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Mocaの読書感想★

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Mocaが読んだ小説文庫についての読書感想を紹介するマガジンです。 読んだ本もしくは面白かった本の記事を挙げていきます。 宜しくお願いします。
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#読書

小説(物語の白馬の王子様)vs.教養本(ガリ勉教授)第1回戦

小説(物語の白馬の王子様)vs.教養本(ガリ勉教授)第1回戦

読書する際に小説と教養本どっちの本で読書するのかを検討する。

そんなときに小説と教養本を対抗させる。

小説を“物語の白馬の王子様”を名付け、教養本を“ガリ勉教授”と名付けた。
“物語の白馬の王子様”と“ガリ勉教授”はライバル関係。

何故、小説は“物語の白馬の王子様”なのかというと、そもそも小説っていうのは、著作者によって生み出したフィクション(想像でつくられた架空もの)のストーリーであること

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本は命がある

本っていうのは命がある。

本を読む際には、書いている著作者の気持ちを絶対に忘れていてはいけない。

それぞれの本には、人と繋がる紙媒体の組織である。

1ページずつ何種類の情報源が詰まってあるのだ。

どんな国籍・人種だろうと、性癖だろうと、政治的概念だろうと、宗教観念だろうと、人それぞれの思想の自由は大切にすることだ。

例えば、戦争の話だとしたら、戦争経験者もしくは被災者が書いた作品だとすれ

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『パトリック・メルローズ5:アット・ラスト』(エドワードセント・オービン)読書感想

★感想ベネディクト・カンバーバッチの『パトリック・メルローズ』最終章!

やっと最終章イエーイ👊😆🎵

だが、まだドラマを観ていない現状...。

いや、観ている!

面白かったっていうか、何ていうか、上級階級の世界でも、DVや性虐待、モラハラなどがあるんだなぁと思った。

ドラマはこの小説通りでした。

今回の『パトリック・メルローズ』は暗い。

いや、元々暗いか。

でも、心理的で哲学的

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『4ページミステリー60の奇妙な事件震える黒』(蒼井上鷹)読書感想

タイトル:『4ページミステリー60の奇妙な事件震える黒』

著者:蒼井上鷹

出版社:双葉文庫

★感想61編の短編ミステリー小説。
ミステリー小説っていうより、まるで「世にも奇妙な物語」のような奇妙な事件を読者と共に考える話。
61作品あるので、4ページ完結作品なので、スキマ時間帯に読める。
この作品には、3つの隠されたキーワードがある。
1つ目は犯人は実は主人公。
物語を読んでいたらわかるけど

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『魔王』(伊坂幸太郎)読書感想

タイトル:『魔王』

著者:伊坂幸太郎

出版社:講談社文庫

★感想てっきり、シューベルトの『魔王』をテーマにした作品かと思っていた。もちろんその要素は出てくるが...。
社会的や政治的の要素を踏まえたテーマであり、その超能力によって、人の心を操り、社会や自分の人生を変えていくというテーマである。
いかにも、ファッシズムという社会はまるでジョージ・オーエルの『一九八四年』を感じさせるような社会だ

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読書するには

読書するには

読書っていうのは、なにかの情報を得るために読むための本である。
自分の知的好奇心といった好奇心で、読みたい本を探し選んで、読書をする。
本は内容によるけれども、自分が興味を持ったジャンル(分野)で、どの著者が好みなのか、本屋や図書館でどの本を置かれているのかを調べて、自分に合った本を探すことが必要である。

読書は多く読めればいいものじゃない読書っていうのは、多く読めればいいものじゃない。
例えば

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『死の舞踏〜恐怖についての10章〜』(スティーブン・キング)読書感想

『死の舞踏〜恐怖についての10章〜』(スティーブン・キング)読書感想

タイトル:『死の舞踏』

著者:スティーブン・キング

訳者:安野玲

出版社:ちくま文庫

★感想スティーブンキングにとってのホラー作品の自伝エッセイ。
参考書かと思うほど、付録に参考文献・引用した作品がある。ほとんどは作品内の台詞は引用している。
スティーブン・キングにとっては、ホラー映画を観ていたり、ホラーに関する小説を読んで、参考しているなぁと実感した。
だから、あれだけのモダンホラー作家

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『東大生の本棚「読解力」と「思考力」を鍛える本の読み方・選び方』(西岡壱誠)読書感想

タイトル:『東大生の本棚「読解力」と「思考力」を鍛える本の読み方・選び方』

著者:西岡壱誠

この本書を選んだ理由は、東大式の読書法することで、もっと読解力と思考能力を身に着けたいと思った。

★感想東大式の読書法。
読書は「思考力(想像力)」と「読解力」を高めることと、充分とした知識を得られることである。
読書をする際には、作品を芋づる式で紐づけて、作品内の理解をするためには、「この主人公はな

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ブックユニバースの冒険

ブックユニバースの冒険

ブックユニバースとは、本を読んでいる読者が本の世界を入りこんで、物語の体験をすることである。

その用語は自分で思いついた用語なのである。

いわゆる、読書の世界っていうことだ。

本のマルチバースは数え切れないほどの沢山の世界が存在し、一冊の本を読んでいる読者は本の中の冒険・体験をすることである。

また、
ミヒャエル・エンデ『果てしない物語』の
映画『ネバーエンディング・ストーリー』で、主人公

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『レ・ミゼラブル』(ヴィクトル・ユゴー)読書感想

『レ・ミゼラブル』(ヴィクトル・ユゴー)読書感想

タイトル:『レ・ミゼラブル』

  (上巻・下巻)
著者:ヴィクトル・ユゴー
出版社:角川文庫
映画で上映した『レ・ミゼラブル』はミュージカル劇場だけれども、ある意味、フランス革命の中で、格差社会が起こり得ている。
貧困社会の中に、女性の労働に対する差別とかも生みだされているのであろう。
この『レ・ミゼラブル』の作品で有名な箒を履いているコゼットの絵柄を注目する。

★感想
(上巻)

ミュージカ

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本を読むことの大切さ

本を読むことの大切さ

読書という定義は、本を読むことである。
本を読むことは、多くの情報を得られるし、自分自身の生き方が変わるし、テレビや新聞、インターネットと違う見方になるのである。

本を読む世界観
最近では、インターネット社会になってきて、情報が豊富になってきた。
本を読むことが少なくなり、活字離れになりつつある。
中には、読書嫌いの方も増えてきているのであろう。
本を読んでいる人=賢い人と思われるがちだが、これ

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『よるのばけもの』(住野よる)読書感想

住野よるの作品は殆どが青春物語だけれども、たまには考えれそうな感じの内容がたまたまあった。
読んでみるとなんだかちょっと独特的な感じだった。
感覚的にはまるで雨に濡れたジトジト感が半端なかった。
この作品はいじめを受けられていた自分自身の感情のコンプレックスで、夜に化け物になってしまう話である。
いかにも考えられそうなファンタジー?なのである。

★感想
『君の膵臓が食べたい』の作家である住野よる

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『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(東野圭吾)読書感想

今回は『ナミヤ雑貨店の奇蹟(東野圭吾)』の読書感想を書こうと思います。
東野圭吾の作品は、作品によっては推理小説で面白いところもあるけれども、たまにはこんな作品はつまらないなぁって思うときもあります。
暇な時に本が読みたいので、わざわざ地元の図書館に行って、東野圭吾の文庫本を借りた。
手に取った文庫本はその作品を読むと、面白くて、心にズキッと刺さるような心に残るような作品だったので、凄く後半の部分

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『終末のフール』(伊坂幸太郎)読書感想

過去の感想なので、ほとんどが覚えていないので、『読書メーター』のMoca(自分自身)の感想レビューを引用。
これは今の時期とこの作品とほとんどが共通している。
人それぞれ混乱から逃れるにはパニックになるのではなく、こういった状況を真剣に受け止め、残りの人生を送るのが一番だ。
SF小説だけれども、読んだあとに心が残るオムニバス作品なのである。
残された時間で、人間はどうやって生きていくのかを哲学的に

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