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白い仔猫を飼っています

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マインドフルネス瞑想をはじめたのは、激変したビジネスコンサルの師匠と再会したからだった。純粋に世の中の流れに沿って、頑張りすぎないように、本当の自分に気づいていく、美咲さんのお話。
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12.白い仔猫を飼っています

12.白い仔猫を飼っています

美咲が心を開いて、今までの生い立ちや夫婦関係について話をするようになり、師匠ともプライベートな話をするようになっていた。
知れば知るほど
完璧な何でもできる人のイメージは崩れていく。
お互いに全く理解できてない中
心は繋がって行く妙なマジックにかかっていた。
普通に、買い物をしたりすると、全くと言って良いほど感覚が違っていた。
ヴィーガンの師匠を片目に、美咲は焼肉に行ったり
営業を何件回ってもけろ

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11.苦手なものは本当に苦手なのか?

11.苦手なものは本当に苦手なのか?

久しぶりにコンサルさんこと師匠が帰省してくると言う。
待ち合わせが街中であったので
交通手段を考える。
美咲は、『車の運転が苦手』だ。
それを連呼する美咲に、何気なく師匠が聞いてきた。
『なんでそんな風に思うの?』
美咲はツラツラと理由を話す。
①まず、自動車学校で散々乗り越し最初のボーナスが消えたこと。
②ウィンカーを出さずに、車線変更して知らないおじさんに怒られたこと。
③最初の就職先で社用車

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10.世の中の成り立ち

10.世の中の成り立ち

美咲の住む地域では、子供が小学校の間、月に1度ほど、横断歩道に保護者が立ち、子供たちの安全を見守るというPTA活動がある。

幸いその日の仕事は休みで、美咲はぼんやりしながら当番の場所に向かう。

朝日が気持ちいいなぁとか咲く花々を見つめながら。

とはいっても、子供たちはきゃぴきゃぴとはしゃぎながらやってくるので、道にはみ出す子供たちに注意したり、誘導したり、挨拶したりとやはり気を使う。

安全

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1.再会

1.再会

6月の始まりの割には、過ごしやすい日だった。

今日は、マインドフルネスの講座を受けに、美咲はとあるビルの前にいた。

そもそもどうしてこの場所にいるのかというと、もう3年も前の話に遡る。

美咲は、起業したばかりで、とある自己啓発セミナーに通っていた。

最初の契約が20万円くらいするセミナーで、経営者ばかりの集まりで場違いな場所に来たなぁと思ったものだった。

その契約を取っていったのが、今日

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2.マインドフルネスをはじめてからの気づき

2.マインドフルネスをはじめてからの気づき

マインドフルネス講座を受けた仲間たちとコンサルさんとライングループを作った。

以前行ってきたように、美咲は『朝5分の瞑想をルーティンとする』

と宣言する。

言ったからにはする。有言実行が美咲のポリシーだ。

早速、翌日から眠たい目をこすりつつ、ベッドに腰かけると、猫のミルクが足元に絡みついてくる。

『ニャーン』

美咲は、アプリを起動し、5分タイマーをかける。

鼻から入ってくる空気に意識

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3.マインドフルリスニングで契約をとる方法

3.マインドフルリスニングで契約をとる方法

マインドフルネス瞑想を初めて一カ月ほどたった時だった。

観光がてらなのか若い女性2人が、美咲の売っている商材の話を聞きたいと会社にやってきた。

その前に、コンサルさんの話をしよう。

その時の美咲のイメージでは、いろいろな分野で営業成績トップを押さえ、名門大学出身揃いのコンサルタント会社の中で、引き抜きに合った中途採用ということだった。

年齢は美咲よりも二つ年上で、とても美しい顔をしていた。

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4.マインドフルネスで怒りをコントロールする

4.マインドフルネスで怒りをコントロールする

美咲がいろいろな相談を受けるようになって、マインドフルネスやスピリチュアルに興味のある後輩の由香が興味津々に話を聞きたいとやってきた。

由香は、とても仕事熱心だが、思ったことをすぐ口にするタイプの子で裏表がない。

よく知れば、とても一生懸命でいい子なんだけど、その物言いから美咲もカチンときたことを覚えている。

由香は今日も彼氏と喧嘩をしたという。

そして、いつもそのパターンを繰り返す自分に

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5.同志

5.同志

彼に営業コンサルを頼むのと同時に、マインドフルネスの講座を美咲の会社でもフォローしていくことを決める。

美咲は納得するもの、良いと思ったものをお客様に薦めたいという最上思考が強い。

それから、彼とは、プライベートの話をお互いするようになった。

彼がどうして、瞑想をするようになったのか・・・

それは、癒しを提供する美咲と『世界を癒したい』という彼の真意と見事に一致していて、意気投合した。

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6.マインドフルネス ダイエット

6.マインドフルネス ダイエット

美咲が体調を崩してから、コンサルさんはお勧めの本を探してくれたり

親身になってカウンセリングをしてくれた。

それは、当初感じていた背後に高い講座があって
売られるんじゃないかという不安を消し去った。

そんな彼の純粋さに惹かれ、
人をこれほどまでに変えてしまうマインドフルネスの本を美咲は読み漁る。

様々な気づきを得ていく中、
美咲は何らかの形で彼に貢献し、
恩返しできたらと思うようになる。

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7.瞑想に副作用はあるのか?

7.瞑想に副作用はあるのか?

美咲は
薬を飲みながら、不安発作と戦っていた。

個人事業主として
この先経済的に成功というものは
いくらの売り上げをあげたら良いのか?

夫に頼らず、人を雇わず、仕事を1人するのは
身体的に限界だった。

美咲の性格的なものもあり
内省して深掘りしていく。

不安障害の苦しさは同じ思考が
グルグルとまわる事だ。

不安に思っている気持ちを認めて
それが未来の出来事だと思い
呼吸に意識を向ける

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8.ありのままで愛される

8.ありのままで愛される

それは、クリスマスも近い美咲の誕生日のことだった。
頑張らないといけない
何のために?
上を見たらキリがない。

多くの情報をインプットし
アウトプットして
誰にも頼れず生きてきて

仕事や頑張る自分をなくしたら
私には何が残るのだろう?

ありのままの自分
子供の頃の自分
何もなかった頃の自分

私を愛してくれたのは
祖母だった。

病気がちな妹につきっきりの母に変わり
認知症になっても
『美咲

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9.Calm morning-マインドフルネスで親子関係が改善した話-

9.Calm morning-マインドフルネスで親子関係が改善した話-

美咲の朝は忙しい。

基本的に世間の母親というものはそうであろう。

娘の花梨は、小学校の高学年になっていて、軽い反抗期で、夜はスマホやらゲームをして、最近は美咲と同じくらいの時間に眠る。

美咲は、厳しい母親に育てられた来たので、「~しなさい。」と言われるのがことごとく嫌だった。

なので、花梨には事実だけを伝えるようにしているのに、、、

「花梨~7時だよー」

「花梨7時20分だよー学校行か

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