1人の島で







私、ひとりになっちゃう。


孤立した島 荒れるくらい海

灰色に 温度を失って

分厚い雲が

囲む 湿って

永遠を思わせる


いよいよ

私を 粉粉にするよう、

視線は どこにも届かない

目に込み上げる涙だけが、ほとばしって熱い。


乱暴な 冷たい風に吹き付けられて

心が妙に、急に澄んだよう

思い出す 

まだ ここにある

大切なもの  明るい光

あの頃の部屋、母の手、ベランダの草

今全てが広がって

だんだんと あたたかくひかりかがやいて

溶けて 

伸びて 

しだいに 張り詰めて   

 線になり



なくなりそうな、その時



朝日が上る、 私は飛べる

新たな地平

こんなに 美しくて 切ない気持ち

今まで 知らずに しあわせだった

だけも もう 何もいらない

これが 答え





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