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わたしの中の小さい人(飲食店を閉めた話)

レストランをクローズしたことについて
ごく個人的なことを。長文です。

去年、コロナがきて
お店(飲食店のほう)を一旦
すぱっとやめようと決めたら
ほんとうに
心が幸せになりました。

未練はあるんです。
会いたい人が
来てくれる場があることって
奇跡だなと思うし
本当はもっとお客様に
早くお伝えして
ゆっくり惜しんで
いただきたかったなぁ
というのは今もすごく
思うことなのですが

わたしのなかの
ずーっと尊重されてこなかった
小さい人が
始終大喜びしている感じ、
と言いましょうか。

旅先の
海の近くの喫茶店で
友人に
10年後何がやりたい?
って言われて
泣いてしまったことがありました。
今思えば
いつも腕がちぎれそうになりながら
荷物を持っていたし、
自分の力量を
実際の200%くらいに見積もって
厳しくノルマを課してきた気がします。

それが
これからやりたいことが
ぽんぽんと浮かぶように
なったのにも驚いたし、
朝起きて
幸せな気持ちが
内側にひろがる感覚って
ほんとうに
いつぶりなんだろう。

こんなご時世で
うちも安泰ではないので
大人のわたしは
不安になったり
もちろんするんだけど
その小さい人の
喜びのパワーたるや。

わたしはわたしの
いちばん大きいエンジンが
どこにあるかを知らないで
生きてきたんだなぁ、
と知って
今、だいぶぼーっとしてます。
そのエンジンの
つなぎかえを
しているのかもしれない。

風の時代
というけれど
わたしがいちばん好きなのは
一見、不遇に
立場を変えることになった
ように見える人も
やむを得ず
たどり着いた場所で
自分に合った生き方を
見つけられるようになる、
そういう世界が来るよ
という部分。

きっとわたしたちは
内側の自分とつながれたら
大丈夫なんじゃないか。

わたしは今は
その小さい人を喜ばせるのに
忙しい感じです。
そして
それがきっと
自分をよい場所に 
連れて行ってくれると
信じている。

呑気なようですが
どうしても今
このことを
書き留めておきたくなったので。


2021年の年のはじめ instagramより

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