#リハ専門職
なぜ、リハ専門職の介入は終われないのか
短期集中予防サービスというものがあります。これは、介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)による、要支援者等に対するサービスです。
短期集中予防サービスの目的は、① 生活のしづらさを解消する、② セルフマネジメントが可能になる、③ 地域資源を活用した活動的な生活を獲得するの3つで、週1回、全12回のリハ専門職との面談が中心となります。
つまり、身体を触らず、家にない器具を使わず、利用者が自分
回復期リハ病棟におけるリハ料包括化の流れ
本noteは、美原記念病院の石森卓矢ら(2023)の「回復期リハビリテーション病棟のリハビリテーション料包括化に関する検討」(社会保険旬報 No.2896:2023.7.1)の要旨である。
回復期リハ病棟は、2000年度の診療報酬改定で制度化された病棟である。その後、リハ専門職の配置が進み、現在では豊富なリハ量を担保することが可能となった。しかし、必要な患者であっても1日9単位が上限として設けら
リハ専門職が何気なく使う言葉は、対象者にどのような印象を与えるか?
本noteは、リハ専門職を含む医療従事者が、対象者に対して用いている言葉に対し、筆者が常日頃感じてきた違和感の一部を整理したものである。できるだけ多くの方の目に触れてほしいため、端的に整理したいと思う。
今回取り上げたい言葉は、”指導”と”評価”である。
リハビリテーションの領域においては、”退院時リハビリテーション指導”や”退院時訪問指導”、”作業療法評価等”の言葉が日常的に用いられている。
リハ専門職として社会人となったあなたへ
規定や手順が溢れる現代社会にようこそ。
このような社会では、大きな失敗はしません。
でも、意識しないと考える機会を失います。
僕らの仕事は考える仕事です。
ぜひ、考えて悩んで相談して行動しましょう。
そして、人の目も適度に気にしましょう。
新入職員の皆さん。
さあ、リハ専門職を愉しみましょう。
なぜ、伝えたいことが伝わらないのか?
「江戸しぐさ」の例に、「時泥棒」というものがあります。これは、”断りなく相手を訪問し、または、約束の時間に遅れるなどで相手の時間を奪うのは重い罪(十両の罪)にあたる”という意味です。
私が考える「伝えたいことが伝わらない」ことによる大罪は、『相手の時間を奪うこと』に他ならないと考えています。「うまく伝わらなかったな、今度がんばろ。あは。」でも、「何で、最後まで話を聞いてくれないんだろ。くそ。」
躓きから学ぶプレゼンテーション
ごく一部の天才を除き、上達に場数が必要だと言われるものの一つにプレゼンテーション(以下、プレゼン)があります。筆者はこれまで、様々な方々を対象として比較的高頻度にプレゼンを行う機会がありました。
本noteでは、筆者のこれまでのプレゼンの経験から得た「躓き」を振り返り、2021年11月時点で筆者が考えるプレゼンのチェックポイントを整理します。
但し、あくまで、経験に基づく個人的な印象であるこ
目でみるコーチングマネジメント
コーチングを取り上げたきっかけ 先日、他の保険医療機関の先輩から「コーチングの講師を紹介してほしい」と連絡を受けました。コーチングは組織のパフォーマンスを高める上でも注目されていますが、われわれリハ専門職にとっては、対象者の自律を支援する上で有効な手段であると私は考えています。つまり、対象者に対する「○○指導」という高圧的なものは論外ですが、「○○教育」よりもむしろ「コーチング」こそが対象者の自律
もっとみる最終学年の臨床実習ができなかった新卒リハ専門職のみなさんへ
2020年度は、新型コロナウイルス感染症の感染予防の影響を受けて、多くの医療機関が臨床実習の受け入れを中止した年でした。
このような年は過去に例は無く、このような年にリハ専門職の養成校の最終学年であったことを悔しく感じた方も少なくないかもしれません。そして、数週間後には有資格者として対象者に関わることに対し、強い不安を感じている方も少なくないと想像します。
でも、必要以上に心配する必要は
就職する前に高めておきたい行動能力
はじめに 私は、リハ専門職で構成する部門のマネジャーを務めています。私の業務には、臨床実習がはじまった学生のオリエンテーションや、春からの就職先を探している学生に対する施設紹介に加え、採用試験の面接官などの役割もあり、リハ専門職を目指す学生と接する機会がたくさんあります。
そこで、学生から受ける質問で最近特に多いなと感じる質問は、「就職するまでにどんなことを勉強しておけばいいですか?」という質問