アスパラ





アスパラかじった いつの日か

茹でただけで 青々と柔い

そのアスパラの 繊維いっぽん

やたら噛めない 繊維いっぽん

こいつは まるで おれじゃないか

こいつも 立派に生きていた!


あたたかな 腹から出でて

風 吹き抜けて

出来ること 身のタケに合ったこと シテ

それでもやっぱり 空を仰いで


ほうら、結局 こうなるのだ

全然知らぬ 人に囲まれ

ホガラカな顔 してやってさ。

皆はなんでか 笑ってて


ふくらみ へこんで 道成って

おれは そこを 歩いてく

今は 一人で 歩いてく




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