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140字小説『最期の望み』

大怪獣が出現した。地面は揺れ、まともに歩けない有様だ。学校の窓から紫色の熱線が世界を切り裂くのが見える。この世の終わりだ。俺はいつも意地悪をしてしまう隣の席の女子に言った。「最期かも知れないから言うぜ。お前が好きだった」彼女は立ち上がりナイフを振りかぶる。「ずっと殺したかった!」

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