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小説の見つけ方・見つけられ方(web小説の検索方法研究)

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「小説投稿サイトで『小説を探す』のが大変!難しい!」と思ったことはありませんか? そんな小説検索の欠点・難点を「個人レベルでどうにか改善できないか」ゆるっと研究しています。 小説…
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小説の見つけ方・見つけられ方(web小説の検索方法研究)|もくじ

小説の見つけ方・見つけられ方(web小説の検索方法研究)|もくじ

アンダーラインの引かれた部分をクリック(タップ)すると、各記事へジャンプします。順番は特にありませんので、お好きなものから読んでいただければ幸いです。

■はじめに埋もれた小説が見出されるには、優秀なスコッパーが必要←スコッパーを増やすには、テクニックを共有すること

■小説投稿サイトの分析・考察
(特定サイトでなく投稿小説界隈全体の考察)【考察】読者のタイプと傾向の分析

オススメの小説だけでな

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「読者のニーズ」との向き合い方(ニーズのある場所に如何に作品を届けるか)

「読者のニーズ」との向き合い方(ニーズのある場所に如何に作品を届けるか)

小説界隈のみならず、あらゆる活動・商売事の基本中の基本に「需要と供給」という言葉がありますが…

「ヒット」するために必要なのは「需要(ニーズ)」のある所にモノを「供給」することなのです。

たとえば「納豆嫌い」な人にどんなに「納豆」をアピールしたところで、高評価はおろか口にしてすらもらえません。

それがどんな大変な試行錯誤の末に生まれた画期的な新商品であろうと、嫌いな人にとっては「納豆な時点で

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小説投稿サイトをめぐる3つの立場(作者だけに努力を課しても意味が無い)

小説投稿サイトをめぐる3つの立場(作者だけに努力を課しても意味が無い)

「投稿サイトで小説がヒットするまでを時系列順に追うと、そこには6つの壁がある」と以前の記事で書きましたが…

この「小説投稿サイトに立ちふさがる壁」を「時系列」ではなく「立場ごと」に整理すると、そこには3つの壁が存在することになります。

図にすると、以下のような感じです。

ヒットは作者の努力だけで成立するものに非ず。小説投稿サイトには「投稿サイト(の運営)」「作者」「読者」の三者が関わっていま

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自ジャンル(推しジャンル)を盛り上げる工夫を

自ジャンル(推しジャンル)を盛り上げる工夫を

どんなコンテンツにも「人気」なジャンルと、そうでないジャンルがあります。

人気なジャンルには人が集まりますが、不人気なジャンルには人の流入自体がありません。

どんなにクオリティーの高い作品であろうと、どんなに「おもしろい」作品であろうと、そこに人が集まって来なければ、見出されることはありません。

例えるなら、人通りの多い駅前で路上ライブするのと、人のほとんど通らない裏通りで路上ライブするくら

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「なろう」には「掘り出しモノ小説」を探し出すための「特殊検索」がある!

「なろう」には「掘り出しモノ小説」を探し出すための「特殊検索」がある!

小説投稿サイトの評価精度&ランキング精度を上げる(維持する)にはスコッパーとファーストペンギン(※)の存在が不可欠…ということは、過去記事にも書いてきましたが…↓

そんなスコッパーやファーストペンギンのための「独自機能」が存在しているのが「小説家になろう」です。

■「小説家になろう」独自の「特殊検索」

小説家になろうさんには、姉妹サイトのような感じで小説閲覧サイト「小説を読もう!」があるので

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物書きのライバルが「人間」とは限らない(生成AIの現状と各小説投稿サイトの対応状況)

物書きのライバルが「人間」とは限らない(生成AIの現状と各小説投稿サイトの対応状況)

この所、急速に進化している自動生成AI…。

これが小説の分野に及べば、自分の頭脳で懸命に小説を執筆している物書きにとって、とんでもない脅威になります。

そんな「脅威」に対し、小説投稿サイトはそれぞれどんな対応をしているのか…個人的にざっと調べてみました。

(今回調べたのは、個人的にもよく利用しているアルファポリスさん、エブリスタさん、カクヨムさん、小説家になろうさん、野いちごさん、ノベマ!さ

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スターツ系小説投稿サイトの「ひとこと感想」は一石三鳥の賢いシステム!

スターツ系小説投稿サイトの「ひとこと感想」は一石三鳥の賢いシステム!

「野いちご」「ノベマ!」「ベリーズカフェ」という、スターツ出版さんの運営している3つの小説投稿サイトがあるのですが…

この3サイトに共通する「ひとこと感想」システムが、作者にとっても読者にとっても素晴らしく役に立つ賢い仕組みですので、個人的に猛プッシュしたいのです。

1.「感想」のハードルを下げる「選んでクリックするだけ」のシステム

読者の立場で言うなら、「感想」や「レビュー」というものは、

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数字を上げるよりファンを集めるべし(流されての「好き」は弱いが、本当の「好き」は強い)

数字を上げるよりファンを集めるべし(流されての「好き」は弱いが、本当の「好き」は強い)

小説投稿サイトでは戦略がモノを言うと言われ、実際、様々な戦略記事がネット上に溢れています。

しかし、それらの記事を読んでいて、いつも思うことがあります。

それは「結局『数字』を上げるだけの戦略になってしまっているな…」ということです。

PV数、ポイント、ランキングの順位…

現代人は何かと「数字」で物事を判断し、その数字の「意味するもの」や「背景」を深く考えなくなっています(←ただし、あくま

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タイトル変更するなら、旧題を必ず併記すべし(読者のロスを防ぐ)

タイトル変更するなら、旧題を必ず併記すべし(読者のロスを防ぐ)

ウェブ小説の世界では「タイトル」が重要で、それで「読む・読まない」を決められてしまうとも言われています。

実際、小説の内容が全く同じであっても、タイトルを変えたことで読者が増えたという話も聞きます。

そのため、読者をあまり得られなかった小説が、タイトルを変えるということも、よくあることなのかも知れません。

しかし、そんな風にタイトル変更する際、注意すべきことが1つあります。

それは「旧タイ

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読者が偏る(一極集中する)ことの問題とリスク

読者が偏る(一極集中する)ことの問題とリスク

以前、とある小説投稿サイトのランキングで、TOP10内が全て「ざまぁ」要素ありの小説だったことがあり、「ここまで偏るものなのか」と引いたことがあります(「ざまぁ」に引いているわけではありません。偏りに引いているのです)。

また、とあるサイトの新着小説をチェックしていたところ、恋愛ファンタジー系の小説には次々に「お気に入り」が付いていくのに、それ以外のジャンルの小説には一向に付かず、「ここまで極端

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【考察】読者のタイプと傾向の分析

【考察】読者のタイプと傾向の分析

ウェブ小説(特に小説投稿サイト)の読者には「いろいろな種類の人間がいる」ということを、作者は分かっているようで、意外と分かっていないのではないかな…と思うことがあります。

その「タイプの違い」により、行動に違いが出て、結果も変わってくるというのに、全て「同じタイプの読者」で考えて、その行動を読み違えているのではないかと…。

なので「読者にはどんなタイプの人間がいるのか」を「そういうタイプの読者

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タグ検索してもらいたいなら「頭に記号」は避けるべし(「頭」以外も要注意ですが)

タグ検索してもらいたいなら「頭に記号」は避けるべし(「頭」以外も要注意ですが)

「投稿小説の検索方法」を研究していると「もったいないことしてるな…」と感じる小説を時々見かけます。

そのうちの1つが「タグの頭に記号を使っている」ものです。

音符マークやハートマーク、あるいは「 」等々…。

その作家さんの「タグ付け」の目的が「検索してもらうこと」ではなく、単純に「短いフレーズで小説をアピールすること」だけなら、これでも良いとは思います。

(タグの目的は「検索されること」だ

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ランキングの落とし穴(そのランキングの「カラー」、ちゃんと「あなた」にマッチしていますか?)

ランキングの落とし穴(そのランキングの「カラー」、ちゃんと「あなた」にマッチしていますか?)

投稿小説サイトには、大概の場合「ランキング」が存在します。

ランキングは大体「目立つ場所」にあることが多いので、そこから小説を探せるなら一番簡単で効率的でしょう。

ただし、それはそのランキングが「あなた」の好みにマッチしていた場合に限ります。

そもそもランキングというものは「どんな層(年代・性別・職業etc)を対象にするか」により、出る結果がガラッと変わります。

投稿小説サイトのランキング

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埋もれた小説が見出されるには、優秀なスコッパーが必要←スコッパーを増やすには、テクニックを共有すること

埋もれた小説が見出されるには、優秀なスコッパーが必要←スコッパーを増やすには、テクニックを共有すること

小説投稿サイトというものには、宿命的な弱点があります。

それは「小説の数が増えれば増えるほど『おもしろいにも関わらず、埋もれて見出されない作品』が出て来る」ということです。

1人の人間が読める小説の数には限界があります。

そもそも、投稿サイトのTOPページやランキングなど「目につきやすい場所」に表示できる小説件数にも限界があります。

ゆえに、読者と出逢うことすらできず、出逢えても読んでもら

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