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28歳で大企業を退職した私のリアルな心のうち

こんにちは、もえです。
先日、新卒から5年間お世話になった会社を卒業しました🌸

まだ比較的「若手」と呼ばれる内に退職しておきながら、なんですが••••••
はじめに、これだけは言わせてください。

今でも、その会社のことも、一緒に働いた仲間のことも大好きなんです。
そして、きっとこれからもそれは変わりません。

という前提のもと、今日はそのリアルな心のうちを書き留めておきます✍️


なぜ、辞めようと思ったのか?

仕事は楽しく、ハードではありながらも成長できるものでした。
大きな仕事こそ、地道な作業の積み重ねや社内調整がつきものだなとは思いますが、関わる人たちの温かさ・明るさでなんとか乗り越えられていました。

大企業の中の【新規事業部】だったため、ある程度守られた空間で好きにチャレンジができる、というとても恵まれた環境だったと思います。

ただ、辞める前の半年間は、
なぜかモヤモヤが晴れない日々が続いていました。

そのモヤモヤの正体=辞めようと決断した理由は大きく2つ+αあったと考えています。

(1)自分らしさを活かし、新しいことにチャレンジしたいと思った。

携わる内容が会社の戦略の幹に近づいていくにつれて、業務領域が拡大していくにつれて、

楽しいことや嬉しいことも増える分、自分の考えや想いとGAPのある取組みのボリュームが増えていくように感じていました。

そしてたぶん、それはこれからさらに増えるだろうな、とも。

会社独自の問題というよりは、特に大きな企業に勤める上では当たり前のことだとも思ったため、企業で働くこと以外の選択肢を中心に新たな環境も見てみたいな、と考えるようになりました。

ただこれは、取組みの内容云々ということではなく、動いている案件が自分の考えや気持ちを反映できるスケジュール感ではなかったことや、

わたしのスキル不足が原因で克服できなかったことだな、と思っています。

じゃあもっとスキルを身につけて、色んな制約を覆すくらいの提案をすればよかったのに、という話なのですが、それに通ずるのが(2)になります。

(2)その時の仕事に対して、自分が熱中してパワーを出し切るモチベーションがもう弱まっていると感じた。

自分のキャパシティを超えた量&質の仕事を抱えてのハードワークの長期化により、心身ともにストレスが積み上がってきているのを感じていました。

幸い、病的なものを患うことはなく元気ではあったのですが、自分の性格やパフォーマンスには多少なりとも影響を及ぼしていたような気がします。

一人でリーディングしていた業務も多かったのですが、周囲にうまく頼りきれず、自分でなんとかせねば、と抱えてしまっていたことが反省です。

私自身、良くも悪くも、仕事を「仕事」と思ったことがなくて、「仕事」と「遊び」を切り分けるという考え方がありませんでした。
(人それぞれの部分なので、あくまで私の考え方です。)

だからこそ、仕事でも一人の「社員」としてではなく、「私」という一人の人間として心から共感できることを本気でやりたかった。

もっと自分にスキルがあれば、短期間でそれを覆すくらいのものを提案できたのかもしれないし、何か働きかけができたら良かったのだと思います。

ただ、その時の仕事に対して、自分が熱中してパワーを出し切るモチベーションがもう弱まってきていることを感じていました。

(+α)周囲の多様な生き方・働き方が今まで以上に自分を刺激した。

ここまで書いた(1)(2)が、ちょうど20代後半のタイミングと重なったことで、

周囲の友人たちの新しい挑戦(転職やそれ以外も含め)や、SNSなどを通じて見聞きする多様な生き方・働き方が今まで以上に自分を刺激し、

*私も、私らしさを活かしたやり方で人を笑顔にできることにチャレンジしてみたいな。

*次の日が来るのが楽しみ!!と熱中できるものを持ちたいな。
そんなの大人になったら無理だよ、仕事は仕事で割り切らないとって、諦めたくはない。

*一度きりの人生、自分が後悔しない生き方をしたいな。


と思うようになりました。

くさい言葉だらけですが(笑)、心の奥底で眠っていた熱苦しいくらいの想いが沸々と湧き上がってきて、無視できないところまできていました。

会社でがむしゃらに働いているうちに、気が付いたら私らしさとは何なのか、私が本当に好きなこと・やりたいこととは何なのか、どんどん見えなくなっていたのも事実です。

成長実感はあるけど、成長の方向性が果たして自分が目指したいところなのか、そもそも目指したい姿とは何なのか••••••

与えてもらった温かい環境に甘んじて、今日まで自分と向き合うことから逃げていたんだな、と思いました。


そんな中、特に目まぐるしい時期に差し掛かったときにこれらのモヤモヤが過去最大に膨れ上がったことがある意味アクセルとなりました。


矛盾するようですが、なんだかんだ居心地がとても良く、仲間にも恵まれていたからこそ、きっかけを自分で作り出さないと一生このままだ、そう思い、心を決めました。

辞めるまでの流れ

辞める日をNとして簡単にまとめると、こんな流れでした。

《N−6ヶ月》ぼんやりと悩み始める。
↓・・・考えたり考えなかったり、ぐるぐる。
《N−2.5ヶ月−3日》決断。
↓・・・決断の3日後には伝えた。
《N−2.5ヶ月》リーダーに辞めたい意思を伝える。
↓・・・引き継ぎや退職の準備。
《N−1ヶ月くらい》部署全体mtgにて退職を開示。
↓・・・お世話になった方々に順次辞めることをお伝え。
《N−2週間》最終出社
↓・・・残っていたうちの約半数分の有休を使わせていただいた。
《N》退職


特に辞めることを伝えてからの日々は、本っっ当にあっという間でした。
忙しかったこともあり、気がつくと最終出社日の2週間前に。
その日が近づくにつれて、愛着と寂しさが募っていったことを、今でも覚えています。

「辞めます。」に対する周りの反応

象徴的な出来事があるときは日記をつけているのですが、辞める前も↓のようなことを日々ノートに綴っていました。

・残りの期間で大事にしたいこと
・辞めるまでに会社に貢献したいこと
・今後のためにこの会社で身に付けたいこと
・これまでの仕事で学んできたこと(反省も含め)
・楽しかったこと
・周りの方々にいただいた言葉
・都度抱いていた感情


特に、「周りの方々にいただいた言葉」を家で思い返しながらノートに書いていた時間は、涙が止まりませんでした。


実は、私が辞める前後の時期において、1年で一番重要と言えるほどのプロジェクトが複数動いており、そんな中での退職はあり得ないくらい迷惑な話でした。

退職というだけでもシリアスなことなのに、タイミングまで相まってその重さは計り知れないものでした。

にも関わらず、周りの方々にいただいた言葉は想像を遥かに超える温かさだったんです。
 
「上手くいかなかったらいつでも戻っておいで」
「〜なところが良いと思っていたよ、ありがとう」
「また違う形で一緒に仕事しようね、そのときは依頼するからね」
「〜やりたいならこの人紹介しようか?」
「この先もずっと応援してるよ!」
「これからも友達としてよろしくね」
 

 「辞められなくなるから」と思って、ギリギリまで周囲に何も言わないでおいてよかったのかもしれません。(もちろん、最初は衝撃を受ける方がほとんどでしたし、表に出していない色んな感情があったとは思います。)

兎にも角にも、辞めるからこそいただけるフィードバックは宝ですね。

その中でも、一番最初に伝えたのは無論、直属のリーダーでした。

誰よりもそばで仕事をしてきて、右も左もわからない頃からお世話になった人です。
論理の「ろ」の字もなかった私が、話し方からメールの文面までひたすら真似した人です。
出社日には、一緒にビルの下のスタバを買いに行くという口実でおしゃべり休憩を楽しんでいた人です。
真っ暗になったオフィスを、自分たち本当がんばってるよね〜と鼓舞し合いながら一緒に歩いていた人です。

そして、私が辞めることで、色んな面で一番迷惑をかけてしまう人です。


びっくりして硬直した後、理由の説明や質疑応答を経てひと段落し、やや涙目になったリーダーの口から最初に出てきた一言は、

「かなしい」の4文字でした。

人間も会社も、追い詰められた時にこそ本来のDNAが現れる、ということを社会人になって度々感じていました。

私がこんなことを言うのは大変恐縮ですが、まさに、最後の周りの方々の温かさにその全てが詰まっていたような気がします。

次の道を考え直した瞬間

退職後の次の仕事については、当初はフリーランスとしてライターなどをやる予定で、ゆくゆくはトラベルライターのような道を探っていきたいなと考えていました。

ですが、辞める話をしたときにいただいた周りの方々のお言葉を受けて、本当にこれでいいんだろうか、と思い悩むように。

ここまで大きな決断をして、周りにも迷惑をかけて、
それでもこんなに応援してくれて、温かく送り出してくれて。

「一旦は〜をやろう」
「夢を語るのは、準備が整ってからだ」

そういうことを考えていた自分を情けなく感じ、立ち止まりました。

この会社で学ばせていただいたことを絶対に無駄にしたくない!
この先の人生、悔いのないように私らしく、寄り道せず突き進んでいきたい!


そんな想いが、強くなりました。

 やっぱりそのまま次の仕事に進むことをやめ、自分自身の生き方を本気で考えてみよう、向き合ってみよう、と思い直した瞬間でした。

辞める前にやれよという感じではあるのですが、改めて、本を読んだり人と話したりする中で自己理解を深めたり(就活でいう自己分析)、

会社を辞めてから参画したコミュニティや新しい人たちとの出会いを通じて、自分はどんな風に生きていきたいか?を考えたり。

まさか自分の人生に、仕事をしない空白の期間が、それも20代で発生するとは思ってもみなかったのですが、

おかげで良いリフレッシュにもなり、また、やりたいことや自分の価値観もクリアになってきたように感じます。

その分、やりたいことを実現するための知識やスキルが不足していることも浮き彫りになったので、

今はキャリアスクールで勉強しつつ、秋頃からの新しいチャレンジに向けて準備をしているところです。


まだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、もうこの時点で結構な長文になってしまったので、一旦このくらいにしておきます。

この先どんなことが起こるかはわかりませんが、この会社で過ごした日々が活きることは間違いありません。

私が働いた「5年」という年数は、平均的な勤務年数からすると短いのかもしれません。(特に大企業では)

そんな経験値であれこれ語ってしまい恐縮ですが、たった「5年」でも、私にとってはとても濃密な、大切な時間でした。

退職という選択を良きものにできるよう、学びと感謝を忘れずに突き進みたいです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、今日or明日も良い1日をお過ごしください🌞

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moe






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