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令和日本・今そこにある危機

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日中戦争開始。我々は生き残れるのか?
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2021年3月の記事一覧

南北シナ海&日本海での戦争は艦船の全滅戦となる

南北シナ海&日本海での戦争は艦船の全滅戦となる

ひとたび台湾有事、フィリピン有事が発生したならば、日本の太平洋側は直ちに海上封鎖されるでしょう。中国の動きに呼応して日本海側では南北朝鮮が行動をおこし、中国海空軍と共同で対馬から宗谷岬に至る全域に渡って攻勢をかけてくる可能性があります。露軍が参戦してくる可能性もあります。日本は腹背に敵を受けることになります。

封鎖が完成してしまうと、輸入が完全にストップしてしまい、もともとほとんど無い継戦能力は

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中国のビジネスリスク

中国のビジネスリスク

中国のビジネスリスクを知る上でいい本が出ました。『経済安全保障リスク』2019年頃からパラパラと類書は出ていましたが決定版かもしれません。著者はアシスト社長の平井宏次さん。今日(2021/03/02)の虎ノ門ニュースで江崎道朗さんが推薦書として紹介していました。平井さんは松田政策研究所のユーチューブチャネルで数回にわたって警鐘を鳴らしていましたので、そちらもご覧いただければと思います。

中国ビジ

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中露の恐るべき戦略

中露の恐るべき戦略

ロシアのハイブリッド戦略、中国の超限戦。あらゆるものを政治利用するこれらの戦略は、ポリティカル・コレクトネスに毒されている西側勢力には真似のできない恐るべき戦略です。
子供向けの漫画やアニメで、主人公が人を殺めるのを躊躇して大切なものを失うエピソードが描かれることがあります。まさに、それと同じ状況が国家レベルで起きています。

欧州各国にも危機中露は、ユーラシア大陸の中心を押さえています。チベット

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戦争の原因を探求した哲学者カントが常備軍と戦時国債の二つを禁止すべきだと主張した理由は?

戦争の原因を探求した哲学者カントが常備軍と戦時国債の二つを禁止すべきだと主張した理由は?

18世紀にプロイセンで活躍した哲学者イマヌエル・カントは『永遠平和のために(Zum Ewigen Frieden)』(1795)と題する小論を書き残し、平和を維持するための条件を考察したことで知られています。当時はフランス革命戦争(1792~99)でフランス軍がオランダに侵攻し、プロイセンやスペインと相次いで講和を締結するなど、ヨーロッパで大きく戦局が動いていました。

このような国際情勢の推移を

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小型核兵器による限定核戦争

小型核兵器による限定核戦争

ここ数年でアメリカ軍は小型核兵器の更新を進めています。
国や市民を対象とした戦略核兵器と異なり、戦術核をはじめとする小型核兵器は使える核と言えます。

2018年の産経新聞記事

戦闘機、潜水艦から発射できる小型核兵器(戦術核兵器)のターゲットはどこになるでしょうか?

アメリカこの領域では老舗のアメリカ。すぐに狙えそうなのは次の場所でしょうか?

・南シナ海の要塞化された島嶼

・海南島の中国の

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3月25日の北ミサイル発射について

北朝鮮が21日22日25日と連続して巡航ミサイル・短距離弾道ミサイルを発車しました。なぜ今?

3月25日の北ミサイル

3月25日の北ミサイル

3月25日、北の弾道ミサイルが日本海に向けて飛んだとニュースが出ました。北朝鮮の東岸から東に450キロの日本海に着弾したそうです。このタイミングでいったいなんなのでしょうか?

もちろん、米国への警告や国内向けのパフォーマンスというのが一番の理由でしょう。ここに、もう一つの理由として中国向けの警告という意味もあるかもしれません。北朝鮮は北京から近いため、彼らが短距離弾道ミサイルを充実させることは、

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フォース・ターニング 「危機」の時代

フォース・ターニング 「危機」の時代

ストラウス、ハウの『フォース・ターニング』はアメリカの歴史が80年周期で変わるという説です。一つの周期(同書の中ではサエクルムと呼称)の中で「高揚→覚醒→分解→危機」と四季をめぐるようにターニングするので「フォースターニング」。1ターンおよそ二十年となります。この周期はアメリカだけでなく日本にも当てはまるそうです(翻訳者の奥山先生や北野幸伯さんの書籍など参照)。

『フォース・ターニング』の中で、

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LINEのデータに中国からアクセスできることが騒がれ始めた

LINEのデータに中国からアクセスできることが騒がれ始めた

私はテレビや新聞を見ないので知らなかったのですが、LINEのデータに中国からアクセスできることについて既存マスメディアは大騒ぎしていたそうです。Zホールディングの記者会見が一日中テレビニュースに流れていたとか。

中国のTik Tokで騒がずLINEで騒ぐ理由がわからないのですが、タイミングの問題もあるのかと思いました。

対中国包囲網が本格化し始めたから?様々な理由があると思いますが、一つには対

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中国の「超限戦」に抗する

中国の「超限戦」に抗する

倉山満『ウェストファリア体制』を読みました。

一 こころの中では何を考えてもよい

二 人を殺してはならない

三 お互いの存在を認め合おう

日本人にとっては当たり前と思われるこの内容。これをウェストファリア体制の三つの要素として紹介しています。最終章で日本の周りにはこれが全く通用しない国が溢れているとしています。北朝鮮、ロシア、中国です。

ロシアのハイブリッド戦争、中国の超限戦、いずれも宣

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日本人が先住民族を侵略した?同じ縄文人では?

日本人が先住民族を侵略した?同じ縄文人では?

会社の同僚と話をしていて驚いたのは、北海道や沖縄は、西洋人がアジアやアメリカ・アフリカ大陸でやったことと同じように、日本人が先住民族を侵略し文化を根絶やしにしたと考えていることであす。教育というのは恐ろしいもので、素直な人ほど簡単に洗脳されてしまうようです。このあたりは諸説ありますが西洋の先住民族に対してのそれのような明確な結論は出ていないはずです。世界には悪意を持った人間・組織・国家がたくさんあ

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危機管理のプロが日本から消えた

危機管理のプロが日本から消えた

戦争を経験した政治家、官僚やそのような人たちを上司にもった官僚がこの世を去ってから日本は危機管理能力がなくなった。戦後の不安定な時代を潜り抜けた猛者は去り、草食動物のような人間版ばかりの時代になった。

米中戦争が始まり、アメリカの尖兵として中国と一戦交えることになるかもしれない日本。果たして生き残れるか?

故・佐々淳行さんは「平時の指揮官 有事の指揮官」にある自らの手を汚し綺麗事で済まさない指

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「大東亜戦争」と「戦勝解放史観」と

「大東亜戦争」と「戦勝解放史観」と

日本の安全保障を考える上で「大東亜戦争」と「戦勝解放史観」は新たな視点を与えてくれると感じました。下記の疑問に応える内容ですので、後述の書籍の一読をお勧めします。

なぜ大東亜戦争が太平洋戦争と読み替えられたか?

日本は本当に侵略者だったのか?敗戦国なのか?

人類の歴史の中で日本人が果たした役割は?

日本人が日本についての誤った考えを正さない限り、これから始まるアジアの動乱を生き抜くことはで

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戦わずして、中国を退ける方法。それは、中国共産党の実態を世界に宣伝する事だと思う。つまり、CIAさん出番です。●インド太平洋構想へ連携 日米豪印が首脳会議 地域の安定に貢献と菅首相

戦わずして、中国を退ける方法。それは、中国共産党の実態を世界に宣伝する事だと思う。つまり、CIAさん出番です。●インド太平洋構想へ連携 日米豪印が首脳会議 地域の安定に貢献と菅首相

3月12日、米ワシントンのホワイトハウスで撮影(2021年 ロイター/Tom Brenner)
 中国が地域で存在感を高める中、日米豪印4カ国は連携を強めている。
会談はオンライン形式で、菅首相、バイデン米大統領、モリソン豪首相、モディ印首相が参加した。ブリンケン米国務長官が司会を務めた。
バイデン大統領は「自由で開かれたインド太平洋の実現がそれぞれの国に不可欠。緊密に連携したい」と語った。
 菅

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