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【目印を見つけるノート】606. 冬ごもりしそうな つごもり

私的な歳時記でしょうか、ためるようにものを作り出すと冬です。もっといえば、毛糸を編みはじめるのは季語といってもいいかもしれません。冬眠するつもりでしょうか(苦笑)。きのうからコースターを何枚か作りましたが、悲しい仕上がりですね😓 大きさが揃わないし。

チラシや雑誌をとにかく折りまくったり。

それ以前に、上記は高校のときからずっと手癖でやっている編みかたですが、合っているのでしょうか。
ははは😅

大きなものは根を詰めてしまうので、最近は小さなものばかりです。

季語と言えば、
俳句などの季語を集めたものを『季寄せ』といい、嗜まれる方には必携のものだと思います。
これがいつ頃始まったものか不案内ですが、『南総里見八犬伝』の著者である滝澤馬琴も『季寄せ』を作っていました。岩波文庫で近年出ていましたが、分厚い。
江戸時代には俳句や川柳や狂歌など、市井では短詩創作が盛んだったので商業的ニーズに応じたのでしょうか。そのようなうがった見方もできますが、そもそもは馬琴さんのお母様が俳句の詩作をされるので、そのために作ったということもあるようです。
もとは武家の滝澤家、几帳面で少々偏屈な馬琴、堅いお宅を想像したりもしますが、ほっこりするいいお話です。

『八犬伝』は美少年アニメにも採られるなど面白い小説ですが、馬琴も面白いです。

最近、はからずもお散歩(用事)の時間がずれ込んでいまして、さきほど帰ってきました。これから、はからずも外に出る予定が増えそうです。

もう師走ですね。

そうだ、『お城EXPO』もあるんだった。



実は先日、神奈川でやっている『樋口一葉展』を見に行きたいとちょっとだけ思って(28日まででした😭)、チラシを見ていました。そして、一葉さんの描く舞台の町は私が子ども時代を過ごした町の近くなので、一葉さんのことを書いてみたいなとふっと思いました。

下町は、何というのでしょうか、光と影の具合が他と少し違うのです。フィルターがかかっているイメージかもしれません。おそらく、明治から昭和にかけてそうだったと思います。

ところがどっこい、すでに瀬戸内寂聴さんが書かれていました。本当にものを知らなくて恐縮です。伊藤野枝さんのお話も書かれているしなあ。傾向がかぶるなあ。
そこでパッと諦めるわけですが、つくづく、寂聴さんの書く欲というのは凄まじかったのだと思いました。先日、寂聴さんのドキュメンタリーをテレビで拝見しましたが、手書きというものをとうに手放している私には、90歳をとうに過ぎて原稿用紙に向かう姿がたいへん眩しかったです。

芯というか、軸があるのです。
僧侶や説法を同時にこなしても枯れない「欲」をずっと保てたのは、それがあったからではないかと思いました。

遅ればせながら、
佳く生きた稀有な書き手に深甚なる敬意を表して、
心よりご冥福をお祈りいたします。

学ぶべきは、
論理や言葉や世の流行ばかりではありません。
人の態度、行動、生き方から学ぶことも負けず劣らず大きいのです。

今日の1曲は、寂聴さんが作家として身を立てていこうと思われたであろう年のヒット曲を(1963年)。
The Ronettes『Be My Baby』

この歌ぐらい誰かにぞっこん惚れ込むことができるなら、それはとても幸せかもしれませんね。

それでは、お読みくださってありがとうございます。

尾方佐羽

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