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言葉の花束ーアキの詩集No.102


1.「地面に咲く太陽」

太陽は
空にだけじゃなくて

地面にも
ほら

ぽつぽつと
小さな太陽が

顔を出して
笑っているよ

地表から
こうして
小さな明かりを灯す
この太陽の名前は

たんぽぽ

踏まれても
雨風に吹かれても
折れない
めげない

強く地に
根を張り巡らせ

小さくとも
力強く生きている

この
忍耐強さは
生きる強さの
象徴だ

天気が
曇ろうが
雨が降ろうが

変わらず
花を咲かせ

地表を
明るく照らしている

まさに

地面に咲く
太陽だ


2.「生きる喜び」

ふと
聴こえてきた
ウグイスのさえずり

伸びやかに
高らかに

生きるって
なんて素晴らしいんだ

なんて
そんな気持ちで
歌っているような
声だった

生きる喜びに
溢れた声

その声の
聞き心地の良さに
触発されて

私の中の
生きる力も
溢れてきたよ

よし

今日も
今日という日を
存分に楽しもう


3.「天国はどこにあるか?」

天国と呼ばれる
楽園は
外にあるのではなく

実は
自分の内面に
築かれるものかもしれない

自分が
どこにいようが

自分は
大丈夫

そう
思えるような

豊かで
強い心を
築いていき

心の拠り所を
自分の中に
見出だすことが出来れば

どんなことが起きても
怖くはないだろう


4.「新しい自分」

毎日が
平凡で

何の変哲もない
つまらない日が
続いている

なんて
思ってしまうけれど
本当にそうなの?

昨日は良い天気で
凄く機嫌が良かったのに

今日は
同じ陽気なのに
なぜか気分が沈んでいる

なんてことも
起ることもある

だからね

毎日が同じなようで
実は
違うんだよ

一日生きる毎に
あなたは
新しい自分へと
生まれ変わっている

だから
昨日は感じたことが
今日は感じなかったり

昨日は気付かなかったことが
今日は気付けたりもする

何も変わらない
日々なんて無い

毎日
新しい自分として生き
感じて
考える

それを
日々
更新していく

そうやってあなたは
何もないような
日常の中でも

ちゃんと
成長していっている

成長した先に
見える景色は広くて深く

聞こえる言葉も
以前よりも明瞭に
意味深く聞こえるよ


5.「一喜一憂」

他人の反応や
称賛に
一喜一憂する

自分軸
まだまだ
緩いな

でも
そんな自分も
愛おしい

人の関わりから
得られる
喜びや
悲しみは

生きているからこその
特権だ

どうせなら
存分に使って
感動から何かを
得たいよ

それに
一喜一憂は
悪いことじゃない

たとえ
未熟さの現れでも

今の自分に
必要なのだから
起こること

愚かなりに
自分と向き合い
やり尽くして
学び尽くしたいよ


6.「幸せ者のつぶやき」

安心して
道を歩ける

ぼんやり外を眺め
猫を撫でる

誰かとの
語らいに興じる

そんな
ほっと和む時間が

この先も
ずっと
続いていく

愛しい人達と
愛しい時間を過ごす

そんな
平穏な日常が
約束されている

それが
どんなに幸せなことか

時々
忘れてしまうくらい
幸せな者の
つぶやき


7.「気晴らしに出た庭先にて」

桜は時期が過ぎ
もう
緑の葉を揺らしている

けれど
庭先を見れば

すっきりとした
甘い香りが

何だろうと
その香りを辿ってみれば

藤の花が
咲いていた

他にも
隣家の畑を見れば

ポピーや
矢車草が
咲いている

まだまだ
春の彩りは
褪せるはないみたいだ

それにしても
草花の
息吹を感じると

どうしてこんなにも
心が和むのだろろうか

懸命に
純粋に
生きる者は
こうも
美しい

それは
見た目の美しさではなく

生き様の
魅せる技だ


8.「今日は雨に濡れたい気分だった」

今日は
雨に濡れたい
気分だった

身も心も
疲れ果て

もう
何もしたくないのに
朝はやってきて

また
仕事に行かなければならない

思いのまま
振る舞いたいよ

笑いたいときに笑い
怒りたいときに怒り

何もしたくないときは
ぼんやり過ごす

もう
自分に嘘をつきたくない

気持ちと
行動が
不協和音を奏でる

その
軋んだ音を
洗い流しておくれよ

雨よ

自分への
嘘にまみれた
私を

綺麗に
浄化しておくれよ

そう
願って

私は
雨を一身に
浴びた


9.「自分の見える色」

誰かが
赤と言ったら
赤と思う

誰かが
青と言ったら
青と思う

自分の中では
違う色に見えたとしても

そこに溶け込むには
皆が言う色に
合せる

皆が
そうだと言った色が
絶対的な真実だと言うから

自分の
考えはいらない

なんて
そこに
自分の主体性なんてものは
ないじゃないか

私は
私に見えた色を
純粋に信じたい

皆が言う色に
自分が染まる必要は無い

自分の
見える色は
どんな色か

それを主軸にして
客観的に
物事を見ていきたい


10.「心の裸眼で見る景色」

誰もがそうだと思うけれど

良いとか
悪いとか

物事を
何でも
白黒付けて

そのフィルターで
ジャッジしてしまう

良い悪いという
色眼鏡でものを見るから

フィルターに
引っかかったものが
許せなくて
苦しくなる

ならいっそ
その色眼鏡を外してしまえば良いのに

でも
なかなか外せないのは

心の目は
裸眼でものを見るには
ぼやけてしまうからなのか?

良い悪いという
色眼鏡では
くっきりとよく見えるのにね


良い悪いの
色眼鏡を通して見るしかないなら

物事の
隅々まで
見尽くしてしまえ

白黒つけることに
疲れるまで

それが必要ないと
思えるまで

葛藤を
味わい尽くせば良い

そうすれば
色眼鏡がなくても

ほら
心の裸眼でも
見えるようになるはず

良い悪いの
フィルターがなくなれば

今までよりも
深く広く
世界を見通すことが
出来るはず

心の裸眼で見る景色を
いつかこの目で
見てみたい

そのためにも
色眼鏡が必要なくなるまで
物事を知り尽くし
人生を味わい尽くそう









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