むこねーさん/イトリアルコ

radiotalkからおはようございます。 創作、文筆活動、音声配信を趣味としています…

むこねーさん/イトリアルコ

radiotalkからおはようございます。 創作、文筆活動、音声配信を趣味としています。 #ススムシカラジオ https://radiotalk.jp/program/61277 Twitter:@susumco https://twitter.com/susumco

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  • 140字小説

    オリジナルの140字小説です。 フリー台本としてお使い頂けます。 1分ほどで読めます。

  • フリー台本(オリジナルSS)

    オリジナルSSまとめ。 フリー台本としてお使い頂けます。 5〜10分ほどで読めます。

記事一覧

固定された記事

【フリー台本】オリジナルSSのリンクまとめ

こんばんは。 みんなのねーさん、むこねーさんです。 noteに投稿しているオリジナルショートショートの リンクをまとめました。 随時更新予定です。 以下のショートショ…

愛猫あおばのこと

ペットの病気、死に関する備忘録になります。苦手な方は✕ボタンお願い致します。 3月初旬。 血液検査の結果下されたのは、「腎不全」。すでにステージⅢだった。人間で言…

灯火 another side【オリジナルSS】

灯火 another side 「リンパ節に転移が見られます。山ノ内さんはまだお若いこともあって、進行がどうしても…。」 「…あとどのくらい生きられますか。」 「このまま行…

灯火【オリジナルSS】

灯火  30歳で自分は死ぬんだと思って生きてきた。理由は特にない。ただ、中学生くらいの頃からずっとそう思い込んでいた。この思い込みは僕にとっては絶望であり希望で。…

夢路と春【オリジナルSS】

夢路と春 「お金欲しいんだけど。」 中学に上がり、すっかり口をきかなくなった娘の久しぶりに聞いた声だった。 「いくら?なにに使うの?」 「なんでもいいでしょ!」…

全部嘘だったらよかったのに【オリジナルSS】

全部嘘だったらよかったのに 「嘘も方便って言うじゃないですか?あれ、俺はめっちゃわかるっす。」  初めて会った日、ビールジョッキ片手にそう言って笑った彼を、私は…

春の病【オリジナルシチュエーション台本】

春の病 「あ、起こしちゃった?寝て寝て。それとも一回着替える?熱も測ろうか。うなされてたよ。…私?大丈夫、身体は丈夫だから。冷えぴたも新しいの貼ろう。体温計鳴っ…

さよなら、華開く前に。【オリジナル声劇台本】

「さよなら、華開く前に。」 登場人物:女性1名、男性1名 ある部屋で男女が片付けをしている。 女は何やらダンボールで荷造りをしているようだ。 女「ねぇ、ドライヤー持…

春のRadiotalk朗読大賞エントリー一覧

【3/24 3:55更新】 ※エントリーは締め切りました。 音声配信アプリRadiotalkにて開催中の「春のRadiotalk朗読大賞」エントリー参加者一覧になります。 「春のRadiotalk…

ふたりのエンドロール【春のRadiotalk朗読大賞課題作】

ふたりのエンドロール  卒業式日和、というのは今日みたいな日のことを言うのだろう。暖かな日差しに穏やかな風。それとは裏腹に、僕は少し寂しさを覚えていた。僕は今日…

はじめての失恋は涙が出ない【オリジナルSS】

はじめての失恋は涙が出ない 「今日空いてる?」「20時カラオケ」このメッセージだけで、もう合図みたいになっているらしく、 「お前ほんと続かないな。」 カラオケ屋に…

unknwon girl

unknwon girl 「宇宙人って、いると思う?」 この問ではっきりした。今日はハズレだ。 マッチングアプリで会うのも何人目か、吟味してデートまでこぎつけたきた俺にとっ…

音声配信を始めるならRadiotalkを推したい理由

こんばんは、むこねーさんです。 普段は音声配信プラットフォーム「Radiotalk」にて活動をしております。 活動を始めてから3年と4ヶ月、かねてよりここnoteではRadiotalk…

かみともにいまして【オリジナルSS】

かみともにいまして 母と逃げるように越してきたこの町には、真新しい教会があった。近所の人は訝しがって近づかないほうがいいと新参者の私たちに告げていたが、ある時郵…

境界心中【オリジナルSS】

境界心中 彼はごく一般的な常識を持った真人間だった。それと同時にどうしようもない屑でもあった。 「皐月くん、もう私頑張れないよ…。今日まじで怖かったんだから…。…

正しさ【140字小説】

正しい倫理、正しい道徳、正しく理性を働かせ、助けを求める者には救いの手を差し出し、出来うる限りの扶助をする。僕は間違ったことなどないし、これから先も過ちなどは犯…

【フリー台本】オリジナルSSのリンクまとめ

こんばんは。
みんなのねーさん、むこねーさんです。

noteに投稿しているオリジナルショートショートの
リンクをまとめました。
随時更新予定です。

以下のショートショートに関しては
朗読、声劇、演劇など
お好きに使って頂いて構いません。

事前報告もなくて大丈夫です。
(作品リンク頂けると喜びます、私が。)

モラトリアム【オリジナルSS】
主人公:男性、女性どちらでも。
セリフ、掛け合い少な

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愛猫あおばのこと

ペットの病気、死に関する備忘録になります。苦手な方は✕ボタンお願い致します。

3月初旬。
血液検査の結果下されたのは、「腎不全」。すでにステージⅢだった。人間で言うところの人工透析が必要なレベルらしい。元気がなく、食欲も減退していたキジトラ白のオス猫青葉(あおば)。医師曰くは、「長く1年生きられる子もいます。」
1年なのか、と思った。

そこから腎臓の薬を毎晩飲ませた。あおくんはうちの猫で唯一抱

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灯火 another side【オリジナルSS】

灯火 another side

「リンパ節に転移が見られます。山ノ内さんはまだお若いこともあって、進行がどうしても…。」

「…あとどのくらい生きられますか。」

「このまま行けば半年、もしかしたらそれよりも早いかも知れません。お力になれず、すみません…。」

 なんで私より悲しそうな顔をするんだろうと思った。そんな申し訳なくされたら、私は泣けないじゃないか。

 1年前、不正出血が止まらず行っ

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灯火【オリジナルSS】

灯火

 30歳で自分は死ぬんだと思って生きてきた。理由は特にない。ただ、中学生くらいの頃からずっとそう思い込んでいた。この思い込みは僕にとっては絶望であり希望で。悲しいことや辛いことがあっても、それは長く続かないことを意味する、期限が決まった人生に生きづらさは特段感じてはいなかった。なにかになりたいとも思わない、夢もない、だって30歳で終わるから。
 無機質に高校を出て、意味もなく大学に入った。

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夢路と春【オリジナルSS】

夢路と春

「お金欲しいんだけど。」

中学に上がり、すっかり口をきかなくなった娘の久しぶりに聞いた声だった。

「いくら?なにに使うの?」

「なんでもいいでしょ!」

思春期か、と思いながら財布を開く。入っていた一万円札を三枚取り出し差し出すと、娘はあからさまにむっとした表情だ。

「…足りない。」

「なにに使うかわからないとお母さんも渡せないでしょう。なに買うのか教えて?」

「iPadと

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全部嘘だったらよかったのに【オリジナルSS】

全部嘘だったらよかったのに

「嘘も方便って言うじゃないですか?あれ、俺はめっちゃわかるっす。」

 初めて会った日、ビールジョッキ片手にそう言って笑った彼を、私は信じられると思ったんだっけ。名前も年齢も職業も偽れるこの世界の恋愛で素直に嘘を肯定する彼は、言葉とは裏腹に嘘をつかない人だったと思う。いや、正確には、嘘をつけなかったんだ、きっと。

「私は別れないから。」

「俺お前のこと裏切ったし…

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春の病【オリジナルシチュエーション台本】

春の病

「あ、起こしちゃった?寝て寝て。それとも一回着替える?熱も測ろうか。うなされてたよ。…私?大丈夫、身体は丈夫だから。冷えぴたも新しいの貼ろう。体温計鳴ったね。んー、37.8℃か。まだちょっと熱あるね。食欲ある?色々買ってあるよ!えっとね、ゼリーでしょ、プリンでしょ、梨の缶詰でしょ。え?普通みかん?いいじゃん、梨も美味しいよ?えー?そんなこと言うならあげないんだから…。うそうそ、ふふ。ちょ

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さよなら、華開く前に。【オリジナル声劇台本】

「さよなら、華開く前に。」

登場人物:女性1名、男性1名

ある部屋で男女が片付けをしている。
女は何やらダンボールで荷造りをしているようだ。

女「ねぇ、ドライヤー持っていってもいい?一緒に買ったやつだけど。」

男「いいよ。俺こだわりないから新しいの買う。」

女「たこ焼き器は?」

男「1人じゃしないだろ。あげるよ。」

女「私も1人じゃしないなぁ。」

男「女子会とかすれば?」

女「う

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春のRadiotalk朗読大賞エントリー一覧

春のRadiotalk朗読大賞エントリー一覧

【3/24 3:55更新】

※エントリーは締め切りました。

音声配信アプリRadiotalkにて開催中の「春のRadiotalk朗読大賞」エントリー参加者一覧になります。

「春のRadiotalk朗読大賞」は、一つの作品をみんなで朗読し、誰の朗読が一番リスナーの心を打ったのかを投票で決める企画です。
ぜひエントリー参加された皆さまの朗読をご聴取ください。

【エントリー参加者一覧】
※エント

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ふたりのエンドロール【春のRadiotalk朗読大賞課題作】

ふたりのエンドロール【春のRadiotalk朗読大賞課題作】

ふたりのエンドロール

 卒業式日和、というのは今日みたいな日のことを言うのだろう。暖かな日差しに穏やかな風。それとは裏腹に、僕は少し寂しさを覚えていた。僕は今日、高校を卒業する。他の生徒が学校に集まるよりも一足先に学校へ向かい、そのまま職員室へと足を運ぶ。スーツに身を包んだ先生たちの姿に、「今日が最後なんだ」という実感が生まれる。いつも通り図書室の鍵を取り、僕は急ぎ足で向かった。僕の高校生活の全

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はじめての失恋は涙が出ない【オリジナルSS】

はじめての失恋は涙が出ない

「今日空いてる?」「20時カラオケ」このメッセージだけで、もう合図みたいになっているらしく、

「お前ほんと続かないな。」

カラオケ屋に着いて早々、光は飽きれた顔する。

私はいわゆる恋愛体質らしく、好きな人が365日必ずいて、その分失恋することも多かった。そのたびに高校時代からの友達である光をカラオケに呼びつけては、泣きながら失恋ソングを歌う。毎度のパターンに飽き

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unknwon girl

unknwon girl

「宇宙人って、いると思う?」

この問ではっきりした。今日はハズレだ。

マッチングアプリで会うのも何人目か、吟味してデートまでこぎつけたきた俺にとっては痛手だった。この女は思えば最初からおかしかったのだ。見た目はごく普通、22と聞かされていた通り年相応。白いシャツワンピに明るいブルーのデニムを履き、鎖骨まである茶色の髪はゆるく巻いてある。ただ、バッグがやけにでかい。一

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音声配信を始めるならRadiotalkを推したい理由

音声配信を始めるならRadiotalkを推したい理由

こんばんは、むこねーさんです。
普段は音声配信プラットフォーム「Radiotalk」にて活動をしております。

活動を始めてから3年と4ヶ月、かねてよりここnoteではRadiotalkに関する記事をいくつか投稿してきておりましたが、今一度改めて「音声配信をするならRadiotalkを推したい理由」を書いておこうと思い立ったのが、今回の記事になります。良ければ最後までお付き合いくださいませ。

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かみともにいまして【オリジナルSS】

かみともにいまして

母と逃げるように越してきたこの町には、真新しい教会があった。近所の人は訝しがって近づかないほうがいいと新参者の私たちに告げていたが、ある時郵便受けに入っていた子ども会の知らせに、私は小学生ながら興味を持った。母はそこに行くことを許してはくれなくて、でもどうしても行ってみたくて、母が仕事で留守にしている隙に教会へ向かった。まだ木の匂いがするその教会にいたのは、背の大きな神父さん

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境界心中【オリジナルSS】

境界心中

彼はごく一般的な常識を持った真人間だった。それと同時にどうしようもない屑でもあった。

「皐月くん、もう私頑張れないよ…。今日まじで怖かったんだから…。」

「ごめんな、俺が遅すぎた。今度は絶対まりんのこと助けに行くから。だから一緒に頑張ろう?」

何度も何度も同じように宥められ、彼は優しく私の頭を撫でた。私はお金のために汚い親父どもの「案件」に出向かう頻度が増えたが、心を保つための薬

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正しさ【140字小説】

正しい倫理、正しい道徳、正しく理性を働かせ、助けを求める者には救いの手を差し出し、出来うる限りの扶助をする。僕は間違ったことなどないし、これから先も過ちなどは犯さない。困っている人を放っておけない質だから、
「家賃払えなくて。2でどうですか?」
助けてあげるよ。正善な社会。