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賢者のセックス / 序章 / 彼女がセックスについてのファンタジー小説を書いていた六ヶ月の間に僕が体験したこと
あらすじ
「僕」はアニメやマンガが好きな青年。去年の五月から中学校の先輩のソラと同棲をしているが、恋人同士というわけではなく、セックスフレンド兼愚痴聞き役というような立場だ。
ある日、僕は性交の直後のいわゆる「賢者タイム」に、性交中にどこかの風景が見えるという話をする。それを聞いたソラは、小説の新人賞に自分が応募する小説の素材として、それを使わせて欲しいと言い出す。
最初は冗談だと思っていた
深夜にアジカンを唱える
諸君
きらら先輩が帰ってきたぞ。
みんな元気でしたか?
前回までのあらすじをもはや忘れているきらら先輩なのだが、きらら先輩はというと、こないだ人事のおねえさんに「きららさんそろそろ3年経ちましたっけ」なんか言われてしまったよ。
おい、まだ入社して1年半も経っとらんわ。
まるで俺の態度がでかいみたいじゃないか。え。
でかくないですよ、もちろん。
先日はくみちゃんと一緒にウェブ決算説明会
新型コロナで会社が潰れかけたので転職したらまんがタイムきららのお姉さんキャラになっていた話 第10話
「きらら先輩はソラちゃん夫婦とドライブに行った」 諸君
極めて久しぶりだが、きらら先輩である。
某リゾート地にでワーケーションになりそう、というところからずいぶん間が空いたが、皆様お元気でしたか? 私は元気です。結局ワーケーションは無くなりました。ほら、新型コロナがまた流行りだしたんでうやむやになりましてね。
それでまあ、さすがにきらら先輩も入社して半年も経つとある程度キャラとして定着
新型コロナで会社が潰れかけたので転職したらまんがタイムきららのお姉さんキャラになっていた話 第7話
後輩に泣かれちゃう先輩の話 諸君。きらら先輩である。
ラノベのキャラに強制的に転生させられて二ヶ月。
私の日常がラノベの世界観に侵食されているのを感じる日々だ。
ソラちゃんはやはり魔女なんだな。間違いない。
前職時代にはあり得なかった事件が毎週のように起こるんだもんよ。
さて、今日は何の話をしようか。
みんなが期待してる百合の話がいいのかな?
正直、私は百合というものの
新型コロナで会社が潰れかけたので転職したらまんがタイムきららのお姉さんキャラになっていた話 第6話
オシャレなパワポは作れるようになったけれど 諸君
新年度あけましておめでとうございます。
きらら先輩である。
わが社は絶賛、新入社員歓迎月間である。わが社というか、わが総務部総務課ですね。はい。
きらら先輩ももちろん、新歓に駆り出される毎日だ。しかもですよ、ちょっと聞いてくださいよ奥さん。私まだ転職してきて四ヶ月経過しただけなのに、猫課長に「新入社員向けの総務課の紹介お願いしますね
新型コロナで会社が潰れかけたので転職したらまんがタイムきららのお姉さんキャラになっていた話 第5話
もう後戻りできない圧倒的百合 諸君、久しぶりだ。
きらら先輩である。
ずいぶん間が空いてしまったが、きらら先輩は総務ウーマンなので三月は忙しいし、きらら先輩のふりをしてこれを書いているソラちゃんも経営者なので三月は忙しいのだ。
たしか「賢者のセックス」の後半でも、年度末でソラちゃんが忙しくて天ケ谷リクがレスられていじけるエピソードがあったのではないか。なお、今年度がどうだったかは聞いて
賢者のセックス:ヴァレンタインの夜
「ねえ、起きてる?」
暗闇の中でソラちゃんの声がした。
「起きてるよ」
「去年のバレンタインデーって、私たち何してたっけ?」
「セックス……してたんじゃなかったかな」
「そうだよね。騎乗位?」
「たしか騎乗位だね」
二〇二一年のバレンタインデーは日曜日だった。
ソラちゃんと僕の小説執筆プロジェクトのキックオフが一月二三日で、一月の最終週に正常位、二月の一週目が後背位、で、二週目の週末
新型コロナで会社が潰れかけたので転職したらまんがタイムきららのお姉さんキャラになっていた話 第4話
衝撃のエクセル事件! 諸君、いかがお過ごしでしょうか。きらら先輩である。
さて、ええっと、今日は何の話をする予定なんだっけ。
あ、そうだ。衝撃のエクセル事件。
そう。これはきらら先輩が先輩キャラを確立することになった、まさに衝撃の事件だったのである。
と言っても大した事件ではない。
ある日、きらら先輩がくみちゃんの席の後ろを通りがかった時のことだ。
くみちゃんのPCの画面に
新型コロナで会社が潰れかけたので転職したらまんがタイムきららのお姉さんキャラになっていた話
第3話 まんがタイムきららとは 諸君。おはよう。きらら先輩である。
昨日はあれから腐な友人と電話をしたのだが、BLのドラマCDを聞かせなくても元気になってくれたので安心してくれ。ドラマCDはまたいつか、今度こそこれを聞かせないと死んでしまうとう時に使うことにする。まるでポーションだな、とか思った者は手を上げよ。
あなたは正しい。
オタクはオタク成分を摂取し続けなければ死んでしまう生き物
新型コロナで会社が潰れかけたので転職したらまんがタイムきららのお姉さんキャラになっていた話 2
第2話 きらら先輩には可愛い後輩ちゃんがいる 諸君、おはよう。きらら先輩である。
昨晩突然ラノベのキャラに転生させられることになり、慌てて考えた新しい名前がそのまま採用されているのを確認して、「バリキャリ魔女、仕事はやっ!」と思った。
この「バリキャリ魔女」とは私のゼミ友である天ケ谷リクの新妻、四万野ソラ氏である。
あ、今は天ケ谷ソラなのか。旧姓は自転車の部品をイメージさせるから嫌だと
新型コロナで会社が潰れかけたので転職したらまんがタイムきららのお姉さんキャラになっていた話
あらすじ 新型コロナで潰れかけた文系女子大生就職人気かつてのトップ3企業から地味な会社に転職した落ちこぼれ寸前アラサー女子は、何故か転職先で出来女扱いされてしまい、オタ趣味を隠して出来女のふりをするはめになるのだった。
第1話 転職したらデキ女だった件 小説の書き出しは難しいらしい。
読まれるために、色々な理論があるのだという。なにかの騒ぎの真っ最中から書き始めるべき理論とか、追放されるシー
賢者のセックス / 終章 小さな光と三百万円 / 彼女がセックスについてのファンタジー小説を書いていた六ヶ月の間に僕が体験したこと
第75話 原稿用紙の衝撃
これで僕とソラちゃんのセックスに関する全ての調査が終了ということになった。
もちろん、僕とソラちゃんがセックスをしなくなったというわけではない。あの後も僕たちはセックスをしているし、ソラちゃんは時々オーガズムを経験出来るようになった。そしてソラちゃんと僕は射精が終わった後も繋がったまま、取り留めもない話をする。そんな時間が僕は大好きだ。きっとソラちゃんもそうだろう
賢者のセックス / 第16章 セックスと魔女 / 彼女がセックスについてのファンタジー小説を書いていた六ヶ月の間に僕が体験したこと
第71話 最後のセックス
こうして最後の調査が始まった。
シャワーを浴びた僕たちは、二人で話し合って作った手順書を時折確認しながら、お互いの身体を注意深く愛撫していった。そこに書かれていたのは、僕たちが普段しているセックスの流れをベースに、トッピングをちょっと多めに追加したものだった。普段と違うことをしたら、対照実験として成り立たないのだ。この実験での大きな変更箇所は一つだけ。僕のものとソ