見出し画像

140字小説『もう一度、会いたい』

七月。商店街の入口に願い事をぶら下げる笹が出た。良い願い事を読むと、気持ちがほっこりする。恋愛関係は気恥ずかしい。そこで、俺宛の告白の短冊を見つけギョっとなる。二股がばれ、嫉妬で半狂乱になった元カノを、俺は近所の笹山に殺して埋めた。背後から彼女の声がした。ズット、イッショダヨ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?