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気まぐレポ

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食レポ、体験レポ、参加レポなど、ついついレポートしたくなったものを気まぐれに集めました。 食レポ多め(※終焉の築地は、当時つわりに突入したため途中で終わっています……)。
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記事一覧

「これはゲームなのか?展」に行ってきたら、日常がゲームになった

「これはゲームなのか?展」に行ってきたら、日常がゲームになった

私たちの毎日は、ルールでいっぱいだ。

朝起きたら、顔を洗って歯を磨かねばならない。
服に着替えて、会社に行かねばならない。
女性は化粧をせねばならない。
仕事中は集中しなくてはならない。
栄養バランスの整った食事をとらねばならない。
翌日のために、夜は休息をとらねばならない。

人によって微差はあるだろうが、私たちはそんな無数のルールに従って日々を過ごしている。

ルールのある毎日はとても楽ちん

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『みんなのミュシャ展』に行ってきた。

『みんなのミュシャ展』に行ってきた。

6年ぶりにミュシャを観た。
Bunkamuraザ・ミュージアムで行われている『みんなのミュシャ展』に行ってきたのだ。

御多分に漏れず、ミュシャの描く美しい女性たちが大好きだ。
初めて借りてみたイヤホンガイドから流れる「少女の目に描かれた光の描写は、日本の少女漫画と通ずるものがありませんか?」の言葉に、大きくうなずいた。通ずるどころの話じゃない。
たぶん、少女漫画で育った日本人たちの趣味嗜好には、

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奏す庵のカツレツ丼(早稲田)

奏す庵のカツレツ丼(早稲田)

【カツレツ丼のお店が新しくできていたから、今度食べに行こう】

そんな連絡を受け、身構えた。
サクサクの衣に包まれた、ジューシーな豚肉。それをふんわりとくるむ、とろとろ半熟卵……

無理です。

浮かんできた絵面のせいで思考回路はショート寸前状態に陥り、想像を強制終了した。
カツ丼、親子丼、ロコモコ丼。
私が食べられない三大丼である。

天丼は食べられて、カツ丼は食べられない。
焼き鳥は食べられて

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【終焉の築地市場②】トミーナのワタリガニのパスタ

【終焉の築地市場②】トミーナのワタリガニのパスタ

正門から築地市場に入ると、商店街のように店店が立ち並び、そこへ観光客が列をなすという光景に圧倒され、その周辺をぐるぐる回ったり、適当な店に自分も並んでみたり、ということがある。私だけじゃないと信じたい。

が、心を落ち着けて、さらに奥へ奥へと進んでいくと、店店が固まったエリアとは少し外れたところに、数件の飲食店が並んでいるのが見えてくる。
あの有名な吉野家一号店もそこにあるのだが、あえてスルーして

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【終焉の築地市場①】富士見屋の牡蠣そば

【終焉の築地市場①】富士見屋の牡蠣そば

牡蠣といえばこれまで、「ぐじゅっ」とか「じゅるっ」みたいな、いかにもおいしそうじゃない擬音としか思いつかなかった。
カリッとあがったカキフライの中身は「ぐじゅっ」、殻に口をつけてすすりたい生牡蠣は「じゅるっ」。誤解なきように言っておくが、両方好物だ。

***

○○そば、というメニューを頼んだとき、○○に当てはまる具がそばとトントンくらいの存在感を出しているかどうかが、いい蕎麦屋と残念な蕎麦屋の

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【アラサーOLの独断と偏見】終わり近づく築地市場の歩き方

【アラサーOLの独断と偏見】終わり近づく築地市場の歩き方

築地市場から徒歩圏内の場所に勤めている。
一般的な築地市場のイメージって何だろう。
ビッグツーナにシースーに海鮮DOーN!……と雄叫びを挙げる外国人観光客か。

私にとって築地市場は、ちょっと近寄りがたい場所だった。

頭にあったのは、かつて一度だけ、休日にブランチを食べようと訪れた時の記憶である。
店頭に列を作る人、人、人!! 頭で処理しきれないほどの多言語が飛び交い、ニューヨークなみの人種のサ

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香灯庵のもりそば(汐留)

香灯庵のもりそば(汐留)

基本的に、麺類が好きだ。

一日三食スパゲッティでもいい、と思っていた時期もあるし、鍋の締めは雑炊よりうどんにしていただきたい気持ちで一杯だし、何なら締めと言わずにうどんすきにしてほしいし、「米がなければ麺を食べればいいじゃない?」と割と本気で思っている。

***

小麦一族が幅を利かせる麺類の中で、蕎麦はやや異色の存在だ。蕎麦の実宮家(「そばのみのみやけ」と読んでください)からやってきた、謎の

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市場の厨房の鮭のハラス焼(築地市場)

市場の厨房の鮭のハラス焼(築地市場)



「肉! 肉! 肉!」

と、身体の中で肉☆愛がたぎりあふれていた時期がありました。
打ち上げは大体焼き肉でしたし、えらい人たちに「何が食べたい?」と聞かれれば「肉で(即答)!」と答えていたかわいい(金銭的にはかわいくない)時期が。
ビッグマックのバリューセットにさらにチーズバーガー追加!みたいなことをやってたのは中学生の時でしょうか。幼少期は常に背の順一番前のやせっぽちだったので、太るという懸

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たいやき くりこ庵、天音(ともに吉祥寺)

たいやき くりこ庵、天音(ともに吉祥寺)



頭から食べる?
尻尾から食べる?
えー、頭から食べるのなんか残酷!
尻尾なんてあんこ入ってないジャン!
クリーム美味しいよね。
えっ、邪道!!

***

何かと争いを起こしやすい食べ物だとおもいます、たい焼き。

1匹ずつ焼くのと個数を一気に焼くの、呼び名がちがうと聞きました。
もとは鯛以外の形もあったらしいです。

様々なミラクルが重なり、生き残っている鯛焼き。

泳げたいやきくんの歌詞を

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ASIAN TAWAN168のビュッフェランチセット(汐留)



以前、アーユルヴェーダか何かの取材のときに聞いたことがある。
人間の感情と味覚はリンクしていて、「悲しいときに甘いものを食べる」みたいに、強い感情を覚えたとき、身体が求める味があるのだと。

そしてそれによると、辛いものを求めるのは「怒りを覚えているとき」。ちなみにマッ○のポテトみたいに、見るからにジャンキーなものを求めてしまうのも怒りを感じているときだそうで、つまるところ怒りを抑えるために、

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VengaVengaのパエリアランチセット(汐留)



野菜が!! 野菜が足りない!!

となったとき、近所にベジタリアンカフェがない場所に勤務している私が駆け込むのは必然的にサラダバーのある店なのだが、そういう店は大概、本体のランチの方もしっかりしていて、結局野菜でないものもたくさん食べてしまい、簡単にカロリーオーバーしてしまう。

スペイン料理店であるこの店のランチは肉類も充実しているけれど、やはり来店するたびパエリアを注文してしまう所以は、魚

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コリントのバナナパンケーキ(築地市場)



パンケーキである。

誰がなんと言おうとパンケーキである。

潔いほどのザ・ホットケーキ(言っちゃった)。

分厚い生地がドーン!
生クリーム(甘い)がドーン!
バナナもまるごと(計2本) ドーン!!

というなんともボリューミーな一皿なのだが、いつも四分の三までしか食べられないのが悔しい。
ハーフというものも存在しており、じゃあハーフにすりゃいいじゃんと思われるかもしれないけれど、この手の喫

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