木犀

いつもハッピーなネクラ

木犀

いつもハッピーなネクラ

記事一覧

友達が遊びに来たあとの1人ぽっちの自宅ほど寂しいものはないですね

木犀
2年前
1

断捨離を「しない」のも、ありだよ

実家にある、私の思い出品を断捨離しに行ったときの話を。 そもそもなぜ、実家の断捨離をしようと思い立ったのかというと、 1.断捨離から得られる爽快感を得るため 2.長…

木犀
2年前
7

生前葬への憧れと、止め鋏

死ぬ前に生前葬がしたい。 死んでから友達がすっごい泣かす弔辞を読むとかほんと許せない。そんなのずるい。私も聞きたい。私がその時それを聞けるかなんて約束されてない…

木犀
2年前
2

生き方の上手な友達の、真似をしてみる

相談できるような、深い関係の仲の友達なんて、私にはいないと思っていた。 友達、恋人、家族に、 悲しいときに電話するとか、 重要な相談に乗ってもらうとか、…

木犀
2年前
14

器用貧乏な祖父、広く浅く中途半端な私

「うちのじいじは器用貧乏だったからねえ」 母が、母の父を思い返すとき、よくそう言う。 きよう-びんぼう【器用貧乏】 なまじ器用であるために、あちこちに手を出し、…

木犀
3年前
1

きちんと、面倒くさがらずに、成し遂げたことを祝う

ずっと頭の隅っこを占領しながら、わたしの体力をすり減らしていたものがあった。 先延ばし癖のある私は毎日削られていく。 昨晩とうとうだめになって、こういうときは寝…

木犀
3年前
2

自己対話の行き止まり

己との対話。 語り尽くしてしまった。 これ以上の発展は見込めないようだ。 昔から大事なことであればあるほど相談せずに決めてきてしまった。 己との対話一本で決めてき…

木犀
3年前

自分の人生を肯定したい

友達が言った。 「生まれ変わっても自分になりたい。自分の人生、いいことも悪いことも含めて、無かったことにしちゃうと自分がかわいそうだから」 びっくりした。 私は…

木犀
3年前
1

それは私にとっての救いかもしれない

でんぱ組.incの古川未鈴ちゃんがご懐妊されたという。おめでとうございます。 胸を張ってファンなんです!とか言えるほどでもない、ただベストアルバムを持っていて、ライ…

木犀
3年前

元旦、水筒に戒めを受けた話

元旦、朝。 仕事場に着いたわたしは今年いちばんの絶望を味わっていた。 水筒の水が漏れ、かばんの底が濡れ、一緒に入れていたジブン手帳の底がしわしわになっていたので…

木犀
3年前

憎みきれない親について

ほんとうは昨日少し実家に顔を出す予定だった。 けど、家から出られなかった。 今日に延期した。 午前中につくはずが、一人暮らしの家を出たのは午後3時。 親に会うのが…

木犀
3年前

冬の午後3時

外から差す太陽の光はもはや夕方のそれ。 なにひとつとして成し遂げられなかった1日を思う。 1日が終わってしまう。 今日も変われなかった私。 体を動かしつづけることが…

木犀
3年前
1

増えていく下書き、終わらない考察

noteのアカウントを作ってから、毎日開いて文章を書いている。書くことは、とても楽しいということに改めて気付いているところ。 ただ、いっこうに公開できるような記事を…

木犀
3年前
1

人生どうでも飯田橋のときは

何でもいいから好きなものを食べる。 予算、カロリー、環境への配慮、そういったものを全無視して、何でもいいから好きなもの。 普段の買い物は、あれこれ考えてしまう。 …

木犀
3年前
2

はじめに

私は自分の話をすることがあんまり得意じゃない。 自分の頭の中の言葉を、口から出る言葉に変換すると、微妙に温度や形が変わって聞こえる。それを相手が受け取る。返答。…

木犀
3年前
4

友達が遊びに来たあとの1人ぽっちの自宅ほど寂しいものはないですね

断捨離を「しない」のも、ありだよ

断捨離を「しない」のも、ありだよ

実家にある、私の思い出品を断捨離しに行ったときの話を。

そもそもなぜ、実家の断捨離をしようと思い立ったのかというと、

1.断捨離から得られる爽快感を得るため
2.長く帰らなかった実家へのわだかまり解消のため
3.過去への執着から逃れるため

といった理由からである。

心理的な面が大きい。

私は高校、大学生活に後悔を残していて、そのことが現在の生活にわりと大きな影響を及ぼしていた。

もっと

もっとみる
生前葬への憧れと、止め鋏

生前葬への憧れと、止め鋏

死ぬ前に生前葬がしたい。

死んでから友達がすっごい泣かす弔辞を読むとかほんと許せない。そんなのずるい。私も聞きたい。私がその時それを聞けるかなんて約束されてないし。ってかそんなの私が生きているうちに言えよな。

だからといってすぐにでも生前葬を開ける可能性は低いので、大切な友達の誕生日にはちょっと恥ずかしくなるくらいの言葉を送ったりする。ようにしている。最近は。
私が言い残す、伝えたかった言葉を

もっとみる
生き方の上手な友達の、真似をしてみる

生き方の上手な友達の、真似をしてみる

相談できるような、深い関係の仲の友達なんて、私にはいないと思っていた。



友達、恋人、家族に、
悲しいときに電話するとか、
重要な相談に乗ってもらうとか、
そういう記憶がほとんど、ない。

それでも、私にこんなメッセージを送ってくれる友人。

「今、暇だったら5分でいいからちょっと私の愚痴を聴いてくれない?!」

電話口で聞きつつ、私が頭で考えていた半分は頼られてうれしいなぁっ

もっとみる
器用貧乏な祖父、広く浅く中途半端な私

器用貧乏な祖父、広く浅く中途半端な私

「うちのじいじは器用貧乏だったからねえ」

母が、母の父を思い返すとき、よくそう言う。

きよう-びんぼう【器用貧乏】

なまじ器用であるために、あちこちに手を出し、どれも中途半端となって大成しないこと。また、器用なために他人から便利がられてこき使われ、自分ではいっこうに大成しないこと。

(goo辞書より)

祖父は職を転々として生きたそうだ。
その過程のひとつとして、ガラス職人をしていたことも

もっとみる
きちんと、面倒くさがらずに、成し遂げたことを祝う

きちんと、面倒くさがらずに、成し遂げたことを祝う

ずっと頭の隅っこを占領しながら、わたしの体力をすり減らしていたものがあった。

先延ばし癖のある私は毎日削られていく。

昨晩とうとうだめになって、こういうときは寝るしかないと布団に入ったものの眠れずごろごろしたりメソメソしたりTwitterを開いたり閉じたりラジオをきいたかと思えばAppleMusicに切り替えたもののだめなので突如思い立ってクローゼットを開き身辺整理と称して捨てるべきものをひた

もっとみる
自己対話の行き止まり

自己対話の行き止まり

己との対話。
語り尽くしてしまった。
これ以上の発展は見込めないようだ。

昔から大事なことであればあるほど相談せずに決めてきてしまった。
己との対話一本で決めてきてしまった。
己に備わった知識や経験なんて、ほんの僅かであるというのに。

どうやら、人間は、家族や友人に相談して物事を決めていくらしい。
どうやら、私には、その力が見についていないらしい。

それに気づく頃には、既に二十歳を過ぎていた

もっとみる
自分の人生を肯定したい

自分の人生を肯定したい

友達が言った。

「生まれ変わっても自分になりたい。自分の人生、いいことも悪いことも含めて、無かったことにしちゃうと自分がかわいそうだから」

びっくりした。

私はそんなに強くはなれない。

J-WAVEの『DIALOGUE RADIO -IN THE DARK-』という番組が好きだ。
月に一度、他の放送局が軒並み放送休止をはじめる日曜深夜1時に、ひっそりとはじまる。

2020年12月の放送で

もっとみる
それは私にとっての救いかもしれない

それは私にとっての救いかもしれない

でんぱ組.incの古川未鈴ちゃんがご懐妊されたという。おめでとうございます。

胸を張ってファンなんです!とか言えるほどでもない、ただベストアルバムを持っていて、ライブも数回見たことがある程度。

そんな正真正銘ただのニワカの気すらも引いて、ついついSNSやら動画サイトやらでそれなりに追わせてしまう。でんぱすごい。未鈴ちゃんすごい。

今回の報せもニワカを盛大に喜ばせた。
すごいなあ未鈴ちゃんは、

もっとみる
元旦、水筒に戒めを受けた話

元旦、水筒に戒めを受けた話

元旦、朝。

仕事場に着いたわたしは今年いちばんの絶望を味わっていた。

水筒の水が漏れ、かばんの底が濡れ、一緒に入れていたジブン手帳の底がしわしわになっていたのである。

は〜〜〜〜〜〜〜。
も〜〜〜〜〜〜〜。
こういうとこあるよね〜〜〜〜。
やるよね〜〜〜。わたしだしね〜〜〜。

はじめてのジブン手帳。
末に買ったジブン手帳。
まだ一年の計を立てきれていないジブン手帳。

1月1日、既にしわし

もっとみる

憎みきれない親について

ほんとうは昨日少し実家に顔を出す予定だった。

けど、家から出られなかった。
今日に延期した。
午前中につくはずが、一人暮らしの家を出たのは午後3時。

親に会うのがいやだった。
辛辣な話をしなくてはいけなかったからだ。
身支度の面倒さを、それのせいにしているって自覚も、ある。どこまでもグズい。

途中のコンビニで、コーヒーとGABAチョコレートを買う。
カフェインとGABAにすこしでも気持ちをあ

もっとみる
冬の午後3時

冬の午後3時

外から差す太陽の光はもはや夕方のそれ。

なにひとつとして成し遂げられなかった1日を思う。
1日が終わってしまう。
今日も変われなかった私。

体を動かしつづけることが実は性に合っているのだと気づいたのは、ほんの最近のことだ。

腰を掛けたら最後、もう思考のループが止まらない。毒にも薬にもならない、たった一人私自身との対話。頭の中だけを血が巡っているような感覚をおぼえる。
洗濯物を畳む手を、何かあ

もっとみる
増えていく下書き、終わらない考察

増えていく下書き、終わらない考察

noteのアカウントを作ってから、毎日開いて文章を書いている。書くことは、とても楽しいということに改めて気付いているところ。

ただ、いっこうに公開できるような記事を完成させられない。
ひとつのことについて考える。ちょっと言いたいことが形どられ始めた頃、文章にしてみる。とりあえず下書きに保存する。スマホを手放す。外を歩くと、突拍子もなくまた違うことを考え始める。電車に乗って、また新しい下書きを書き

もっとみる
人生どうでも飯田橋のときは

人生どうでも飯田橋のときは

何でもいいから好きなものを食べる。
予算、カロリー、環境への配慮、そういったものを全無視して、何でもいいから好きなもの。

普段の買い物は、あれこれ考えてしまう。

節約のために、できる限り安い納豆と豆腐、卵。
健康のために、とりあえずサラダにできる野菜。
環境のために、お肉を買うのはたまにして、プラスチックはすくなめに。

で、鋭い目をしながらスーパーをうろつくのが、毎度。
(うろつきさまよう、

もっとみる
はじめに

はじめに

私は自分の話をすることがあんまり得意じゃない。

自分の頭の中の言葉を、口から出る言葉に変換すると、微妙に温度や形が変わって聞こえる。それを相手が受け取る。返答。なんか言いたいことってこれじゃないよなと思う。

ひとの言葉を聴くほうは大丈夫、と思っている。

それだからこそ、なのか、自分の言葉が聴かれているとき、どう受け取られたのかを気にしすぎる。
自分の思う感情やイメージが、ありのまま伝わってほ

もっとみる