安曇野レイ

物書き。ウェブのサイトやシステムの開発者。ファンタジーや SF が好き。

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  • 安曇野レイの140字小説劇場

    ツイッター向けにほぼ毎日投稿している140字小説です。 SF、ホラー、ファンタジー、文学ぽいのなどジャンルはさまざま。 お楽しみいただけましたら幸いです。 ※140字以内で、完全140字ではありません。あしからず。

  • 徒然エッセイ『ネオンサイン』

    心に思い浮かぶ、あれやこれや。 ネオンサインのように明るく瞬く事柄をつかみとってエッセイにまとめます。

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記事一覧

レビュー『君たちはどう生きるか』- 「あこがれ」が失われた映画

・視聴日: 2023年7月15日(土)20時~ ・視聴場所: イオンシネマ明石 土曜の夜の、悪い予感私が買ったチケットの上映は、土曜の最終回・20時からで満席でした。 観客は小…

安曇野レイ
9か月前
5

140字小説『復讐こそ我が人生』

両親を殺した男には俺と同い年の娘がいた。俺は彼女に近づき運命を演出。バカな彼女は俺に夢中だ。俺は努力して大企業に入り、幸せな家庭を作る。その後で全てぶち壊すため…

140字小説『返したかったモノ』

運送屋が来て、特大のダンボールを10個も置いていった。送り主に心当たりはない。中身は古い菓子の包装や吸殻、週刊誌などのゴミ。ひどい嫌がらせだと憤っていると、手紙が…

1

140字小説『もう一度、会いたい』

七月。商店街の入口に願い事をぶら下げる笹が出た。良い願い事を読むと、気持ちがほっこりする。恋愛関係は気恥ずかしい。そこで、俺宛の告白の短冊を見つけギョっとなる。…

3

140字小説『リベンジ NYAN』

瀕死の俺に、初老の男が問いかけた。「生きたいか? お前を殺しかけた奴らに復讐したいか」俺は肯定の印に唸った。すぐに改造手術が行われ、俺は強力なサイボーグとして生…

140字小説『探偵は死なない』

謎の猟奇事件。探偵は関係者の前でナゾを解き明かしていく。説明の半ば、焦った犯人は銃で探偵を撃った。俺は呆れた。自白も同然だ。犯人の護送を部下に任せ、刑事の俺は床…

2

140字小説『4649(よろしく)』

ウェブ会議中、画面内チャットで僕だけにメッセージを送ってくる先輩。指示のリストだ。全員で相談した方が良い内容もあるのに…なぜ? 先輩のカメラはオフ。僕はみんなに…

1

140字小説『念写』

私には念写の力があるがまず使わない。こんなものは欲しくなかった。最近、私はインクジェットプリンタに手をかざし能力を発揮した。出力された書類を読んで、私は泣いた。…

3

140字小説『最期の望み』

大怪獣が出現した。地面は揺れ、まともに歩けない有様だ。学校の窓から紫色の熱線が世界を切り裂くのが見える。この世の終わりだ。俺はいつも意地悪をしてしまう隣の席の女…

3

140字小説『非認知勇者』

どうやら異世界に召喚されたらしい。が、この世界の誰にも私の姿は見えず、声も聴こえない。召喚士の女性が魔法の詠唱を間違ったのだ。最初は憤慨していた私だが、彼女の青…

140字小説『前人未到』

男は宇宙の果ての星に降り立った。なぜここを目指したのか? 誰もが冒険などつまらないと言ったからだ。彼はあまのじゃくだった。 俺はついにたどり着いたぞ…。前人未到…

140字小説『もう大丈夫』

私はつい最近、事故で記憶を無くした。でも家族がいるから大丈夫。 父は会社に遅刻しないよう毎朝起こしてくれる。母は美味しいご飯を作ってくれる。柴犬のジロウ、三毛猫…

1

140字小説『星降る夜に』

星々が空にきらめいていた。 彼女は満天の空を仰いでいた。結婚してほしい、と思い切って僕が告げると、彼女は首を振った。 私はこの星の人間ではないの。α・ケンタウリか…

SNS なんて捨てちゃって(あるいはタイムラインの弊害)

いらないもの。 物理的だったり、形のないものまで、いろいろありますが、いらないものは捨てた方がいいです。 ところが情報社会では、このいらないものの選択が難しくなっ…

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サブスク、あるいは○○放題の心理

心理学では既に議論されていることかも知れませんが、いわゆる「○○し放題」の状態というのは、一見優れているように見えて、ストレスになりがちだと気づきました。コンテ…

5

技術の棚卸し(2021年8月)

これは何?私の技術の棚卸しです。 将来的にお仕事の発注を受け付ける際、依頼主様にスキルのご紹介となれればと思っています(※個人事業主経験あり・現在はフルタイム勤…

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レビュー『君たちはどう生きるか』- 「あこがれ」が失われた映画

レビュー『君たちはどう生きるか』- 「あこがれ」が失われた映画

・視聴日: 2023年7月15日(土)20時~
・視聴場所: イオンシネマ明石

土曜の夜の、悪い予感私が買ったチケットの上映は、土曜の最終回・20時からで満席でした。

観客は小学生の男の子を2人連れた、4人家族だったり。
三々五々、集まって見に来た中高生から、老若男女…。

これはまずいな、と思いました。
どんな映画も、中心となる対象年齢があります。
例えば、シン・仮面ライダーの時は50~60

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140字小説『復讐こそ我が人生』

140字小説『復讐こそ我が人生』

両親を殺した男には俺と同い年の娘がいた。俺は彼女に近づき運命を演出。バカな彼女は俺に夢中だ。俺は努力して大企業に入り、幸せな家庭を作る。その後で全てぶち壊すため。
が、俺は気づく。幸せの絶頂に。
彼女の父親の死の寸前、正体を囁き狼狽するのを楽しみに…それまで幸せでいるのも悪くない。

140字小説『返したかったモノ』

140字小説『返したかったモノ』

運送屋が来て、特大のダンボールを10個も置いていった。送り主に心当たりはない。中身は古い菓子の包装や吸殻、週刊誌などのゴミ。ひどい嫌がらせだと憤っていると、手紙が届いた。二十年間、家の前に投げ捨てたものをお返します、と。昨日死んだ、近所の婆さんからだった。第二弾もあるそうだ…。

140字小説『もう一度、会いたい』

140字小説『もう一度、会いたい』

七月。商店街の入口に願い事をぶら下げる笹が出た。良い願い事を読むと、気持ちがほっこりする。恋愛関係は気恥ずかしい。そこで、俺宛の告白の短冊を見つけギョっとなる。二股がばれ、嫉妬で半狂乱になった元カノを、俺は近所の笹山に殺して埋めた。背後から彼女の声がした。ズット、イッショダヨ。

140字小説『リベンジ NYAN』

140字小説『リベンジ NYAN』

瀕死の俺に、初老の男が問いかけた。「生きたいか? お前を殺しかけた奴らに復讐したいか」俺は肯定の印に唸った。すぐに改造手術が行われ、俺は強力なサイボーグとして生まれ変わった。その夏、街の不良は大人しかった。悪さをすると空を飛ぶ化け猫が襲ってくるのだ。悪は決して見逃さないニャン。

140字小説『探偵は死なない』

140字小説『探偵は死なない』

謎の猟奇事件。探偵は関係者の前でナゾを解き明かしていく。説明の半ば、焦った犯人は銃で探偵を撃った。俺は呆れた。自白も同然だ。犯人の護送を部下に任せ、刑事の俺は床に転がった探偵を【再起動】させた。国が極秘開発した人造人間。遠隔操作は少しコツがいるが、恨みを買わずにすむ最高の相棒だ。

140字小説『4649(よろしく)』

140字小説『4649(よろしく)』

ウェブ会議中、画面内チャットで僕だけにメッセージを送ってくる先輩。指示のリストだ。全員で相談した方が良い内容もあるのに…なぜ? 先輩のカメラはオフ。僕はみんなに、先輩がこう言ってるけど、どう思う? と聞いた。全員が凍りついた。先輩は昨夜亡くなった、と。チャットが流れた。4649、と。

140字小説『念写』

140字小説『念写』

私には念写の力があるがまず使わない。こんなものは欲しくなかった。最近、私はインクジェットプリンタに手をかざし能力を発揮した。出力された書類を読んで、私は泣いた。弁護士は、これだけ状況証拠があれば、家内からは充分な慰謝料がとれるという。秘密があばかれるところ、誰かが必ず不幸になる。

140字小説『最期の望み』

140字小説『最期の望み』

大怪獣が出現した。地面は揺れ、まともに歩けない有様だ。学校の窓から紫色の熱線が世界を切り裂くのが見える。この世の終わりだ。俺はいつも意地悪をしてしまう隣の席の女子に言った。「最期かも知れないから言うぜ。お前が好きだった」彼女は立ち上がりナイフを振りかぶる。「ずっと殺したかった!」

140字小説『非認知勇者』

どうやら異世界に召喚されたらしい。が、この世界の誰にも私の姿は見えず、声も聴こえない。召喚士の女性が魔法の詠唱を間違ったのだ。最初は憤慨していた私だが、彼女の青ざめた顔を見て、諦めた。仕方がない。誰にも認知してもらえなくても、世界の危機と戦おう。それが、本当の勇者ってものだろう。

140字小説『前人未到』

140字小説『前人未到』

男は宇宙の果ての星に降り立った。なぜここを目指したのか? 誰もが冒険などつまらないと言ったからだ。彼はあまのじゃくだった。
俺はついにたどり着いたぞ…。前人未到の景色だ。
そして彼は唐突に撃たれた。
倒れた彼に誰かが言った。
「ここは全宇宙の闇の隠し場所。知られる訳にはいかないのさ」

140字小説『もう大丈夫』

140字小説『もう大丈夫』

私はつい最近、事故で記憶を無くした。でも家族がいるから大丈夫。
父は会社に遅刻しないよう毎朝起こしてくれる。母は美味しいご飯を作ってくれる。柴犬のジロウ、三毛猫のココはとても可愛い。
傷が癒えてきたある日、役所の人が来て言った。
「いつもお一人で大変でしょう」
一陣の風が吹き抜けた。

140字小説『星降る夜に』

140字小説『星降る夜に』

星々が空にきらめいていた。
彼女は満天の空を仰いでいた。結婚してほしい、と思い切って僕が告げると、彼女は首を振った。
私はこの星の人間ではないの。α・ケンタウリから来たスパイなの。
知らなかった、と僕は言う。
僕もそうなんだよ、と。
二人の愛の力で、この独裁国家の星は滅びるに違いない。

SNS なんて捨てちゃって(あるいはタイムラインの弊害)

SNS なんて捨てちゃって(あるいはタイムラインの弊害)

いらないもの。
物理的だったり、形のないものまで、いろいろありますが、いらないものは捨てた方がいいです。
ところが情報社会では、このいらないものの選択が難しくなってきている。

私は今年で45歳になります。2ヶ月前から目の具合が悪く、体力も年々減衰。1日で使える時間が限られてきました。
そうでなくても、自分の子供をはじめ、若い人には人生を楽しんでもらいたいと思いこそすれ、時間を浪費するようなことに

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サブスク、あるいは○○放題の心理

サブスク、あるいは○○放題の心理

心理学では既に議論されていることかも知れませんが、いわゆる「○○し放題」の状態というのは、一見優れているように見えて、ストレスになりがちだと気づきました。コンテンツを増やすことに集中するより、自分が本当に好きなことに集中する方が、幸せな気分になれるものです。

サブスクや YouTube がとても便利です。
特に YouTube のチャンネルは、ためになったり、テレビ以上に面白い番組があって、今年

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技術の棚卸し(2021年8月)

技術の棚卸し(2021年8月)

これは何?私の技術の棚卸しです。

将来的にお仕事の発注を受け付ける際、依頼主様にスキルのご紹介となれればと思っています(※個人事業主経験あり・現在はフルタイム勤務)。

何を勉強してきたのか、何が出来るのか。
これから必要になるものは何かを確認するために書き出しています。
定期的に振り返りもできたらと思っています。

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