永遠の命に触れ、光を見る

私は、大学の授業で内観を知ったことがきっかけで内観のイベントに参加させていただいたり、先生から内観の本をいただいたりしながらも、今まで一週間の集中内観をする時間や金銭的な余裕がなく、三日間の短期の内観や、三日坊主の日常内観を時々するだけでした。

内観が良いものだということはわかっておりましたが、一週間の内観のダイナミズムに触れることなく来ており、先生には何かトラブルが起こるたび、「内観に行けば解決すると思うけど」とおっしゃっていただいたにもかかわらず、言い訳ばかりしていました。


今回こちらを訪ねるにあたり、シンクロニシティーのようなエピソードがあります。

3月の上旬、いろんな方向性や可能性に悩んでいて、きっと内観したほうがいいんだろうな、先生はどうしてるかな、と思った日がありました。
するとその日の夜、偶然先生からの電話があり、ゼミのOB会がなかったかどうか教えてほしいということでした。
結局OB会はなかったのですが、先生に悩んでいる話をすると、予定を空けてあったということで、私の話を聞いてくださることになりました。


私が、知識として頭で理解していることと心にギャップがあってバランスが取れなくなっていること、どうしても男性に対する不信感が(父への恨みによって)拭えないこと、などをお話ししますと、やはり内観が一番だろうということになり、ゴールデンウィークなら休みが取れるかもしれないと思い「多分いけると思います」と返事したのを覚えています。

今、経済状況があまり思わしくなく、資金が心配だったのですが、確定申告で戻りがありましたので、これはまさに内観に行けということだなと思い、行くことを決めました。

先生が以前から瞑想の森を強く勧めておりましたので、こちらにお邪魔することになりました。


意を決して参加しましたが、いざ内観を始めると、今付き合っている人との事が終始ちらついて、いつも雑念として付きまとわれ、邪魔されました。

食事の時の放送で柳田先生の集中力のお話を伺ってからは、“ 全知全能全生命力 “ と念じて、何とか本筋から逸れないように苦労しながら進めましたが、まだ頭で思い出し切ったような状態になると、早く面接に来てくれないかな、などと時計ばかりが気になっていました。


しかし、すっかり忘れきっていた父からしていただいたたくさんの恩、思い出が出てくると、いかに自分が忘恩の身勝手な存在だったかに気づかされ、いかに自分が、父、母、祖父、祖母に愛され紡がれてきた命であるかが実感されました。


祖父、祖母はもうこの世におりませんので、ゆえに何もして返すことのできない後悔にたまらなくなりました。

しかしその後で、ハート型の光が見え、光輝いたビジョンを見たとき、祖母が「もういいんだよ」と優しい声で言ってくれたイメージ(すごく優しい顔をしていました)が見え、祖父の顔も見れました。


私は今まで、内観は心の大掃除というイメージがあり、だから心が綺麗な人でも掃除をし続ける必要があると捉えていました。

しかし今回、永遠の生命に触れる命の継承を実感し、自分でも光のビジョンを見てしまった以上、それに留まらないものだということがわかったように思います。


帰ったらまず父にお詫びの手紙を書こうと思っております。

まだ父母が元気で生きてくださって生きていてくださって本当によかった、このことをありがたく思います。


まだまだ未熟者の私ですが、全知全能全生命力を傾けて物事に対処し、日々内観を怠らずに生きていきたいと思います。

先生、奥様、お食事を用意してくださった方々、同室で私の物音にご迷惑をかけてしまった方々、本当にお世話になりました、ありがとうございます。

日常に忙殺されて内観がおろそかになったら、また伺わせていただきますので、その時はまたよろしくお願いいたします。

1人でも多くの方々が内観を知り、実践できることを私も願っております。

本当にありがとうございました。

 (東京都 29歳女性 会社員)

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