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【小説 第2話】もしも、とある会社員が自己啓発ソムリエ 言葉で動くの記事を読んだら?

皆様こんばんは。
数ある中からご覧頂き誠にありがとうございます。
こちらは小説となります。
最後までご覧頂けると幸いです。

では、「【小説 第2話】もしも、とある会社員が自己啓発ソムリエ 言葉で動くの記事を読んだら?」始まります。


【お知らせ】

【予定では第15話までとなります】

※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。


✳️自己啓発ソムリエ 言葉で動くのコンセプト紹介

自己啓発ソムリエ 言葉で動くの
自己紹介になります。
宜しければご覧ください。
↓↓↓

「私が何故、自己啓発を記事にするのか?」その理由が書いてある記事となります。
宜しければご覧ください。
↓↓↓

「何故、本を読み続けるのか?」その理由が書いてある記事となります。
宜しければご覧ください。
↓↓↓


「私が知識にどういう思いをかけているのか?」を書きました。
宜しければご覧ください。
↓↓↓


1️⃣.僕の日常。通勤編

朝起きて、またもや「仕事行きたくないなぁ…」と頭の中で考えてから、「ジリリリリッ!!」と大きな音を鳴らす目覚まし時計を、右手で止めた。

寝ぼけた目を手の甲で、左右に擦りながら、シフトを確認する。
「今日も8時間出勤だ…」
またもや、無意識にため息が出る。

寝ぼけた頭をスッキリさせるために、透明なコップに水1杯分注ぎ込み「ゴクッ」と飲み干した。

そして、いつものように歯を磨き、顔を洗う。
そして、朝食も食べずに、靴ひもを結び直さず強引にかかとを潰しながら、足をねじ込んで靴を履いた。
いつもの僕のモーニングルーティンだ。

職場へは車通勤だ。理由は色々ある。
僕が勤めている店舗は郊外、つまり駅から離れているところに店舗を構えている。
交通の便を考えると、車通勤の方が早いし簡単に店舗に着くことが出来る。
それに、他店舗への応援もあり得る。
アルバイトやパート従業員がお休みになった場合に、駆けつけられるように、ということだ。

車に乗って店舗に向かっている最中、バックミラーを見た時にふと髭を剃っていないことに気が付いた。
そこで、「こんなときのために」と雑貨店で1000円ほどで購入した電気シェーバーを取り出し、赤信号待ちの時に髭を剃り始めた。
「髭を剃るのを忘れるとは…」という気持ちもあったが、「社会人は身だしなみが大切」ということは知っていたので、恥ずかしい気持ちを忘れて、髭を剃り終わった。

すると、ふと昨日の記事が頭に思い浮かぶ。

「成功するにはやめないことか…確かにそうだな…」
そう思う部分もあった。

正直、僕は仕事が楽しくない。むしろ嫌いだ。
「仕事が楽しい」と言っている人達の言葉が理解出来ない。そんな気持ちでいた。
だからこそ、僕にとって全く無縁の話だと思っていた。

しかし、「何故、あの記事が頭から離れないのだろう…」
僕は不思議な気持ちだった。そしてそれは、言葉に出来ない感覚でもあった。

そんなことを考えながら、勤務店舗に到着した。


2️⃣.僕の日常。職場編

車のエンジンを止めて、左足でサイドブレーキペダルを思いっきり踏んだ。
「ギギギッ」という音と共に、「今日もまた仕事か…」そんな嫌な思いが湧いてきた。

まだ電源が入っていない自動ドアを両手で開けると、すでに2人の従業員が作業をしていた。

すると、1人の女性スタッフが「先輩!おはようございます!」と、元気な声で挨拶してきた。
この子は「山田(やまだ)さん」だ。
新入社員の女性で、僕の後輩だ。
身長は160cmくらいで、細身のスタイル。
髪はミディアムでポニーテールにして、仕事をしている。
大きな瞳で鼻もくっきりと整っていて、肌も透き通るくらい白い。
正直、誰が見ても「可愛い」という印象だ。

すると、続けてもう一人の女性も「おはよう!」と声を掛けてきた。

この人は「川嶋(かわしま)さん」だ。
身長は165cmくらいで、細身のスタイルだ。
髪はショートカットでとても元気が良く、気さくな人だ。
ナチュラルメイクで化粧品大好き。
よく仕事の相談に乗ってくれる子持ち主婦のパートリーダーだ。

僕は少し無愛想に「おはよう」と挨拶をした。
事務所に行き、ロッカーに荷物を入れて鍵を閉める。
そして、事務所に貼ってある1日のシフトを確認する。

僕の勤務店舗、それは「ドラッグストア」だ。
今や生活に欠かせない存在になっている。
医薬品はもちろん、化粧品、洗剤やベビー用品やペットのエサ、そして食品も置いてあり、もはや便利という意味ではコンビニのような位置付けとなっている。

そんな開店前の仕事は、
・レジを使えるように立ち上げる
・棚に陳列する商品の仕分け
・トイレや床掃除、駐車場のゴミ拾い
など、意外に作業が多い。

だからこそ、基本は3人体制で開店業務を実施する。

それぞれが分担して開店作業を終えると、開店時間になった。
軽快な音楽が流れ始めると同時に、お客様が続々と店内に入り、お買い物を楽しんでいる。

とりあえず僕は、発注した商品を売り場に納品していく。
そんな感じで、この日も慌ただしく午前が終了した。

午後1時ごろ、1人の男性が少し低い声で「おはよう」と声を掛けてきた。
「来た…」
僕はそう内心思ってしまった。
そしてその瞬間、背筋が凍る思いがした。
そう。
それは店長の「毒島(ぶすじま)」だった。

身長は僕と同じく170cmくらいで、メガネを掛けている。
髪はショートで、少し薄い。
身体は大きく、腹が出ていて完全にメタボだ。肌は黒いし、吹き出物も気になる。清潔感ゼロ。
そして何より、なんでビジネスバッグにアイドルのキーホルダーを付けているのか…
未だに不明だ。

店長の仕事振りは、男性にとんでもなく厳しく、パワハラもいいところ。
しかし、女性にはかなり優しい。
陰口大好きで、基本事務所の椅子に座ってばかり。
そして、上司のマネージャーが来たら、急に事務所の椅子から猛烈な勢いで立ち上がり、近寄って良い顔をして評価を獲得しようとする。

もうお気付きだろう。
そう。
僕はこの店長が苦手、というか嫌いなのだ。

すると、挨拶が終わった次の瞬間、店長は僕にこう言った。

「お前、また発注ミスしただろ?」

僕は何のことかサッパリわからない。
すると店長が、「ちょっと倉庫に来い」と僕に言ってきた。

僕は仕方なく店長に付いて行った。
そして、倉庫に着いた瞬間、大量の在庫を指差しながら、店長はこう言った。
「これ、何でこんなにあるの?」と尋ねてきた。
僕は、口籠もりながらこう言った。
「次の広告に入っているので、欠品しないように、大量に発注しました。」

すると、店長にこう言われた。
「それじゃあ聞くけど、これ売れなかったらお前どうするの?」

かなり高圧的な態度だ。
僕は再び、背筋が凍る思いで、怯えながらこう答えた。

「それは…分かりません…」

すると、毒島店長の態度が急変した。

「ふざけるな!じゃあ売れなかったらお前が全部買い取れよ!!売れるかどうか分からないものを大量に発注するなよ!!」

唾がこちらに飛んでくる勢いだった。
一気に捲し立てられた僕は、目をつむった…。
そして、自分の前に揃えていた両手も、かすかに震えていた。
「はぁ…また今日も説教からか……」
そんなことを心の中でつぶやく。

そう。
これが僕の日常なのだ。


3️⃣.仕事とはなにか?

説教、というかパワハラに近いものを受けた後に休憩を取ったが、食事がほとんど喉を通らなかった。
そして、毒島店長のいない所で、山田さんと川嶋さんが「大丈夫?」とフォローしてくれた。
それでも、僕の気持ちは落ち込んだままだった。

18時頃、自宅に着いた僕は、とりあえず疲れた体を癒そうと、シャワーを浴びた。
そして、風呂上がりに大好きな炭酸を「ゴクゴクッ」と、喉仏が激しく上下するほどに、豪快に飲み干した。

今日も晩御飯はカップラーメンだ。
簡単でかつ美味しい。
「考えた人は天才だな」そんなことを思いつつ、電気ケトルで沸かしたお湯をカップラーメンの容器の内側に書いてある点線まで注いだ。

そして、お笑い番組をボーッと観ながらカップラーメンをいつものように「ズッー、ズズッー」とすすって完食した。

すると、スマホに「ピロンッ!」と通知が届く。
そう。noteからだ。

実は、何となく「自己啓発ソムリエ 言葉で動く」をフォローしたのだ。
ちなみに、自分のアカウントは適当に作った。
プロフィール画像も初期のままだ。

そして、「自己啓発ソムリエ 言葉で動く」が記事を投稿したので、通知が来たというわけだ。

「とりあえず、記事を見てみるか…」
そんな気持ちで、投稿した記事を見た。
内容はこれだった。

「なるほど…」
そう共感出来る部分があった。

実は、僕が勤めている会社はそれなりに有名だ。
正直、「有名だから安心だな」という気持ちで選んでしまったところもある。
入社後のビジョンなど全くと言っていいほど持っていなかった。

だからこそ、その安心感があるが故に、「仕事とは何か?」を考えたことなど無かった。

『ただ会社や上司に言われた仕事をやる。』

それが、僕にとっての仕事の当たり前だ。

「もしかしたら、自分の仕事は少しでも誰かの役にたっているのかもしれない…」
素直にそう思った。

しかし、すぐにネガティブな感情が押し寄せてきた。

実は、僕は仕事を辞めようと考えていた。
「この仕事を続けていいのかな?」
最近はそんな考えばかりが、頭の中を通り過ぎる。

だからこそ、最初に見た『成功の秘訣は「やめないこと」』の記事が、僕の中で引っ掛かるのだ。

「あともう少し、もう少しだけ続けてみよう…そうしたら、何か変わるかもしれない…」

そう思い直すと、またもやスマホを充電しないでベッドへと投げ捨てた。
スマホは軽くバウンドして転がり、画面は下
を向いた状態になった。
それと同じように、僕もベッドに寝転んだ。

そして、部屋を暗くし、ゆっくりと目を閉じるのであった。

〜つづく〜



以上になります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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