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言葉の花束ーアキの詩集No.99


1.「菜の花畑」

見上げて
桜を眺めるだけじゃなくて

下も見てみてよ

今の時期は
菜の花畑の
黄色い絨毯が見所だよ

見ると
心がぱあっと明るくなって
花やぐよね

子どもの頃
菜の花畑の側を歩いて
通学したのを覚えている

菜の花に見送られて
学校に行った思い出を

記憶のアルバムを開いては
懐かしく思い返しているよ

あぁ
紋白蝶が
菜の花畑の上を
飛び交っている

ほのぼのするね

春は
菜の花の黄色も
美しい季節だよ


2.「生きることの意味」

生きることに
意味はないと言う
人がいるけれど

本当に
そうだろうか?

何のために
生きているか?

生きるのが辛くなると
問いたくなる

意味もなく
ただぼんやり生きていると

それはそれで
苦しくないか?

意味のない人生は
私はないと信じたい

人は
生涯をかけて

自分の人生の目的や意味を
追究していく生き物だと
私は思っている

そこに喜びを感じるから
生きていけるんだと
私は思う


3.「思案」

私は
悩み迷うことに
とらわれたいのか

それとも
答えを導くために
思案したいのか

悩みの迷宮を
彷徨うことが
心地よくなることがある

そうなると
自分を見失う

私は
何のために
考えるのか?

客観的に
自分を見つめ

迷うための
思案ではなく

答えを見つけ
道を開拓するための
思案をしていきたい


4.「地上の海」

日に照らされて

きらきらと輝く

真珠たち

青空に映えて

珊瑚礁のようにも見える

地上の海を思わせる

それは

白梅


5.「春の朝」

この前買った
ちょっと薄目の
春物の服を
思いきって着てみたら

やっぱり
肌寒くて

くしょんと
くしゃみをする

桜は咲き始めても
朝は未だに冷えていて

服選びに困る

そんな
春の朝


6.「独り言」

誰もいないと思って
安心して
独り言をつぶやき
楽しんでいたのに

ふと
辺りを見渡して
人がいたときの
恥ずかしさと言ったらない

思わず
そそくさと
その場から立ち去るのは

私の赤面まで
見られたくないから

独り言ほど
人に聞かれたくないものはない

自分しか聞いてはいけない
秘密の言葉だから


7.「雨の日の花見」

いつもならば
子ども達の笑い声に溢れ
賑やかな公園が

今日は
雨の滴る音と
鳥のさえずりしか
聞こえない

静寂に包まれた
桜並木の公園を歩く

一人時間を
桜と共に過ごす

この優雅な時間を
満喫する
午後の散歩

それにしても
どんよりとした
天気の中でも

晴れた日に見劣りすることなく
美しさを保っている

鬱蒼とした
雰囲気の中でも

己が美しさを
際立たせる魅力が
桜にはあるんだろうね

雨の日の
いつもと違った顔が
また魅力的だと気付いた

今日という日

一人で自由気ままに
桜を楽しむ

雨の日の花見も
たまには良いね


8.「春雨の駆け引き」

雨降って

外に干した

洗濯物を取り込みに

ダッシュする

外干しはいつも

天気との駆け引き

今回は

ぎりぎりセーフ?

いや

ちょっと濡れたから

アウトかも

次は負けない

なんて

意気込む

そんな

春雨の季節


9.「我が人生の戦」

何よりも鋭く
研ぎ澄ませろ

心の剣

一点に
狙いを定めて
引くのだ

心の弓矢

我が人生の戦場を
駆け抜けて進み

挑み続けろ

挑み続けた先
自分が何者になるのかを

見届けるまで

朽ち果てるな


10.「自由な猫」

勝手に部屋から
出て行き

ドアを閉めれば

明けてくれと
カリカリと
ドアを掻いてくる

うちの

なんて
自由なんだ

仕方がないから
ドアを開けてやる

すると

私のすぐ傍らで
ちょこらんと座って
丸くなる

離れたいときに
離れて

寂しくなったら
こうして
甘えてくる

こんな
自由で気ままな猫が

可愛くない飼い主なんて
いるはずがないよ


11.「愛の力は強い」

大嫌いという
ささくれ立った自分への想いを

大好きという
想いで

やわらかく
やさしく
温かく

しっかりと
抱きしめるように
包み込む

すると

あら不思議

大嫌いが
ふやけて
丸くなり

大好きに
変わったよ

ネガティブが
出てきたとしても

その度に
そうやって
一つ一つ丁寧に
包み込み
受け入れていけば良いよ

愛の力は
強い

そう信じれば

どんなネガティブ相手にしても
負けることはないよ

だから
あなたは大丈夫

どんな自分も
受け入れて
愛してあげて











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