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ふたたび、編む(しばし工事中)
これまで、インスタグラムに、ふじわらのメールマガジンに、どこかの媒体に、誰かに。
それからわたしの携帯のメモに。
書き散らかしてきた文章をこちらにまとめてみます。
文章というよりは散文、なかには文字を使って絵を描いたような、スケッチのようなものもある。
稚拙かもしれない。だけど、もうこれは今の自分には書けない。文章って、表現ってそういうものだ。
通り過ぎてしまうと、あの時何に一生懸命で何に悩ん
料理の効用、彼女の場合。
去年、忙しすぎて料理が全然できなくなってしまったというその人は、今年から転職してかなり余裕ができたからあらためて料理を身につけたいのだと言って、わたしの元へやってきた。
シンプルで健やかな食事を求めている人だと感じたので、初回はごはんの炊き方とお味噌汁を丁寧に教えた。彼女が好きだと言ったおばあちゃんが作ってくれたというおかずのような素朴で食べ飽きない料理と一緒に。
材料を変え、組み合わせを変えな
つくづく好きだなぁ、と思うのです。名前のない料理が。
みんな毎日、何を食べているんだろう?
そんなことをずっと考えています。
わたしが毎日、家で自分のためにつくる料理って
たいてい、炒めただけ、煮ただけ、みたいなもので
具も味付けも、そのときだけの組み合わせだったりします。
時間のない日にバタバタと作ったもののなかに
はっとするおいしさがあると
料理っていいな、楽しいなぁ!
って思うし
時には
もうこれで精いっぱい、と思いながら
やっとの思いで
わたしの中の小さい人(飲食店を閉めた話)
レストランをクローズしたことについて
ごく個人的なことを。長文です。
去年、コロナがきて
お店(飲食店のほう)を一旦
すぱっとやめようと決めたら
ほんとうに
心が幸せになりました。
未練はあるんです。
会いたい人が
来てくれる場があることって
奇跡だなと思うし
本当はもっとお客様に
早くお伝えして
ゆっくり惜しんで
いただきたかったなぁ
というのは今もすごく
思うことな
頑張りすぎず、心地よく
毎日お疲れさまです。
長いお休みは、いつも以上に
ごはんを作るのに追われている人も
多いのではないかと思います。
ふじわらさん、
いつもどんなごはんを食べていますか?
とよく聞かれるのですが、
仕事で料理を作っているので
自分のことは決して頑張りません。
毎回ゼロからごはんを作るのは
大変なことだから、
自分に合った方法で
いろんなものの力を借りて、
食事を楽しめるように。
わたしが家でして
記憶
今日
この場所で
あなたと、みんなで、
あるいはひとりで
食事ができてよかった
って思っていただけたら嬉しい。
それが
記憶に残る時間になったら
お店としては
ひとつ大きな役割を果たしたのだろうな、
と思う。
今日もいい営業できますように。
しかし寒いですね
2018年3月10日
restauer
ただいま、私のお店。
いらしたお客様のお顔が
来たときより
いい色になって
やわらかくほころんでいたり、
場があたたまって
テーブルを囲んだ人と気持ちがつながって
よい時間を過ごしてくださったことが伝わるとき、
この仕事はほんとにいい仕事だな、
って心底思う。
食べる、に付随する
そんなことがとても好きだ。
2017.11.25
作ってよかった
ああ、今日も遅くなってしまった。
帰ってすぐお米といで
浸水しないで鍋でごはん炊いて
るあいだに
ヒレのお肉ごろごろに切って
炒めて
新たまねぎとトマトを大きく切って
いっしょに炒めて
水ちょっとで煮て
カレーのもと入れて
冷蔵庫にあったパセリも入れてさっと煮て
いただきます、
まで20分。
やっぱり作ってよかったな。
2017.5.18
Cooking heals yourself. (statement-3)
ごはんがおいしく作れると、
きれいな夕焼けを見たような気持ちになる。
ああ、疲れた、
もう何もしたくない。
そんな日に、ちょっとだけ頑張って1品作ってみると
胸のなかがあたたまって、元気が出る。
野菜炒めやお味噌汁、
買ってきたものにおいしいタレをかける。
そんな1品でいいのだ。
料理は、あなたのお守りになる。
今日もよく頑張った、
また明日もぼちぼちやろう。
そんな気持ちを作るもの。
2
statement -2
子どものころから料理をつくるのが好きでした。
好きな味を自分の手でつくる喜び、
おいしい
という自分の中の、
取り出してみることのできない感覚が
誰かと同じとわかったときの、
こみあげるような嬉しさ。
いつも一回きりで、
食べ終わったらなくなってしまうことも
わたしにとっては気持ちがよかった。
それでも、記憶にのこる時間には
かならずそこに おいしい、があったような気がします。
自分の手でおいし
statement -1
これはこう食べるべき、あれはこう使うもの、
料理には歴史も先人の知恵も文化も詰まっている。
でも素材も、それをとりまく環境も、ひとびとの暮らし方も、
そう、私たちの日常はどんどん変わり続けている。
今に合わない、不要になった「べき」からは自由に、
できるだけ無駄なことはせず、
毎日、おいしいものを作って食べたい。
レシピを教えるのではなく、
そういう毎日の食事作りの「きも」をお伝えする日常料理