ヘリコプターが やたらちいさく、はやくとぶ 灰色のまちひとつ ひととしてあまいのを求め 立っている
恍惚と流れる夕の空 その前でより一層碧い山よ ややあって 木陰で稲取る祖母と白鷺 一度忘れ 私は想像した 誰に 何人に愛を配ろうと 私の自由だ いつ どんなことば…
こんにちは ほとけさま どうか助けてください 湿気で重たいこの曇りの日 すこおし、おなかの下の方に キリとした痛みがあるの ほとけさま 助けて下さい こんばんは ほ…
私は円柱の存在だ 電柱とそんなに変わらないが 天にも届こうと 儚く消えゆく銀か青か その真ん中を とろり、と流れる 涙 まだ死を恐れている。
小さな世界でいい なにも知らない 子供にかえって もてる分だけの希望を守って 赤い華の 日ざしにかくれればいい
過去は夢 ターンとリターン 繰り返し ターン、 ターンに ターン で リターン 先は闇 ターン、 ターン もうひと回り、 また回る はっきりして 輝くのは今…
近くて 遠く 目をつむった 暗い宇宙で 近く、 遠くを 行く彼ら 私は 進む ひとり、 ひとり 出会えば 遠く ひとり、 ひとり また 想う…
私、ひとりになっちゃう。 孤立した島 荒れるくらい海 灰色に 温度を失って 分厚い雲が 囲む 湿って 永遠を思わせる いよいよ 私を 粉粉にするよう、 視線は …
くまさん 一匹釣ったんよ ぐいーん ぴちゃんで、 美味そうな。 草むらン中 ちょっとかき分けて これで良いかね よっこらせ さてさて お味はいかがかな そういえ…
2021年6月5日9時59分、20秒、21秒、22秒 … 私はあまりにも譲りすぎた。 散歩、読書、午後のお茶、ピアノ、旅、食事、睡眠、夜更かし、 おしゃべり、外で飲むお酒、空…
アスパラかじった いつの日か 茹でただけで 青々と柔い そのアスパラの 繊維いっぽん やたら噛めない 繊維いっぽん こいつは まるで おれじゃないか こいつも …
+++++++++++++++++++++ ・ ++++++++++++++++++++++ コンコン、 冷たい音がした。 木の戸を開けると、一人の男。 そして冬の夜の空気。 肌が白く、身体の線も…
近所の八百屋のお向かいの家。 クリーム色だか、薄ピンクだか、そういう感じのこの辺では少し大きな一軒家。 ちょうど道路に面した二階から出窓がややせり出ていて、よく…
@334
2023年11月11日 11:58
ヘリコプターがやたらちいさく、はやくとぶ灰色のまちひとつひととしてあまいのを求め立っている
2023年10月9日 13:49
恍惚と流れる夕の空その前でより一層碧い山よややあって木陰で稲取る祖母と白鷺 一度忘れ私は想像した誰に 何人に愛を配ろうと私の自由だいつ どんなことばでどんな色で渡そうと。叫ぼうと。初秋の田んぼの黄緑に染まってきている。
2023年10月1日 15:36
こんにちは ほとけさまどうか助けてください湿気で重たいこの曇りの日すこおし、おなかの下の方にキリとした痛みがあるのほとけさま 助けて下さいこんばんは ほとけさま何処に居らっしゃいますか。私はじぶんの部屋に居るんですがどうしてか、何も思い通りに動きません ほとけさま 教えて下さいとんとん、ほとけさまこんにちは少し、気づいた事があります大きな深い海の渦に飲まれているよ
2023年9月8日 20:18
私は円柱の存在だ電柱とそんなに変わらないが天にも届こうと 儚く消えゆく銀か青かその真ん中をとろり、と流れる 涙 まだ死を恐れている。
2022年2月19日 22:58
2021年10月16日 22:39
小さな世界でいいなにも知らない 子供にかえってもてる分だけの希望を守って赤い華の 日ざしにかくれればいい
2021年8月29日 22:06
過去は夢ターンとリターン 繰り返しターン、 ターンに ターン で リターン先は闇ターン、 ターンもうひと回り、 また回るはっきりして 輝くのは今夢の中では いつも踊るのーーーーーーーーーー今という時のリアリティと過去という時のファンタジー未来という時の空白 について考えた。考えたときの私は、雨の日の夜、外の不穏な空気と雨音を感じつつ寝苦し
2021年8月29日 21:24
近くて 遠く目をつむった 暗い宇宙で近く、 遠くを 行く彼ら私は 進むひとり、 ひとり出会えば 遠くひとり、 ひとりまた 想うひとり、 ひとり私は 進む深く 静かな この 一(いつ)を前とうしろが始まりと終わりが上下も 左右もつながる、 そんな宇宙
2021年7月30日 22:47
私、ひとりになっちゃう。孤立した島 荒れるくらい海灰色に 温度を失って分厚い雲が囲む 湿って永遠を思わせるいよいよ私を 粉粉にするよう、視線は どこにも届かない目に込み上げる涙だけが、ほとばしって熱い。乱暴な 冷たい風に吹き付けられて心が妙に、急に澄んだよう思い出す まだ ここにある大切なもの 明るい光あの頃の部屋、母の手、ベランダの草
2021年7月5日 22:32
くまさん 一匹釣ったんよぐいーん ぴちゃんで、 美味そうな。草むらン中 ちょっとかき分けてこれで良いかね よっこらせさてさて お味はいかがかなそういえば これは めでたいことだこいつ たべるのは はじめてでまわりには 誰も 見とらんけど一所懸命な 鱗よ。 歌をひとつ、 うたっとこか。
2021年7月5日 22:24
2021年6月5日9時59分、20秒、21秒、22秒…私はあまりにも譲りすぎた。散歩、読書、午後のお茶、ピアノ、旅、食事、睡眠、夜更かし、おしゃべり、外で飲むお酒、空…どれも、時間を忘れてすることが出来ない。時間に囚われては、満足にできないことばかりなのに。この街で生きる私を縛るのは、時間だ。夜勤明けのこの私と、隣の部屋のつい1年ほど前に生を受けたばかりの赤ちゃ
2021年6月12日 12:17
アスパラかじった いつの日か茹でただけで 青々と柔いそのアスパラの 繊維いっぽんやたら噛めない 繊維いっぽんこいつは まるで おれじゃないかこいつも 立派に生きていた!あたたかな 腹から出でて風 吹き抜けて出来ること 身のタケに合ったこと シテそれでもやっぱり 空を仰いでほうら、結局 こうなるのだ全然知らぬ 人に囲まれホガラカな顔 してやってさ。
2021年6月7日 22:05
+++++++++++++++++++++ ・ ++++++++++++++++++++++コンコン、 冷たい音がした。木の戸を開けると、一人の男。そして冬の夜の空気。肌が白く、身体の線も薄い、どことなく頼りない彼は、私の旧知の知人だ。彼の視線は、時々私に触れそうで、触れない。「大丈夫かな。」誰が、どう大丈夫なのだ。彼を家に上げるのは嫌だったけれど、吹き付
2021年5月21日 23:46
近所の八百屋のお向かいの家。クリーム色だか、薄ピンクだか、そういう感じのこの辺では少し大きな一軒家。ちょうど道路に面した二階から出窓がややせり出ていて、よく見ると羽ペンが机上に一本立っている。私はその出窓を確認する。電気はいつも消えていて、誰もいない。空白の席の、薄暗さがなぜだか気になって、通る時目をやる。いつもより早めの学校帰り、がらんどうの筈のその窓の中を見やったら、なんと人が