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言葉の花束ーアキの詩集No.100


1.「愛の花束」

両手いっぱいの
花束をくれるより

その中にある
一輪の花

私はそれだけで
十分だよ

あなたからの愛は
いつももらっている

よく見て
私の心の中は

あなたの愛の花で
いっぱいだよ

私という花瓶には
その一輪くらいしか
もう入らないの

だからね
無理しなくて良いよ

私からも
愛を一輪
あなたにあげるわ

こうしてお互いに
毎日一輪ずつ
お互いの心の花瓶に挿していって

愛の花で
いっぱいにしましょう

いつの間にか
花束になっている

そんな風に
お互いを満たし合えれば
良いんじゃないかしらね


2.「自分なんて」

自分
なんて
大嫌い

なんて
思うけれど

自分の
いびつで
尖ったところも

みんな
まとめて

愛しく
感じる

自分は
世界で一番
私が
嫌い

そのはずなのに

世界で一番
自分が好きなのは
私なんだ

なぜなら
世界で一番
自分をよく理解しているのが
私だから

自分の
最高の相棒は
私なんだ


3.「断捨離は勢いが大事」

断捨離や
身の回りの細々とした
面倒くさい作業が出来たときの

清々しさ
心の軽やかさは
格別だ

心が
断捨離!と叫んだときが
決行の時

そういうときは
心が
心の断捨離を望んでいるとき

やり遂げたときの
心の軽やかさは

心が整理され
クリアになった証拠だよ


4.「人生は遊び」

人は
遊びを通して
物事を知り

人の気持ちや
己を知る

全ては
遊びから
学びが始まる

そう
考えると

日常生活も
学校や仕事も

人との付き合いも
個人的な趣味活動も

みんな
遊びなのかも知れない

みんな遊びなら

どの遊びも
真剣に楽しみ
味わい尽くさないと

人生
損してしまうね


5.「独りを楽しめる人」

どんちゃん騒いだり
人と群れたり
することしか
心の満たし方を知らない人は

心が何を求めて
渇いてしまっているかを
知らない人だ

心は
何を求めているか?

心の潤し方
満たし方を
よく知っている人は

独りを存分に味わい尽くし
楽しむことが
出来ている人だと
私は思う

そういう人は
自分というものを持っていて
地に足のついた
深みのある人物なのだろう

だから
独りに呑まれることなく

むしろ
自分を見つめる時間として
満喫することが
出来るのだろうと思う


6.「挨拶はお賽銭」

挨拶は
お賽銭と思って
人に投げ掛けると良いよ

自己満足の
投げ銭と
思えば

たとえ
挨拶が返ってこなくても
イライラしないでしょう?

たまに
挨拶が
返ってくれば

それは
御利益として
ありがたく受け取る

そんな感じで
いいんじゃないかな?


7.「宇宙」

宇宙は
空の上だけにしか
広がっている
わけじゃないよ

情報や動画
SNSも

人の体も
色んな細胞や菌などが
作用して営む
宇宙みたいだ

人のつながりも
色んな気持ちが
人のつながりという
宇宙の中を
伝播する

この世は
宇宙だらけだ

色んな宇宙が
それぞれの世界を形成し

その営みの中で
それぞれのストーリーを
作っている

そう考えると
面白いね


8.「剣」

どんなものにも負けない

どんな困難を相手にしても
折れない剣のような
精神を育め

研いで
研いで
自分という剣を
研ぎ澄ませるように

己を磨くのだ

その剣を振い
あらゆる困難を
討ち払い

自分の進む道を
開拓していくのだ

どんな困難も
剣を研磨してくれる
材料となる

だから
挑み進む度
剣は研ぎ澄まされ
鍛えられ

苦境を乗り越えた時
あなたは以前のあなたよりも
強くなっているはずだよ


9.「行動するバカ」

理想論だとしても
きちんと自分の考えを持って
疑問や意見を出すこと

そして
それを理想のまま放置せず

実現するために
考えて実行していく

その根気と
行動力があれば

理想論は
ちゃんと意味を成していくはず

例え周りから
非現実と笑われようと

構わず実行していけば
そのあがきは必ず
何らかの形に残るはずだ

どうせなるなら
行動するバカになってやる

そういうバカな人達が
当たり前をぶち壊し
世の中を変革していったのだと思う

周りに巻かれて
自分の疑問も信念も
曲げてしまうのは勿体ない

私は
喜んで
バカ者になる

ただし
ただのバカではなく
行動するバカになるのだ


10.「とんがり帽子の坊や達」

つくしが
ぽん

にょきにょき
あっちにも
こっちにも

とんがり帽子を
突き出して

地面から
ぽんっと出てきて
こんにちは

桜が咲いて
満開となる頃に

出てくる
可愛い
とんがり帽子の
坊や達

でも
この子達の成長は
早いんだよね

どんどん伸びて
いつの間にか

この子達がいたところに
スギナが生えてくる

この子達の成長は
嬉しいけれど

その分
別れが早いのが
辛いよな


11.「生きる幸せ」

空が
美しい

日差しが
空気が
心地よい

誰かと
言葉を交わし合うのが
楽しい

そういう
生きる喜びを

当たり前のように
享受できる
幸せよ

でも
それが
当たり前ではない
人達もいる

生きる幸せを
誰もが
当たり前のように
感じられること

それが
偽善だとしても
祈らずにはいられない


12.「心のアルバム」


桜が散り始め
季節は移り変わっていく

時は
徒に流れていき
止まることを知らない

それが
自然の摂理であるから
止めようがない

でも
あなたと過ごした日々の
あなたと交わし合った言葉や
その時抱いた情も

心のアルバムに中に
綴じられていて

記憶を紐解けば
色褪せることなく
引き出すことが出来る

アルバムの中の
私達は
お互いが好き通しで
いつまでも変わらないと思っていた

だから
アルバムの中の私達は
その関係のままなんだよね

久しぶりに
あなたと出会って
心のアルバムを開いて
懐古してみて

この頃の私達
若かったよね

お互いをよく知りもしないのに
相手が自分を好きであることに
違いないと確信して

相手に
自分を幸せにしてもらおうと
していたよね

だから
愛が冷めていって
思うように
相手が自分を幸せにしてくれないと
感じた途端に

あっさり
関係が切れてしまったんだよね

もう少し
お互いを理解し合い
二人で幸せにし合おうと
努力していけば良かったのに

あの頃は
自分しか見えていなかった


心のアルバムを開いてみて

もし
お互いに寄り添い合うことが
出来ていたら

愛で塗り替えた
アルバムの続きを載せることが
出来たかも知れない

今は
それぞれ
別の人が傍にいて

それなりに
幸せな人生を築いている

そこには
お互いを分かり合おう
幸せにし合おうという
合意があって

愛のつながりにより
関係が深く強く
結びついている

あぁ
それぞれ
幸せになれたんだね
良かった

自分以外の人を
愛するなんて

そんなこと
昔の
自分しか見えていない私だったら
思っていたかも知れないけれど

素直に
あなたの幸せを喜べる今は

おそらく
昔の自分以上に
あなたを愛しているから
そう思えているんだと思う

最後に
あなたを愛することが出来て
本当に良かったですと
伝えさせて下さい












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