ソプラノ・ヴォーカリスト:渡辺麻衣

大阪音楽大学音楽学部声楽科卒業。クラシック、童謡・唱歌、ポップス、ミュージカルなどなん…

ソプラノ・ヴォーカリスト:渡辺麻衣

大阪音楽大学音楽学部声楽科卒業。クラシック、童謡・唱歌、ポップス、ミュージカルなどなんでも歌います。即興演奏にも興味あり。歌から得たことばを伝え続けたいです。 ホームページ:https://uta-goe.net 問い合わせ先:info@uta-goe.net

記事一覧

<リアルで人に向かって伝える声を普段から出すことが大切です>

YouTubeやインスタなどで、興味ある分野の動画などを見ることがあるのだけれど、 内容はともかく、その人の発声が気になりすぎて、長く聞き続けられないことが時々ある。 …

笑うことと驚くこと

多くの人は、誰かと話すとき「きつい言い方にならないように」とか「丁寧に」「相手を傷つけないように」ということを気にすると思う。 私もそうだ。 でもそれ以上に気を…

声の表現へ向き合う

2年前にやった、クラシックのコンサート。 このコンサートから、 ワタシの、 歌、とくにクラシックへの、 再挑戦が始まったのでした。 マイクはもちろんだが、 生声でもも…

超ふわっとした楽譜のはなし。楽譜に書いてあることと、書かれてないけど(眼に見えないけど)書いてあること。全部きっちり歌っ…

zoomレッスンでした。 今日のレッスンで伝えたことは、 「楽譜に『書かれていること』と 『書かれてないけど(眼に見えないないけど)書いてあること』を 同じくらいきっち…

好きな歌とライブご案内

先日のライブから。 一緒に歌う子、 すぐそばで走る子、 体を動かす子、 それを見守る大人たち。 いろんな関係や、 物語がそこにはあり。 それを感じながら、 歌うことが…

私の歌の道①

出会い~即興演奏 2015年ごろ、かかわっていた施設のコンサートにふらりと現れた、 サックスのかみむらさんTAIICHI KAMIMURA (taisax.sakura.ne.jp) が披露された即興演奏…

30曲と歩く

4月9日、5月12日、5月21日に 本番の曲。 並べてみたら30曲ありました。 世界の名歌、日本の歌、ポップス、ミュージカル、タカラヅカ。 多岐に渡ってます。 それ…

<音程を良くする練習の一つとして移動ドはおすすめです>

4月9日に、銀座の「月夜の仔猫」さんで歌うための楽譜を書いています。 楽譜を書くとき、頭の中で歌う音は基本「移動ド」です。 ドレミで歌いながら、目の前の楽譜にはレ…

徹さんの記事を時々読む

コントラバス奏者 齋藤徹さんとの出逢いは本当に本当に大きくて。交流させていただいていたのは、5年ほど、だったと思う。 音楽ってなに?表現てどうするのか。言葉をど…

本番前後の食事情。

コンサート前、約1週間は、食事の量が少し減る。 緊張感もそうだが特に、声の状態や、身体のコンディションについて常に気になり、(風邪ひかないように!喉痛めないように…

空間を感じる

冷蔵庫の中の半端なものを使いきらねば、、と考えつつ作っていたら今日のお弁当はこうなりました。あんまり「映え」ないですがいつもの感じでよい、てことにしましょう。 …

240年の時と国を超えるヨハン・シュトラウスⅡ「春の声」

わかる時は突然来る。その瞬間、これまでの「わかる」と思っていたことはなんだったのかというほどに、世界が変わる。それはとてもエネルギッシュな、生命力あふれる瞬間だ…

<練習の仕方。外国語の歌を楽譜を見ながら歌うとき①母音→子音の順に見ながら歌う②母音の形を決め③決めた形に母音を歌いきる…

生徒さん向けに書いてみました。 アルファベットの歌詞(英語・ドイツ語など)が書いてある楽譜を見ながら歌うとき、どちらから読んでいますか?もちろん、前から読むので…

花咲くときは

二階の私の寝てる部屋に迫ってきている、桜。 咲くのをとっても楽しみにしていた。 でも、周りの桜は満開を過ぎたのに、 こちらは全然咲かなくて、 毎日、起きるたびに、 …

「死にたい夜に」

死にたい夜の枕辺に 地球の涙を届けましょう 海の子守唄を届けましょう 木々のため息を届けましょう 蝉の歌を届けましょう 死にたい夜の枕辺は 甘い孤独が押し寄せる 甘い…

<リアルで人に向かって伝える声を普段から出すことが大切です>

YouTubeやインスタなどで、興味ある分野の動画などを見ることがあるのだけれど、

内容はともかく、その人の発声が気になりすぎて、長く聞き続けられないことが時々ある。

ハキハキ話していても、喉を詰めたような喋り方をしている人が結構いる。
持ち声に問題があるわけではなく、
喉が開いてなくて息が吐けていない、というのが多い。聴きつづけると自分の喉が苦しくなってきて視聴を断念することすらある。

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笑うことと驚くこと

笑うことと驚くこと

多くの人は、誰かと話すとき「きつい言い方にならないように」とか「丁寧に」「相手を傷つけないように」ということを気にすると思う。

私もそうだ。
でもそれ以上に気を付けているのが「笑うこと」「驚くこと」だ。
生徒さんでも仕事の相手でも友人でも家族でも。

相手が言ったこと、やったことに関して、「笑ったり」「驚いたり」したくなることはある。いきなり「エーツ」と言ったり「あはははは!」と笑ったり。そんな

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声の表現へ向き合う

2年前にやった、クラシックのコンサート。
このコンサートから、
ワタシの、
歌、とくにクラシックへの、
再挑戦が始まったのでした。

マイクはもちろんだが、
生声でももっと、
伝えられる表現を増やしたい。
マイクだからできる表現、
クラシックベースの、
生声だからこそできる表現があると思っていました。
両方できると言える歌手でありたいと思っていました。
それでこそのクロスオーバーだよね、と。
でも

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超ふわっとした楽譜のはなし。楽譜に書いてあることと、書かれてないけど(眼に見えないけど)書いてあること。全部きっちり歌って初めて自由に歌える

zoomレッスンでした。
今日のレッスンで伝えたことは、
「楽譜に『書かれていること』と
『書かれてないけど(眼に見えないないけど)書いてあること』を
同じくらいきっちりと歌ってください」でした。

楽譜に向き合って、楽譜に書いてあることを忠実に再現することは決して「窮屈」「面白みがない」「型にはまった」ことではありません。

むしろ、最初にしっかりと楽譜をみて、楽譜に書かれていることを余すところ

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好きな歌とライブご案内

先日のライブから。
一緒に歌う子、
すぐそばで走る子、
体を動かす子、
それを見守る大人たち。
いろんな関係や、
物語がそこにはあり。

それを感じながら、
歌うことが好きです。

スマホで撮っていただいた映像をそのまま上げてます。いろんなところが映っていたのでカットしたり、、音声もそのままなので雑音などが多いですが、その空間の感じがお伝えできれば。。

私の近々のライブはこちら。
この「にじ」の

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私の歌の道①

私の歌の道①

出会い~即興演奏

2015年ごろ、かかわっていた施設のコンサートにふらりと現れた、
サックスのかみむらさんTAIICHI KAMIMURA (taisax.sakura.ne.jp)
が披露された即興演奏を見て、かっこいい、私もやってみたい、と強く興味を持ち、そこからかみむらさんの即興演奏のライブを聴きに行ったり、さらにもっと知りたいと、かみむらさんのワークショップに参加しはじめた。
仕事の合間

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30曲と歩く

30曲と歩く

4月9日、5月12日、5月21日に
本番の曲。

並べてみたら30曲ありました。
世界の名歌、日本の歌、ポップス、ミュージカル、タカラヅカ。
多岐に渡ってます。

それぞれの本番ごとにファイルに楽譜を分けて、曲目を貼り付けてます。
どれか抜けてないか練習しながら不安になって集中できないから😅

毎日30曲もできないので、
少しずつ、さらっていくんですが、
全体の曲を把握してないと、
どれか暗譜で

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<音程を良くする練習の一つとして移動ドはおすすめです>

4月9日に、銀座の「月夜の仔猫」さんで歌うための楽譜を書いています。

楽譜を書くとき、頭の中で歌う音は基本「移動ド」です。

ドレミで歌いながら、目の前の楽譜にはレミファ#、と書いているわけです。
私は基本、移動ドです。音楽やってると世間話的に「絶対音感ある?」と聞かれることも多いですが、私は絶対音は皆無に近いです。
もともとそうでした。経験を積んでくるとさすがに絶対音も少しはわかるようにはなり

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徹さんの記事を時々読む

徹さんの記事を時々読む

コントラバス奏者 齋藤徹さんとの出逢いは本当に本当に大きくて。交流させていただいていたのは、5年ほど、だったと思う。

音楽ってなに?表現てどうするのか。言葉をどう表現するの?どう感じるの?どうやって仲間と創っていくの?仲間ってどうすること?

徹さんはその土台、土の部分を、見せ、語り、書き、一緒に実践してくださったと思う。

Facebookが折に触れて思い出として、徹さんの当時の投稿を出してく

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本番前後の食事情。

本番前後の食事情。

コンサート前、約1週間は、食事の量が少し減る。

緊張感もそうだが特に、声の状態や、身体のコンディションについて常に気になり、(風邪ひかないように!喉痛めないように!と)神経が敏感になっていくようで、そうすると、お腹や胃に来やすい。こればかりは、何回舞台を経験してもあまり変わらない。私、以外とデリケートなのである(!)

歌は、食べておかないと身体が持たないのでは?と心配されることもあるし、昔はそ

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空間を感じる

冷蔵庫の中の半端なものを使いきらねば、、と考えつつ作っていたら今日のお弁当はこうなりました。あんまり「映え」ないですがいつもの感じでよい、てことにしましょう。

レッスンで「自分が歌う空間を認識して声を出してください。」とよく言います。これは、歌う人でなくても、声を出す時はこれをイメージするとよいです。

たとえば本番の日とすると、会場に行ったら、歌う場所に立ち、その場所を隅々まで見て、感じてくだ

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240年の時と国を超えるヨハン・シュトラウスⅡ「春の声」

240年の時と国を超えるヨハン・シュトラウスⅡ「春の声」

わかる時は突然来る。その瞬間、これまでの「わかる」と思っていたことはなんだったのかというほどに、世界が変わる。それはとてもエネルギッシュな、生命力あふれる瞬間だ。

先日、
私の部屋から見える八重桜が、
前日よりもうんとたくさん咲いた。

カーテンを開けたら、
びっくりするくらい鮮やかなピンク色と、
木々の新緑が飛び込んできた。

窓を開けたら風の音が聴こえた。
甘い香りがして、鳥の声もした。

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<練習の仕方。外国語の歌を楽譜を見ながら歌うとき①母音→子音の順に見ながら歌う②母音の形を決め③決めた形に母音を歌いきる(始まり~ゴールを自分で認識して歌う)>

生徒さん向けに書いてみました。
アルファベットの歌詞(英語・ドイツ語など)が書いてある楽譜を見ながら歌うとき、どちらから読んでいますか?もちろん、前から読むのですが、時々提案している練習があります。私はよくこうしています。
例えば、ドイツリート。

ドイツ語の
「Schmertz 」
という歌詞が音符の下に書いてあるとします。

schmを当然先に発音しますが、その時に少し視点を変えてみます。

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花咲くときは

二階の私の寝てる部屋に迫ってきている、桜。
咲くのをとっても楽しみにしていた。

でも、周りの桜は満開を過ぎたのに、
こちらは全然咲かなくて、
毎日、起きるたびに、
硬いつぼみに、

「咲くよね?」
「いつ咲くの?」
「他所はとっくに咲いてるよ?」
「ていうか、桜だよね?(別の花?)」
とつぶやいていたんだけど、

ようやく、花がほころんできた。
あ、こんな色だったのね。
ちょっと違う種類の桜だっ

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「死にたい夜に」

死にたい夜の枕辺に
地球の涙を届けましょう
海の子守唄を届けましょう
木々のため息を届けましょう
蝉の歌を届けましょう

死にたい夜の枕辺は
甘い孤独が押し寄せる
甘い孤独は胎内の
遠い記憶を夢見せて
おいでおいでと手招きする

このままひとり
美しい言葉に包まれて
美しい言葉の中だけに
このままずっとひとりきり
ずっと 眠ってしまいたい

そんな心の慟哭が
耳を貫くその後に
耳を澄ませてみてほし

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