むこねーさん/イトリアルコ
オリジナルの140字小説です。 フリー台本としてお使い頂けます。 1分ほどで読めます。
オリジナルSSまとめ。 フリー台本としてお使い頂けます。 5〜10分ほどで読めます。
こんばんは。 みんなのねーさん、むこねーさんです。 noteに投稿しているオリジナルショートショートの リンクをまとめました。 随時更新予定です。 以下のショートショートに関しては 朗読、声劇、演劇など お好きに使って頂いて構いません。 事前報告もなくて大丈夫です。 (作品リンク頂けると喜びます、私が。) モラトリアム【オリジナルSS】 主人公:男性、女性どちらでも。 セリフ、掛け合い少なめ。恋愛もの。 三文小説【オリジナルSS】 主人公:女性 掛け合いなし。 泡
ずっと一緒だと思ってたのに ザラザラザラ。器に適当な量のコーンフレークを入れ、適当な量の牛乳をかける。食事が面倒で最近はこんなもので腹を満たしている。油断すると涙が流れてくるようになった。コーンフレークと牛乳に喪失感を混ぜ込んで、スプーンで撹拌する。 「このチョコパフェ、ビジュ良すぎな。」 「可愛くて食べれないよ〜。」 「うさぎのクッキーちょうだい。てかこのパフェうちっぽくない?」 「わかりみ。私は?なにっぽい?」 「コ
こちらの記事は、10/28〜11/17の期間中に開催された「#Radiotalk朗読チャレンジ」に参加された方のまとめになります。 ぜひリンクから皆さんの朗読を聴いてみてください! ※以下配信順、敬称略 ・はしばみナッツ ・レグ ・ふるめ ・むこねーさん ・みう等 ・あーちゃん🫧
あなたしかみえない これから先の全ての時間と金を使い込むと決めた。そうしないと守ることが出来ない。メッセージに返答はなく、私は慌てて上着を羽織り、家を出た。21時も回るというのに、まだ人通りがある。私は足を早めた。 よかった。部屋の灯りが点いている。無事でいてくれているようだ。スマホを見るとSNSの通知が来ていた。まだ落ち込んでいる様子に胸が締め付けられる。電話をかけるが、出ない。まったく、いつも無理をして笑うんだから。もっと頼っていいよと伝えている
2024.10.13 泣き配信をやらかして翌日、翌々日は気分が落ち着いている。もう落ちてしまったのだから、無理に上げない。焦らない。これも周りの助言あってのこと。 韓国の研究機関によると、このたび境界性パーソナリティ障害の自他境界の曖昧性についてのエビデンスが出たとの発表があったらしい。 「自分はこうなのだから、他人もこうであるに違いない」は、無意識下で働く脳感覚だ。冷静さを欠くほどにこれは肥大し、止まらない。そして強い凝り固まった思い込みになり、自分で自分の首を締める
気分の浮き沈みが激しい。季節の変わり目だからか、自分の中の大きな楽しみを終えてしまったからか。そもそも持ち合わせていた「生きづらさ」が全面に出てしまって、仕舞い方がわからない。 なにをするにも不安が付き纏って億劫になってしまう。「なんで自分はこうなんだろう」「どうして普通に生きられないんだろう」そんなことばかりを考えていると、段々と希死念慮に覆われていく。でもわからない。私は本当に死にたいのか。生きたいんじゃないのか。自分の思う通りにいかないから、逃げてるだけなんじゃないの
運命だって言ってよ。 1回目、高校2年の放送部。隣のクラスにいたかなくらいの認識だったその人は、よく通る声で下校のアナウンスをする。よく笑い、よく喋るから放課後は楽しかった。4人しかいない部活だったけど、放送室を出てしまえば話すことはない。3年生になり放送室を開けると、その人はいなかった。風の噂で不登校になったと聞いた。 2回目。バイト先。大学に入り始めた居酒屋のバイトで、店員とお客様として再会。とは言いつつも、あちらは店員である私には気づいていないようだった。ホール
こんばんは、イトリアルコです。 普段はむこねーさんという名前で、Radiotalkという音声配信アプリにて配信を齧っています。 Radiotalkを通じて知り合った配信者の方々で、オリジナルグッズを作成、販売されている方は少なくありません。推し活文化が浸透し、自身が「推される側」になった昨今では「グッズを作りたい!」という方がいても、なにを作ったらいいんだろう?悩んでいませんか? 今回の記事では2つのパターンに分けて人気のオリジナルグッズをご提案!グッズ、ノベルティ作
ペットの病気、死に関する備忘録になります。苦手な方は✕ボタンお願い致します。 3月初旬。 血液検査の結果下されたのは、「腎不全」。すでにステージⅢだった。人間で言うところの人工透析が必要なレベルらしい。元気がなく、食欲も減退していたキジトラ白のオス猫青葉(あおば)。医師曰くは、「長く1年生きられる子もいます。」 1年なのか、と思った。 そこから腎臓の薬を毎晩飲ませた。あおくんはうちの猫で唯一抱っこさせてくれる子だったので、嫌がりはするもののなんとか投与出来ていた。点滴は週
灯火 another side 「リンパ節に転移が見られます。山ノ内さんはまだお若いこともあって、進行がどうしても…。」 「…あとどのくらい生きられますか。」 「このまま行けば半年、もしかしたらそれよりも早いかも知れません。お力になれず、すみません…。」 なんで私より悲しそうな顔をするんだろうと思った。そんな申し訳なくされたら、私は泣けないじゃないか。 1年前、不正出血が止まらず行った婦人科から紹介され、大学病院へ移ると、診断されたのは子宮頸がんだった。病巣はか
灯火 30歳で自分は死ぬんだと思って生きてきた。理由は特にない。ただ、中学生くらいの頃からずっとそう思い込んでいた。この思い込みは僕にとっては絶望であり希望で。悲しいことや辛いことがあっても、それは長く続かないことを意味する、期限が決まった人生に生きづらさは特段感じてはいなかった。なにかになりたいとも思わない、夢もない、だって30歳で終わるから。 無機質に高校を出て、意味もなく大学に入った。趣味がないので勉強に当てる時間はこれまでたくさんあったが、それは大学生活でそのま
夢路と春 「お金欲しいんだけど。」 中学に上がり、すっかり口をきかなくなった娘の久しぶりに聞いた声だった。 「いくら?なにに使うの?」 「なんでもいいでしょ!」 思春期か、と思いながら財布を開く。入っていた一万円札を三枚取り出し差し出すと、娘はあからさまにむっとした表情だ。 「…足りない。」 「なにに使うかわからないとお母さんも渡せないでしょう。なに買うのか教えて?」 「iPadとペン!あと五万出して!」 はぁ、とため息をついたのは聞かれていないだろうか。娘
全部嘘だったらよかったのに 「嘘も方便って言うじゃないですか?あれ、俺はめっちゃわかるっす。」 初めて会った日、ビールジョッキ片手にそう言って笑った彼を、私は信じられると思ったんだっけ。名前も年齢も職業も偽れるこの世界の恋愛で素直に嘘を肯定する彼は、言葉とは裏腹に嘘をつかない人だったと思う。いや、正確には、嘘をつけなかったんだ、きっと。 「私は別れないから。」 「俺お前のこと裏切ったし…もう付き合うのは無理だよ。」 「…私は無理じゃない…別れたくない。」 「だか
春の病 「あ、起こしちゃった?寝て寝て。それとも一回着替える?熱も測ろうか。うなされてたよ。…私?大丈夫、身体は丈夫だから。冷えぴたも新しいの貼ろう。体温計鳴ったね。んー、37.8℃か。まだちょっと熱あるね。食欲ある?色々買ってあるよ!えっとね、ゼリーでしょ、プリンでしょ、梨の缶詰でしょ。え?普通みかん?いいじゃん、梨も美味しいよ?えー?そんなこと言うならあげないんだから…。うそうそ、ふふ。ちょっと元気になってよかった。 …どうしたの?旅行?あぁ、またいつでも行けばいいじゃ
「さよなら、華開く前に。」 登場人物:女性1名、男性1名 ある部屋で男女が片付けをしている。 女は何やらダンボールで荷造りをしているようだ。 女「ねぇ、ドライヤー持っていってもいい?一緒に買ったやつだけど。」 男「いいよ。俺こだわりないから新しいの買う。」 女「たこ焼き器は?」 男「1人じゃしないだろ。あげるよ。」 女「私も1人じゃしないなぁ。」 男「女子会とかすれば?」 女「うーん、じゃあ貰おうかな。」 男「テレビも持っていっていいよ。」 女「いいよ、
【3/24 3:55更新】 ※エントリーは締め切りました。 音声配信アプリRadiotalkにて開催中の「春のRadiotalk朗読大賞」エントリー参加者一覧になります。 「春のRadiotalk朗読大賞」は、一つの作品をみんなで朗読し、誰の朗読が一番リスナーの心を打ったのかを投票で決める企画です。 ぜひエントリー参加された皆さまの朗読をご聴取ください。 【エントリー参加者一覧】 ※エントリー順、敬称略 1.junk 2.kazki✑ 3.きなさ 4.とうふど