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風景20240515
雨降りの閉店1時間まえのスーパーは、閑散としている。
ビニール傘を腕にかけ、カゴを手に持ち、いつものルートを辿る。
数日のあいだ味覚を刺激してくれそうなものを探し出していく。
丸いパッケージや四角いパッケージを、四角いカゴにていねいに収める。
フェアをやっているらしく、聴き馴染みのない沖縄風の曲がかかっている。
一日中、沖縄の音楽を聴いている店員は、きっと空間感覚が狂ってしまうだろう、と思う。
破壊の形而上学 基本テーゼ (ver. 0.9)
レクチャーシリーズ「破壊の形而上学へ」では、カンタン・メイヤスー、グレアム・ハーマン、カトリーヌ・マラブー、ジャン=ピエール・デュピュイ、アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドなどの哲学者を取り上げ、〈破壊〉概念を練り上げてきました。
以下に列挙したのは、〈破壊の形而上学〉の基本テーゼ暫定版です。
破壊の形而上学 基本テーゼ1
破壊とは、通時的な連続性を引き裂く断絶である。
破壊の形而上学 基
【哲学オンラインセミナー企画】ホワイトヘッドのゆうべ─『日常の冒険』『連続と断絶』を手がかりに
最近出版された2冊の研究書を手がかりに、20世紀の哲学者ホワイトヘッドの世界観に迫ります。予習不要。どなたでも気軽にご参加ください!
日時:
8月21日(土) 19時スタート
参加方法:
ミーティング登録フォームから登録してください。返信メールにてZoomの招待URLが送られてきます。
費用:
無料 + 投げ銭制
(寄付ページにて投げ銭を受け付けています。コメント欄に「ホワイトヘッド」とご記
Clubhouseと社交的破壊
社交とは冒険であり、破壊である。社交は人脈形成のための手段ではない。(少なくとも僕にとって)社交の本質は構築にはない。安定的な秩序によって押し固められた自分自身の世界に破壊をもたらすものこそが、社交だ。
他人との出会いによる破壊。このことについて少し考えてみたい。哲学者グレアム・ハーマンのモデルを足がかりにしよう。
ハーマンは、存在者どうしの因果作用を縦の次元を介して説明する。たとえば、2機の
関係の糸を引き裂き、自由な存在を撒き散らせ─03 退隠する対象
本連載02では、網野善彦の「「無縁」の原理」を考察し、その具体的なイメージとして宮崎駿監督『もののけ姫』を取り上げた。
ムスビの縁を断ち切り、「無縁」の人として生きること。鮮やかな乗り換え、遍歴をつうじて、自由に生きること。これが前回の主題であった。
連載最終回の今回は、「無縁」の原理を一般化して、人間だけでなくあらゆる存在が「無縁」であるということを描きだす。
1 OOOの根本原理としての