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No.5 ブランク9年を乗り越えろ!DTPデザイナーが「勝てるデザイン」のワークをやってみた。#05 センスが分かる!

みなさんご機嫌いかがですか? 九州でDTPとWEBのデザイナーをしていてるNenpa_と申します。ブランク9年の私が、デザインとは何たるかのテコ入れに前田高志さん著「勝てるデザイン」の巻末ワーク(ハンパなく身になる…)を全てやってみるという企画の第5回目。

ここまでのワークはコチラなので、良ければ見てみてくださいね😉

#01 色彩センスを身につけろ!
#02 デザインを1000例、集めろ!
#03 マイベストとマイワーストを決めろ!(ベスト編)
#03 マイベストとマイワーストを決めろ!(ワースト編)
#04 デザインの必殺技を10個作れ!

そして今回の「勝てるデザイン」ワークは…

#05  センスが分かる!

  • センスがいいTシャツ画像を大量に集める

  • 「センスがいい」を言語化する

  • Tシャツにラフデザインの紙を貼って(できれば)外を歩いてみる

はい!わかりました!!!
最後の文言だけちょっとハードル高いですね…?

ピンタレストにボードを作る

#01でお伝えしましたが、実はもとからコレクト癖がありまして…。前職でアパレルのインハウスデザイナーとして服飾関係のグラフィックを手掛けていたこともあり、Tシャツのボードは既に作っていました。2年前からコツコツ貯めてきたものが、こちらです!

2年間のTシャツ画像の蓄積

191件!ありすぎて全部キャプチャ取れてません。💦
プリントがよい理由で、トートも混ぜています

さて、ここから「センスがいい」をさまざまな形で言語化する。という工程なのですが。どうすれば?

色々考えたのち、センスがいい、ってどういうことだろう?  というフワッとした切り口を「ダサいとは?」と比較しつつそれぞれを比較して、言語化していく方向で進めてみました。

「センスがいい」  vs.  「ダサい」

<センスがいいとは?>|<ダサいとは?>
流行の洋服を知っている|洋服に興味がない
上質なブランドを知っている|ブランドを知らない
流行色に敏感|別に何色でもいい。着れればいい。
品がある|下品ということに気づいていない
知性|無知
憧れ|嫌悪
TPOをわきまえた装い|場と年齢に合わない装い
計算されたスマートさ|熱量だけで生きている

一言で言うならば

品がある(知性)  vs.  下品(無知)
スマートである vs.  スマートではない

こういうことなのかもしれない。
皆さんの定義はどうですか。

そもそも「センスいい」って、どこで判断してる?

色・フォント・余白・あしらい・メッセージ…  この辺でしょうか??
考えるとわかんなくなってきちゃいますよね。

センスいいって、どこで決めてる?肌感覚?

色々考えているとよくわからなくなるので、センスいいTをそれぞれ言語化してみました。


色々と偉そうに書いていますが、クローズアップすると
例えばこんな感じに「センスいい」を理由とともに言語化しています。

グラフィック
「数字」という誰でもわかりやすく視認性の高いアイコンを太字で大きく。海外からも評価の高いカルチャー系のネコのキャラクターをグラフィカルに配置。派手で目を引く。

斬新さ。
全面に印刷されているTシャツはあまり見られず、またグラデーションも薄めで主張しすぎない雰囲気がいい。レコードジャケットを思わせる落ち着く風景。

流行の服。
プリント云々より、スポーツカジュアルとシティーユースなTシャツが一緒になっており流行をちゃんと掴んでいる。ファッションショーを日頃から見ている感じがわかる

元々、アパレルの販促用グラフィックを手掛けていたこともあり、ちょっとファッション寄りの表現やジャッジが多いのですが、一言で言うと「洋服を洋服の世界だけではなく幅広い視野で捉え、流行と時代を押さえている人=センスいい」と言うような価値基準の様子。

良いものを知っている。と言うこと

ちなみに、「勝てるデザイン」著者の前田高志さんのコミュニティー前田デザイン室には「オモロ!たのし!いいな!」をコンセプトにした面白おかしいプロジェクトがたくさんあり、その中の一つに「ダサT」というものがあります。ダサいTシャツばかりデザインするという燃えるプロジェクト。後半の#12 のワークで、その激しいダサさも追求していきます!

では、センスがいい。を自分の中で言語化できたところで、自分のTシャツを作ってみようではないですか!!


そうですね、まずは。
定番(ナチュラル)寄りのクールに近いあたり!

今回のTシャツのコンセプト

  • 基本、タイポグラフィーのみで見せる

  • 定番的な品の良いカルチャーT

  • 用途:自身のポートフォリオサイトの宣伝広告用

  • 紙袋やカップなどSHOPの販促のように展開

  • ターゲット:20代ー40代のDJやアパレル人好き

  • タイトル:Nenpa_ +扱う商品の種類

  • ロ ゴ:
    念波(ネンパ)という由来。音や電磁波の波動、年輪など広がりをイメージ。イベントやネットの告知用なので、商品の種類と、サイトへのQRコードをつけてロゴにすることで、いつでもサイトへGO。イメージは90sの頃の海外インディーズレーベルのロゴ

QRコードをスキャンすればサイトへ飛べます

Nenpa_(ネンパ)の名前は念波から来ています。
音とか電波とか。念じた時の波動など。波動と広がり、(人の)輪の広がりの意味も込めたく、年輪やレコードの溝のように。DJやライブ、販促イベントへの参加がいつでもでき、告知できるようにQRコードがついていて「サイト宣伝広告用 Tシャツ」としての機能を果たします。

出来上がったTシャツがコチラ!

FRONT    |   BACK

白い円のとこは年輪みたいになっていて、特殊なラバー素材。
ボコッとかなり盛り上がった蓄光インキで印字し、DJイベント時や夜には暗闇で発光させる予定。レコードの溝も意識!(ちょっとズラしてプリント)

クローズアップすると細ーい溝
上の白を蓄光インキで重ねてプリント

まとめ:今回のワークで得られたもの

・センスがいい、とは何かの言語化
・Tシャツを作る際、流行について調べることができる
・ファッションとしてのグラフィックを学べる
・センスがいい、センスが悪いの、個人的なこだわりが見えてくる

結構時間がかかりました。01-15までの他の課題をやって見てわかったんですが、やはり私の場合、デザインに関して悩む時間が長い気がします。こだわりもなく案をいくつも出すことが苦ではない為、企画などはポンポン出てくるのにデザインはいたって慎重になってしまう。ここなんでしょうね。
失敗したくない、って思っちゃう。
そういう自分の無意識な感覚もわかってくるから、1つだけではなくザッとでも、全体的にワークをするのはオススメです。🙂👍

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