マガジンのカバー画像

50年以上同じ仕事を続けた人を追うメディア「ひとすじ」

9
2024年夏には写真集を刊行予定です。 50年間何かを続けるって、すごい。27年生きていて、呼吸以外で毎日欠かさずしているものってない気がするので、そんなすごい人たちに仕事や生き… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

「ひとすじ」を一人ではなく、チームでやる理由

「ひとすじ」を一人ではなく、チームでやる理由

「一匹狼」

自分のこれまでのフリーランス人生、4年弱を振り返ると、とてもいいことだとは思えないけど、このフレーズに表されてしまう。

もちろん映像制作という仕事柄、クライアントさんはいて、時にはチームで動くし、決して自分だけで完結するわけではないけれど、企画・撮影・編集をできるビデオグラファーの職種も相まって、基本的に一人で動くことが多かった。

そもそも一人っ子で、兄弟もいない人生を歩んできた

もっとみる
自転車という魔物にとり憑かれて。

自転車という魔物にとり憑かれて。

東京・上野に店舗を構えるスポーツ自転車専門店「横尾双輪館」。外観は新しく、2階にはカフェスペースも併設されているが、実は創業98年の老舗。店内には昔の名選手の自転車も飾られています。

以前の記事で取り上げた、ときわ台のおもちゃ屋フジヤの藤田さんが、横尾双輪館のオーナーである横尾さんを紹介してくださり、今回の取材に繋がった。

人生で一番嬉しかったことを聞くと、口を開けて大きく笑いながら話してくだ

もっとみる
サーフィン界のレジェンドが歩んだ、「波」瀾万丈の人生

サーフィン界のレジェンドが歩んだ、「波」瀾万丈の人生

私、ライター野澤が茅ヶ崎に引っ越す直前、「出没! アド街ック天国」の茅ヶ崎特集で初めて目にした、サーフィン界のレジェンド。その名も、サーフショップ「GODDESS」社長、鈴木 正さん。
茅ヶ崎の地に住むからには、一度はお会いしたいと思っていた方に、取材をさせていただくことができました。

鈴木さんの人生は、一言で言うならば”波瀾万丈”。人生のあらゆる波に乗ったり、時には巻かれたりしながら、それでも

もっとみる
町と人に寄り添う、おもちゃ屋の名物オヤジ

町と人に寄り添う、おもちゃ屋の名物オヤジ

初めて降り立ったのに、なぜか懐かしい気持ちになってしまう町、ときわ台。

その町の中でもひときわノスタルジーを感じさせる佇まいの「ホビーストア フジヤ」。
長い間ときわ台の町とそこに暮らす人々を見守るこの店で、今日も真剣な眼差しでおもちゃ・模型作りに向き合うのが、この店の店主・藤田宏さん。

おもちゃと町を愛し、全力で人生を楽しむ”ときわ台の名物オヤジ”の熱い思いを聞かせてもらいました。

長年愛

もっとみる
ハングリーを貫いた62年 女将をささえたもの

ハングリーを貫いた62年 女将をささえたもの

奥州三名湯こと鳴子温泉に佇む旅館大沼。女将の大沼安希子(おおぬま・あきこ)さん(85)は、今日もハングリーに、ひたむきに働いています。

唐突ですが、みなさん今の仕事を楽しんでいますか?

楽しいと心から思えた人、悲観的に思った方、パッと答えが浮かばない人。
人生いろいろ、働き方もいろいろだと思います。
そのいろいろを経験した人生の大先輩から教わるものは多いものです。

淡い芽吹き時ーいい季節です

もっとみる
「今が一番楽しい」 倒れても働いた日々が作った今日

「今が一番楽しい」 倒れても働いた日々が作った今日

駄菓子屋「菊地商店」にようこそ!
入場料は笑顔。みなさんの元気な姿が、店に立つ特効薬です。

菊地さんは、毎日欠かさず薬を飲んでいます。営業中に一度倒れてしまい、引退もよぎりましたが、それでも店頭に立ち続ける理由は「ここにいる時間が一番楽しいから」。実は私ライター増田の祖母も自営業をやっていたので、彼女の姿はどこか祖母に重なります。無理のない範囲でショーマストゴーオンしてほしいですね。

大森駅近

もっとみる
船乗りを夢見た少年が見つけた天職

船乗りを夢見た少年が見つけた天職

大衆居酒屋が立ち並ぶ横浜・野毛の地で、戦後間もない頃から多くのお客さんに愛されてきた「もみぢ菓子司舗」。
店頭には、甘くてふわふわの名物・どら焼きや、色とりどりの練り切り、大粒のみたらし団子などが立ち並び、どれを買おうか迷ってしまう。

そんな「もみぢ」を共同経営という形で切り盛りする、店主の西村さん。
その朗らかな雰囲気とチャーミングな笑顔に、なんだかほっとして、何度でも会いにきたくなる。

西

もっとみる
シェイクベイベー!アポロに恋して

シェイクベイベー!アポロに恋して

鎌倉街道の曙町に佇むパブレストラン『アポロ』。ギリシャ神話の太陽神アポロンからその名をもらったそう。マスターのチャンさんにとって、アポロは恋人。

開業から60年以上経つ今も、週6で働くこのお店のマスター、チャンさんは、仕事が楽しい一方、まだまだ勉強不足といいます。

「シェイクベイベー!」今日も元気に営業中。

1964年、26歳で開業ー 失礼ながら、今おいくつなんですか?
チャンさん:85歳。

もっとみる
【決意表明】続ける/働くをテーマにした写真集「ひとすじ」を制作しています!

【決意表明】続ける/働くをテーマにした写真集「ひとすじ」を制作しています!

はじめまして。普段は映像ディレクターとして活動しております中村 創(なかむら そう)と申します。

人生初の写真集を6人のメンバーと共に作っています。50年1つの仕事を続けた方のポートレートや仕事風景をフィルムカメラで撮影した写真集「ひとすじ」です。

写真集だけではなく、映像作品も組み合わせ、最終的には各地で展示もできたらと思っています。

現段階で細かいスケジュールは決まってないですが、少しで

もっとみる