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冬の午後3時

外から差す太陽の光はもはや夕方のそれ。

なにひとつとして成し遂げられなかった1日を思う。
1日が終わってしまう。
今日も変われなかった私。

体を動かしつづけることが実は性に合っているのだと気づいたのは、ほんの最近のことだ。

腰を掛けたら最後、もう思考のループが止まらない。毒にも薬にもならない、たった一人私自身との対話。頭の中だけを血が巡っているような感覚をおぼえる。
洗濯物を畳む手を、何かあったでもなく、ふと止めたときにもそれは来た。

あっもう全部嫌だ。なんかダメだわ今日はおしまい。しゅーりょー。はぁぁあしんどおおおお。自分嫌い。嫌い嫌い嫌い。床ゴロン。はぁぁあ。

お手洗いに行くためになんとか立ち上がり、歩きはじめるとスッと頭にのぼっていた血が下がっていく。すっきりと、切り替わる。今までの嫌いモードが薄まり、違う話題に移り変わる私の脳内。

今日はやっぱりこのまま着替えて来年の手帳でも見に行こうよ。新しいものにしようよやっぱり。今欲しいものは今買ってさ、一新させようよ気持ちを。

きっとこんなかんたんなことを今更気づくのは私くらいなのだろう。
こんなかんたんなことに気づいたのならあとはやるだけなのに。やればいいだけなのに。

冬の日はすぐに暮れてしまう。
今日は、やり残したことをあと2つ片付けられればよしとする。

2020/12/22

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