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言葉の花束ーアキの詩集No.104


1.「傍にいて」

何も
言わなくて言いから

ただ
傍にいて

どんな言葉も
今の私には響かない

響かないけれど

あなたがいると

私の硬くなった心が
何だか
芯まで解きほぐれていく
感じがする

だから
何も言わずに
私の傍にいてちょうだい


2.「自分の中の宝物」

自分には
何もない

あるとしたら
欠点だけだ

そう
思っていた

けれど
違ったね

欠点と思っていたものは
見方を変えれば
長所だったり
チャームポイントだったり

良いも悪いも含めて
自分の大切な
宝物だった

無いものを
探さないで

自分の中に
あるものを探して

そうやって
見方を変えれば

自分の中の宝物が
輝いて見えるはずだから


3.「親孝行」

今日は
両親の結婚記念日だ

でも
何も用意していない

忘れていた
わけではない

来年の
転職と独り暮らしの
資金を貯めるため

出費は
控えたいからという理由だ

夕食は
家族で回転寿司に行く予定だ

私が独り暮らしをしたら
家族で何かをするということは
出来なくなるだろうから

家族と過ごす
思い出の一つ一つを
紡いでいこう

それが
私の出来る
親孝行だと思うから


4.「生きているからこその欲求」

大好きだよ


面白いね

とか
そういった
私を求め
評価する言葉に飢えて

色々
頑張った

面白い自分
出来る自分を演じて

みんなに
気に入られようとした

その
自分の弱さを自覚しながらも
止められなかった

そうだね
私って弱い人間だ

でも
それらの欲求は
生きているからこその欲求だ

何も
求めなくなったら
生きていないのと同じじゃないか?

人に気に入られたい
人と関わりたいのは
生きたいから

自分を生かすための欲求は
むしろ大切にしたい

弱くてもいい

弱さを受け入れて
それと向き合いながら

自分の満たした方を
探っていきたい


5.「君からの卒業、それぞれの道」

家に帰れば
君がいない

当たり前のように
そこにいた君は

自分の道を見つけて
歩み出している

道が見つけられなくて
ずっとうずくまっていた

それをどうにかしてあげたいと
私は思っていた

それが
願いが叶って
ようやく一歩を踏み出せたというのに

何でこんなに
物寂しいのだろう?

良かったねと
前向きに送り出してあげれば
良いのに

自分の弱さが
情けなくなる

私も
君から卒業しないとね

自分の人生を
ちゃんと生きないとね

それぞれが
自分の人生に責任を持って
自分の足で歩き出さないとね

それぞれが
喜びある人生を生きる

君のための人生
ではなく

自分の人生を
楽しみながら
生きていくとするよ


6.「隅っこ」

隅っこは
私のお気に入り
スポット

誰にも
踏み込まれることのない
自分だけの空間は

自分の部屋でなくても
安心するものだ

気持ちが
疲れたときは
とにかく
隅っこへダッシュ

自分だけに
気を向けて

存分に
好きなことを
思うことに興じる

大した部屋も
設備もいらない

隅っこは
私だけの
オアシスだ


7.「あなたの痛み」

あなたの
その痛み

今まで受けてきた
傷の数々

それはあなたを
強く気高い存在へと
成長させた

痛みがあるから
あなたは優しい

では
ないよ?

あなたは
あなたのままで十分
素敵な人だよ

だからね
その傷を手当てして
治してあげてよ

痛みがなければ
あなたは強くなれないとか
そういうこだわりは捨てて欲しい

痛みから
自分を解放してあげて

あなたは
もっと
幸せに自由に
生きて良いよ


8.「心身のエクササイズ」

疲れたときは

うんと
背伸びして

深呼吸をしよう

気持ちが
凝り固まったら

ちょっと
気をそらして

外の風景を
眺めたり

読みたい文章を
読んだりして

心を
ほぐしてあげよう

自分にとって
心地良いことをして

心身のエクササイズを
適度にやると

心身が整って
メリハリがつくし

生きている
実感が沸くよね

生きる喜びを
感じる暇を作ること

適度な
心身をエクササイズは

生きるを楽しむのに
本当に大事


9.最後に

5.の詩について
4月から兄が
農業高校の非常勤教員として働いています。
引きこもりニートから脱して
月から金まで毎日休まずに出勤しています。
喜ばしいことなのに
家に帰れば当たり前にように部屋にいた兄がいないことに
寂しさを感じています。
もう、大丈夫。
そう信じて良いはずなのですが。
ちょっとした依存心もあるのでしょう。
そんな自分の弱さを受けとめ
自分のために、自分の人生に集中して
福祉職の転職と一人暮らしを目指して
人生を切り開いていこうと思います。

最後までお読み下さりありがとうございます。







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