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アキの詩集

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#人生観

言葉の花束ーアキの詩集No.123

言葉の花束ーアキの詩集No.123


1.「雨の花」雨降って

傘にポツポツ

雨粒が当たる音が

軽やかで心地よい

花火が小さく

打ち上がっているような

楽しい音だ

傘に当たって

跳ね上がれば

雨粒はたちまち

花となって

花弁を開くのね

雨の花の

打ち上がる音が

綺麗だね

2.「女の髪」つるんつるん

滑らかな
女の髪

撫でると
気持ちよくて

櫛で
梳かすと

女である自分が
愛おしく感じる

可愛いな

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言葉の花束ーアキの詩集No.122

言葉の花束ーアキの詩集No.122


1.「月を見ると」月を見ると

いつも
胸の奥が
熱くなるの

何だろう

悲しいのか
寂しいのか
分からない

何となく
誰かと共有したくて

でも
傍らには
誰もいなくて

一人で眺めるのが
また
何とも言えない
気持ちになる

私は
誰とこの気持ちを
共有したいのかしら?

傍にいてくれない
同じ月を見ているであろう
その人を

月を通して
心を通わせたいのだろう

あぁ
今晩も
月がきれ

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言葉の花束-アキの詩集No.121

言葉の花束-アキの詩集No.121



1.「夕映えの飛行機雲」夕映えの中に

すっと伸びていく

飛行機雲

希望を乗せて

明るい未来に向かって

進んでいくような

イメージが浮かぶね

綺麗な光景

何だか

生きる力が湧いてくる

夕映えの

飛行機雲を励みに

これから先も

起こることに

胸をときめかせながら

生きていきたいと思ったよ

2.「大切な人」側にいたら
鬱陶しくて

つい
小言を言いたくなる
けれど

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言葉の花束ーアキの詩集No.115

言葉の花束ーアキの詩集No.115


1.「夜」あなたと
言葉と瞳を
交わし合い

共に
笑い

あなたを常に
感じていた
あの日々は

夜なんて
あっという間に過ぎてしまって

いつまでも
夜が続いて欲しいと
思っていたのに

あなたがいない夜は
時が過ぎるのが遅すぎて

眠ろうにも
眠たくなくて

何をして
時間を潰そうか

考えるのも
億劫で

ただ
ぼんやりと
過ごすのが情けなく

つい
あなたと過ごした日々を
思い出してし

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言葉の花束ーアキの詩集No.109

言葉の花束ーアキの詩集No.109

1.「花の幸せ」根を取られ
花瓶に生けられた花は

人が
水を替えてやらなければ
生きられない
弱い存在

その
花を生かす人も

初めは
きれいだの言って
愛でていたくせして

萎れてくれば
見向きもせず

いずれ
水を替えることを止め

花は
死ぬ

人に見られる代償に
人に依存し
人に生き死にを委ねる生き方と

人に見向きされないとしても
地に足を着け
自力で生きて死ぬ生き方

どちらが

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言葉の花束ーアキの詩集No.108

言葉の花束ーアキの詩集No.108

1.「30分間の逢瀬」週1回
30分間だけ
貴方に逢える

その一時が
最高に
幸せです

兄貴肌で
ちょい悪だけれど
筋は通す

貴方の
生き様に
惚れました

毎日
貴方に逢いたいけれど

残念なことに
貴方は2次元の存在です

画面を超えて
貴方のいる世界に
飛び込めたら
どんなに良いか

それが叶わないことが
分かっているから
じれったいのです

貴方と
逢瀬を重ね

貴方を
感じられる

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言葉の花束ーアキの詩集No.107

言葉の花束ーアキの詩集No.107

1.「雨の日も良い天気」しとしと降る

雨のシャワーが

心地が良い

しっとりと

雨に濡れながら

出勤するのも

悪くはない

こんな日も

私にとっては

良い天気だ

2.「自然の美しさ」宝石の
煌めきよりも

木漏れ日や
朝露などの
輝きの方が

私の心を
鷲づかみにする

自然の美しさに
勝るものなんて
きっとないのだろう

3.「世界は心地よいもので溢れている」世界は
スマホ画面だ

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言葉の花束ーアキの詩集No.104

言葉の花束ーアキの詩集No.104

1.「傍にいて」何も
言わなくて言いから

ただ
傍にいて

どんな言葉も
今の私には響かない

響かないけれど

あなたがいると

私の硬くなった心が
何だか
芯まで解きほぐれていく
感じがする

だから
何も言わずに
私の傍にいてちょうだい

2.「自分の中の宝物」自分には
何もない

あるとしたら
欠点だけだ

そう
思っていた

けれど
違ったね

欠点と思っていたものは
見方を変えれば

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言葉の花束ーアキの詩集No.102

言葉の花束ーアキの詩集No.102

1.「地面に咲く太陽」太陽は
空にだけじゃなくて

地面にも
ほら

ぽつぽつと
小さな太陽が

顔を出して
笑っているよ

地表から
こうして
小さな明かりを灯す
この太陽の名前は

たんぽぽ

踏まれても
雨風に吹かれても
折れない
めげない

強く地に
根を張り巡らせ

小さくとも
力強く生きている

この
忍耐強さは
生きる強さの
象徴だ

天気が
曇ろうが
雨が降ろうが

変わらず
花を

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言葉の花束ーアキの詩集No.101

言葉の花束ーアキの詩集No.101

1.「若葉色は元気カラー」春は
桜と言うけれど

桜が散った後の
初々しい
薄緑の

若葉色もまた
春の見所だと思うよ

夏に向かって
徐々に
深みを増していく
若い葉っぱ達は

これから
世の中に羽ばたき

色んな経験や出逢いを通し
自分を磨いて
力を付けて行くであろう
若者達を象徴しているかのようで

その
若々しく
エネルギッシュな
元気パワーを
感じさせてくれる

若葉色は
元気カラーだと

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言葉の花束ーアキの詩集No.100

言葉の花束ーアキの詩集No.100

1.「愛の花束」両手いっぱいの
花束をくれるより

その中にある
一輪の花

私はそれだけで
十分だよ

あなたからの愛は
いつももらっている

よく見て
私の心の中は

あなたの愛の花で
いっぱいだよ

私という花瓶には
その一輪くらいしか
もう入らないの

だからね
無理しなくて良いよ

私からも
愛を一輪
あなたにあげるわ

こうしてお互いに
毎日一輪ずつ
お互いの心の花瓶に挿していって

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言葉の花束ーアキの詩集No.99

言葉の花束ーアキの詩集No.99

1.「菜の花畑」見上げて
桜を眺めるだけじゃなくて

下も見てみてよ

今の時期は
菜の花畑の
黄色い絨毯が見所だよ

見ると
心がぱあっと明るくなって
花やぐよね

子どもの頃
菜の花畑の側を歩いて
通学したのを覚えている

菜の花に見送られて
学校に行った思い出を

記憶のアルバムを開いては
懐かしく思い返しているよ

あぁ
紋白蝶が
菜の花畑の上を
飛び交っている

ほのぼのするね

春は

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言葉の花束ーアキの詩集No.98

言葉の花束ーアキの詩集No.98

1.「桜学校からの卒業」1つの木から
一斉に開花した
桜の花たち

共に芽吹き
花を咲かせた君たちは
今日をもって
この木から卒業だ

ほら
風が吹いてくる

その風に乗って
それぞれの
目指すところへとお行き

桜が散る

桜学校を巣立つ
卒業生たちが
一斉に旅立つ

ひらひらと

それぞれの道へと
進んでいく様よ

同級生たちとは
ここでお別れだ

だけれど

花びら一つ一つが
未来に向かっ

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言葉の花束ーアキの詩集No.97

言葉の花束ーアキの詩集No.97

1.「さなぎから蝶へ」
まだ眠っていたい

外は寒いし
暖かい布団にくるまっていたい

布団は
気持ちが良い

でも
そこから出ないと

いつまで経っても
一日は始まらない

新しい一日を
スタートさせるための

一歩を
踏み出そう

そうやって
勇気を振り絞って

さなぎという
衣を破り
脱ぎ捨てて

蝶へと
変化する

そして
新しい自分として

新しい
スタートを切る

布団を
脱ぎ捨てた先

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