マガジンのカバー画像

2分で読める子育てエッセイ 息子の行動編

316
運営しているクリエイター

2024年2月の記事一覧

2分で読める子育てエッセイ№800『一斉に黙れない、わが家の面々』

2分で読める子育てエッセイ№800『一斉に黙れない、わが家の面々』

ある日、小6の娘がリビングで静かに宿題をしていた。これはいい、仲間がいるみたいで心強い。ワタクシも娘と同じテーブルにPCを持ってきて、明日の投稿分の作品を書くことにした。
ところがしばらくして、突然娘が大音量で歌を歌い始めた。
「お母さん、この曲知ってる?」
音楽までかけ、ノリノリで算数の計算を始める娘。
「私ね、音楽を掛けた方が宿題はかどるの~」
静かに文の推敲をしたい派のワタクシ。静寂を求めて

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№801『起き抜けに』

2分で読める子育てエッセイ№801『起き抜けに』

小3の息子の誕生日の朝。息子は朝イチ、いい顔してワタクシにこう言った。
「お母さん、今日ね、僕の誕生日!」
まだ他の家族は誰も起きてこないので、ワタクシ、人生で初めて起き抜けにハッピーバースデーの曲を歌った。しかも一人で歌い盛り上げた、つもり。
ところが、息子は「ありがとう」とは言ったものの、なんだかちょっと物足らなそうな雰囲気。そして、なんの躊躇もなく息子はこう言った。
「お母さん、僕のお誕生日

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№802『全て言い尽くされたあと』

2分で読める子育てエッセイ№802『全て言い尽くされたあと』

息子の小学3年生、最後の参観日と懇親会に行ってきた。
隙間時間でママ友との会話はモチロン、懇親会では、しゃべったことがない保護者の意見を聴くことができる。さらに先生からは学校での様子がしっかりと伝えられるので、ハズすわけにいかない。

今回は、先生から保護者への質問で「保護者の気がついた子供たちの変化、出来れば褒めて」を順番に発表することになった。でも、やっぱり親として不安なことを口にする人が多

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№803『見栄えが気になる5年前』

2分で読める子育てエッセイ№803『見栄えが気になる5年前』

ある日、小3の息子をいつもの歯科医院に連れて行くことに。事前に歯磨きをするように伝えたので、息子は歯磨きをしたハズ。
でもマスクをとったら口の周りに、ピザまんのソースがついてた。
「ひょーっ! ホントに歯磨きしたの~!」
いや、確かに家では歯ブラシをくわえていたような気がする。うん、磨いているハズ。だったらついでに、口の周りも拭いておきなさいよ。

歯磨きと鏡の向こうの自分をみることがセットだと思

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№804『髭の色が濃くなったね~』

2分で読める子育てエッセイ№804『髭の色が濃くなったね~』

牛乳イコール、カルシウムだと思い込んでいるワタクシ。小学生時代、学校給食では毎日飲んで、そう言われ続けたせいかもしれない。
でも小3の息子は牛乳が苦手。そのくせ牛乳たっぷりグラタンやシチューにして出すと喜んで食べる。いいことに気がついたので、わが家では買い物忘れがないよう、週に1回900mlの牛乳を配達してもらっている。

ある日、どこでそんなことを知ったのか、小6の娘がこんなことを言い出した。

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№805『どうか、1人だけいい思いをしたことが、バレませんように』

2分で読める子育てエッセイ№805『どうか、1人だけいい思いをしたことが、バレませんように』

先日お出かけしたときに、cafeでなにやらオシャレなドリンクを見かけた。「なになに? フルーツが入っているほんのり甘い系の飲み物ね?」
いつもはお得感のある定番のコーヒーを頼むところだけど、今日はお客さんがそこそこ。中途半端に待ち時間があるため、シンキングタイムが少々。
「コーヒー、気になる飲み物、コーヒー、限定の飲み物、コーヒー、自分で作れない飲み物・・・どちらにしようかな」
と心の中で行ったり

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№806『メンドクサイの先送り』

2分で読める子育てエッセイ№806『メンドクサイの先送り』

ある冬の日の夜、お風呂の順番を待っていたときのこと。
「次に入る人~」
と言いながらダンナが出てきたので、ワタクシ子供たちに声をかけた。
「お姉ちゃん先にお風呂入る?」
小6の娘は髪の毛が長く乾かすのにいつも時間がかかる。ワタクシとしては早く入って欲しい。でも、娘は決まってこう言う。
「先にイチ君入ったら?」
小3の息子は息子で毎回ゲームがいいところだと言い張って、全然入る気配がない。
そう子供た

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№807『上手いこと言うよね~』

2分で読める子育てエッセイ№807『上手いこと言うよね~』

先日、ダンナがどこから聞いてきたのか、こんなことを言い出した。
「子供たちが貰ったお祝い、お年玉を親が預かる・・・でしょ? あれ『お母さんが預かってあげる詐欺』だって上手いこと言うよね~」
ダンナと大笑いしたものの、ワタクシ内心ちょっぴりモヤモヤ。

後日、小3の息子が何やら買いたいものがあると、お小遣いを計算し始めた。
「お母さん、ちょっといい?」
と難しい顔をした息子。きっと、買いたいゲーム

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№808『知らんなら知らんと言え、とツッコもうと思ったけど』

2分で読める子育てエッセイ№808『知らんなら知らんと言え、とツッコもうと思ったけど』

ある日の夕食どき、小6の娘が学校であった英語のテストのことを教えてくれた。
「見る、の現在形と過去形を書きなさい、という問題がでたよ」
それを聞いてワタクシ驚いた。
「うそーん。ワタクシが中学時代に習っていたことを今は小学校で習うんだ~」
さらに娘はこう付け足した。
「今回のテストは資料を見ながら問題を解いても大丈夫。だから簡単」
と、苦手意識を持っていない口ぶりで安心した。

すると娘と話をして

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№809『変なジンクス』

2分で読める子育てエッセイ№809『変なジンクス』

ワタクシには変なジンクスがある。
「あれどこやったっけ?」
と探しても探しても絶対に見つからない、そんな時には電話するとみつかる、というジンクス。
そこには絶対ないと分かっている所にでも、全く関係ない誰かにでもOK。とにかく電話すると、その後見つかるというもの。もはやその威力は魔法級。でも、実際毎回そんな迷惑電話に付き合わされるのは実家の母。
「もしもし、お母さん? 絶対にないと分かってて聞くんだ

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№810『日記なのにオチいる?』

2分で読める子育てエッセイ№810『日記なのにオチいる?』

ある日、小3の息子が宿題で書いた日記を覗き見。
そこには、さっきまでワタクシと遊んだドッチボールのことが書かれていた。ウキッ!
「お母さんとドッチの練習したのでパスとキャッチが上手くなりました」
そうそう。しつこく何度も練習したからメッチャ早い球投げれるようになったよね~。お陰でワタクシ、筋肉痛確定だけど。

「途中から5点とったら勝ちのゲーム形式にしました」
そうそう。息子の体力の限界まで付き合

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№811『それ反則じゃない?』

2分で読める子育てエッセイ№811『それ反則じゃない?』

小3の息子が、遊ぼうと誘いに来てくれた。
「今日は雨。家で遊べるものの中で何がいいかな」
と悩んだのは、今日すでに3回目。母もゆっくりしたいんですけど。でも、お断りするときっとこうなる。
「もうもうもう! 一緒に遊ぼうよ!」
と怒るか、機嫌を悪くするか、何度も何度も言ってくるの三大パターン。

それはいやだけど、ワタクシ、ちょっぴり面倒になって素直に息子にこう伝えた。
「ごめーん。お茶したいから1

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№812『ほんのちょっぴり根に持ってる?』

2分で読める子育てエッセイ№812『ほんのちょっぴり根に持ってる?』

大昔、ワタクシが小学生だった頃に買ってもらったテーブルゲームが2つ。1つはオセロ、もう1つは麻雀を簡単にした子供向けのドンジャラ。
大事に取っていたので今でも現役、今では小学生の子供たちと遊ぶことがある。そんなオセロは時として、ハサミ将棋になったり、どこまで積み重ねられるかの積み木になったり、超スピードでひっくり返し相手より多く自分の色を増やすなんだかよく分からないオリジナルゲームになることも。誰

もっとみる
2分で読める子育てエッセイ№814『ブレない徹底的な姿勢に』

2分で読める子育てエッセイ№814『ブレない徹底的な姿勢に』

金曜日からの三連休最終日、小3の息子が遊びに行った公園から帰ってきた。
「あれ? いつもより早くない?」
すると、息子は爽やかにこう言った。
「宿題まだやってないから。2時間くらいかかると思って」
「うそーん。時間を考えるようになったんだ~」
とワタクシ成長を喜ぶのと同時に
「まだ宿題やっとらんかったんかい」
と、嫌なことは最後まで徹底的に置いておくという息子の方針に驚いた。

「木曜日、昼過ぎて

もっとみる