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2分で読める子育てエッセイ№806『メンドクサイの先送り』

ある冬の日の夜、お風呂の順番を待っていたときのこと。
「次に入る人~」
と言いながらダンナが出てきたので、ワタクシ子供たちに声をかけた。
「お姉ちゃん先にお風呂入る?」
小6の娘は髪の毛が長く乾かすのにいつも時間がかかる。ワタクシとしては早く入って欲しい。でも、娘は決まってこう言う。
「先にイチ君入ったら?」
小3の息子は息子で毎回ゲームがいいところだと言い張って、全然入る気配がない。
そう子供たちは単にメンドクサイの先送りをしているだけ。
そのくせ息子は、大人がお風呂出るころになって、一緒に入りたかったなどと文句を言い出す。自分の好きなタイミングで出られない大人。お陰でダイエットしとるんかい、って言うほど茹で上がってしまう。
ちょっぴり静かで薄暗いイメージのお風呂には、何も潜んでいないって。一人で入りなよ。うけけ。

「もういいや、お母さん先にお風呂入っちゃお」
と、この日はワタクシが先に入ろうとしたら、息子がワタクシに向かってこう言った。
「僕、今日は1人でゆーっくり入りたい気分なんだよね~」
ひょーっ! それをあなたが言っちゃうの? お母さんだって本当は、一人でゆーっくり入りたいと毎日毎日思っているんですけど~!

そんな息子の言葉になんだかモヤモヤ。
もう三年生のお兄ちゃんだからね。今日からずーっと一人でお風呂に入りなさいよっ! お母さん、好きなタイミングで風呂出ちゃうからね。
・・・ちぇっ。



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