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言葉の花束ーアキの詩集No.122


1.「月を見ると」

月を見ると

いつも
胸の奥が
熱くなるの

何だろう

悲しいのか
寂しいのか
分からない

何となく
誰かと共有したくて

でも
傍らには
誰もいなくて

一人で眺めるのが
また
何とも言えない
気持ちになる

私は
誰とこの気持ちを
共有したいのかしら?

傍にいてくれない
同じ月を見ているであろう
その人を

月を通して
心を通わせたいのだろう

あぁ
今晩も
月がきれいだね

その一言を
その人に伝えたい


2.「疲れ」

本当に
疲れたときは

疲れた

その一言しか
浮かばない

思考が回らないから

思うことに
興ずるということが
出来ないのが

本当に
悔しい

だから
疲れるのが
嫌い

でも
疲れがないと

頑張りすぎてしまい
自分を労れない

人の痛み苦しみに
寄り添うのも難しいだろう

生きている限り
疲れることは
避けられない

疲れを知ることは
人の痛み苦しみを知ることだ

だから
疲れは嫌いだけれど

うまく
付き合っていきたいな


3.「今の私は幸せだ」

今の私は
昔よりも
うんと
幸せだ

ちゃんと
自分を理解し
受け止め

自分を
信頼できるように
なったからね

かつて
私は私の
敵だったから

八方塞がりで
常に
四苦八苦していたけれど

大丈夫

今の私は
自分の敵じゃない

だから人生が
こんなにもわくわくと
楽しく感じられる

自分が
自分の一番の
味方であり
理解者であること

それだけで
こんなにも
人生って
良い方向に変わるんだね


4.「残暑の涼」

真夏は
風鈴

残暑は
鈴虫の声で

涼を
取る


5.「人生を書き綴る」

何もしなくても
一日一日が巡っていく

でも
だからこそ

その白紙のページに
何かを書き記したい

自分にしか書けないストーリーを
書き記したいんだ

一日という紙に
何かを書き記すことが人生ならば

自分が読んで面白く
胸がときめくストーリーを
書き綴りたいよ


6.「カフェオレが美味しい朝」

朝ごはんの
お伴に

母の
とっておきの
カフェオレを

こっそり
盗み飲み

あぁ
美味しいなぁ

甘すぎず
苦すぎない

ちょうど良い
まろやかな味わい

カフェオレが
美味しい朝は

何て
爽やかなんだろうか


7.「秋を感じる朝」

玄関を出て

吹き抜ける風に
秋を感じる

いくぶんか
暑さが和らいだね

秋が深まれば
蝉時雨の代わりに
鈴虫等
秋の虫が歌うのだろうね

葉っぱも
真緑から
赤や黄色など
鮮やかな色に
変わるのだろうね

何て
ぼんやりと
秋を心待ちにする
朝だった


8.「気付いたら大人になっていた」

あんなに
脅威だった親は

実は
そんなに大したことのない

弱い人間だと
気付いて

そんな親を
一人の人間として
受け入れ
向き合うようになって

気付いたら

大人になっていた


9.「ぼんやり」

コトン
コトンと
電車に揺られ

ふと
スマホから目を離して

窓から覗く
景色を見てみたくなった

澄みわたる
青空に
ふわふわと浮かぶ
白い雲

建ち並ぶ
家々や
草木

過ぎ去っていく
それらを
ぼんやり眺めると

何だか
時を忘れ

忙しなさが
どうでも良くなってくるんだ

目を閉じると
目や頭の疲れを感じる

自分
かなり
疲れていたんだね

電車に乗る時ぐらい
ぼんやりを
楽しんで良いよね


10.「歌を楽しむ」

上手い下手とか
気にしなくて良い

良い悪いとか
評価はいらない

歌は
歌を愛し
楽しんでくれる人のために
あるんだよ

上手くなるために
歌を歌うより

ただ
楽しむために
歌う方が

より
歌を好きでいられるから

余計なフィルターを
外して

楽しみを
深めていきたい


11.「私が学生の頃の恋愛」

私が学生の頃は

とにかく
色んな男性を
好きになった

同時に
複数の人が
ということもあって

でも
友人までに留めて
その先までは
踏み切らなかった

それまでの私は
人を嫌いになってばかりだったから

人を好きになることに
飢えていたんだと思う

どちらかというと
恋というよりも

人間的に
好きだったのかとも感じる

あの人もこの人もなんて
欲張りすぎる

私は器用ではないから

みんなまとめて
愛するなんて出来ない

好きな人だからこそ
私の都合で振り回したくなくて

傷つけたくなかったから

恋には
踏み切らなかった

ただ
恋愛に臆病なだけかも
しれないけれどね


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