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2018年5月の記事一覧
〈偏読書評〉持ち主の“物語”を妄想させるiPhoneホーム画面収集本:『somebody’s room』とは
このところ漫画作品に関する投稿が続いてしまったので、今回はちょっと趣向をかえ、個人的にイチオシのアートブックをご紹介します。
昨秋、「過去と未来のまんなかで変わり続ける いまの『本』を考える2日限りのブックストア」というコンセプトで開催されたブックフェア『TRANS BOOKS』。
このブックフェアの運営委員会のメンバーでありアーティストの飯沢未央さんと、同じく運営委員会のメンバーでありグラフ
【お仕事】Numero TOKYOおすすめの5月の本
先月より誌面から公式ウェブサイトへと引っ越しした、『Numero TOKYO』(扶桑社刊)の新刊紹介欄。今月分がアップされました。
今月ご紹介しているのは……
■笑い溢れる新喜劇のような物語と文体が、この季節特有の憂鬱気分を100%吹き飛ばしてくれる、町田康さんの『湖畔の愛』(新潮社)
■その痛快な《言葉遊び》感覚で、数多の読者たちをしびれさせてきた多和田葉子さんの新境地ともいえる(かつ、初
〈偏読書評〉読書欲と食欲を激しくそそる、手土産X文学コミック:『おもたせしました。』
5月15日に最終巻となる第3巻が発売された、うめさん(小沢高広さん/妹尾朝子さん)による『おもたせしました。』(新潮社刊)。
先日の画像投稿にも書きましたが、作品が完結してしまったのが淋しいです……(というか、なんで俺好みの作品に限って、すぐ作品が完結してしまうんだ……俺、厄病神なんじゃろか……)。
と、しょんぼりしていたら、うめさんがこんなツイートを……!
「どうせなら1巻全部」って! 編
〈偏読書評〉読書欲を静かにそそる、“文芸的”なコミック:『書店員 波山個間子』
「ずっと更新していませんでしたが試しに」と、最近noteでの投稿を復活された、漫画家の黒谷知也さん。
復活を(勝手に)記念して、今回は自分が特に好きな黒谷さんの作品『書店員 波山個間子』(KADOKAWA刊)をご紹介したいと思います。
ちなみに自分が初めて読んだ黒谷さんのマンガは、TwitterのTL上に流れてきた『芥川龍之介4コマ』。そこまで美化されていない芥川の描写がなんかいいな、と感じて