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徒然エッセイ『ネオンサイン』

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心に思い浮かぶ、あれやこれや。 ネオンサインのように明るく瞬く事柄をつかみとってエッセイにまとめます。
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記事一覧

SNS なんて捨てちゃって(あるいはタイムラインの弊害)

SNS なんて捨てちゃって(あるいはタイムラインの弊害)

いらないもの。
物理的だったり、形のないものまで、いろいろありますが、いらないものは捨てた方がいいです。
ところが情報社会では、このいらないものの選択が難しくなってきている。

私は今年で45歳になります。2ヶ月前から目の具合が悪く、体力も年々減衰。1日で使える時間が限られてきました。
そうでなくても、自分の子供をはじめ、若い人には人生を楽しんでもらいたいと思いこそすれ、時間を浪費するようなことに

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サブスク、あるいは○○放題の心理

サブスク、あるいは○○放題の心理

心理学では既に議論されていることかも知れませんが、いわゆる「○○し放題」の状態というのは、一見優れているように見えて、ストレスになりがちだと気づきました。コンテンツを増やすことに集中するより、自分が本当に好きなことに集中する方が、幸せな気分になれるものです。

サブスクや YouTube がとても便利です。
特に YouTube のチャンネルは、ためになったり、テレビ以上に面白い番組があって、今年

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こんにちは。安曇野レイです。

こんにちは。安曇野レイです。

どんな人?フルタイムで兵庫県の会社で働いています。ウェブ開発者です。2020年4月より、テレワークです。主な仕事はポータルサイトの保守やシステムの開発です。

得意な言語は PHPです。Python でデスクトップアプリを作って定型業務を自動化したり。SEO とデザインも少しかじっています。インフラが少々分かるので、チームの開発環境(Vagrant、Docker)を作ったりも。今年はレガシーシステ

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マスクが日常になった世界からアッチの世界をどう描く?

マスクが日常になった世界からアッチの世界をどう描く?

世界がひっくり返ってから新型コロナウイルス(これまでの歴史上、発生した地域の名前を付けるのであれば「スペインかぜ」「アジアかぜ」のように「武漢熱」と呼ぶべきもの)から命を守るため、2020年4月、私の勤めている会社では、可能な限りの社員をテレワークへと移行「してくれた」。多くの中小企業が二の足を踏んでいる最中だった。まったく前例のなかったことなのに、実に迅速に対応した。高齢の両親がいて不安な時だっ

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「書くこと」に向き合うために書いた原稿

「書くこと」に向き合うために書いた原稿

本当に心から嬉しいことは何か?先月誕生日をむかえた。44年生きてきた。
これまでの人生で「心から嬉しかったこと」が幸いにも、いくつかある。

・大学に受かった時
・はじめての彼女(のちの家内)に交際を申し込み、OKのメールをもらった時
・はじめての子供が生まれた直後、病院で彼を腕に抱いた時

これらは人生にとって、「とても大きなこと」だ。
それらは特別な出来事であり、二度はない。
だから貴重であり

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父とビールと下戸と

父とビールと下戸と

 ビールと聞くと、何を思い浮かべますか。
 喉の奥を潤す、キンキンに冷えた苦みのある味--今まで飲んだなかで、最高の一口でしょうか?
 それとも、お気に入りの銘柄でしょうか。白い泡から、濃厚にたちあがる麦の薫りかも知れません。
 私にとってそれは、『父親』の姿でしかありません。私は、根っからの下戸ですから。

 子供の頃の夕飯の食卓を思い出すと、ビール瓶とガラスのコップは必ず登場します。記憶にすり

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