海の幽霊・妖怪 (中公文庫BIBLIO)

日本の海の幽霊・妖怪 (中公文庫BIBLIO)

日本の海の幽霊・妖怪 (中公文庫BIBLIO)

 この本を読むと、日本人が、「海の幽霊と妖怪に、密接な関係がある」と考えていたことがわかります。
 というより、「日本の海では、幽霊と妖怪を区別できない」というほうが、正しいでしょう。

 例えば、日本には、船幽霊【ふなゆうれい】という伝承があります。この本に載っています。
 名前に「幽霊」が付くとおり、これは、海で死んだ人が、幽霊となって現

もっとみる
赤ちゃん列車が行く

赤ちゃん列車が行く

赤ちゃん列車が行く

 何度でも言います。
 ブルンヴァン(の著作)を読まずして、都市伝説を語ることなかれ!

 この本の著者、ジャン・ハロルド・ブルンヴァンJan Harold Brunvand氏は、都市伝説研究の第一人者です。
 都市伝説を語る場合、彼の著作を読んでいるか、いないかで、発言の重みが違ってきます。
 もし、真剣に都市伝説を語るのに、「彼の著作を読んでいない」というなら、ま

もっとみる
不知火【しらぬい】・人魂・狐火

不知火【しらぬい】・人魂・狐火

不知火・人魂・狐火

 日本に限らず、世界各地で、昔から、不可思議な火が目撃されていますね。火の妖怪といってもいいかも知れません。それらを取り上げた本です。

 とはいえ、怖い本―怖がらせようとしている本―ではありません。
 あくまで冷静に、科学的に、それらの正体を突き止めようとしています。

 超常現象を、懐疑的に探求している人にとって、この本は、必読ですね。

 すべての「不可思議な火

もっとみる