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コミュニケーションの質が上がれば明日もハレる

前回のあらすじ▼
”人はひとりでは生きれない”
私たちは、日々たくさんの周りの誰かに支えていただきながら生かされていると感じます。そうです、私たちの【幸せ】な人生は、人との関わりを無しにして成立しえない。

だけど、私たちは 誰と関わるかを選択することができる。
だとしたら、まず自分自身が少しでもストレスなく付き合える人を厳選して付き合うことが【幸せ】になる近道ではないか。

ストレスフリーに付き合える大切な人と私は、きっと自己主張し合うだけじゃない。
時には互いの価値観を主張し合って、譲り合い、はたまた別の場所では、悩みを打ち明けて相談したり、逆に相談されたり、困っていれば助けたり、助けられたりするのではないでしょうか。
そう、きっと僕らは[互いに頼り合って生きている]。

だからこそ、【幸せ】になるために工夫した人付き合いに加えて、相互で頼り合える関係性の構築が必要だと思いました。
頼り合いの重要性に気が付いた今、日々のあらゆる物事がさらに好転している、
そう、空は再びハレて。まさに人生ハレ日和。

理想的な人間関係構築のためのコミュニケーション

先日、私たちが【幸せ】になるためには、 ①適当な量のお金の確保 と ②幸せになる考え方の実践、③自分の考えや気持ちを主張し合うことができる限られた人数の大切な他者との関わり そして、④その大切な他者と頼り合いができる関係性の構築 が必要だと申しました。

しかしながら、いざ③と④が大切だと言われたところで、実際にどのようなコミュニケーションであったり、会話をしたりすれば、ストレスフリーに相互で自分の考えを言いあったり、時には相互で頼り合ったりできるようになるのでしょうか。

先日も取り上げたように、「親しき仲にも礼儀あり」ということわざがあります。
親しい間柄だからこそ、自分自身の考えや気持ちを真っ直ぐに相手の方に伝えようと努める過程で「そんなつもりじゃなかったのに」など、相手の方に思ってもみない受け取られ方をされてしまったり、誤解を生んでしまったりした経験は誰もがあることではないでしょうか。

自分の考えや気持ちを我慢することなく主張できたり、悩み事を気兼ねなく相談して頼ることができる他者は、私たちが【幸せ】な生活を送るうえでとても大切な存在、キーパーソンと言えます。

だからこそ、その大切な方と末長く、バランスを取りながら相互で意見を主張し合ったり、頼り合ったりすることができる理想的な人間関係を継続させるためにも、より効率的なコミュニケーションスキルを身につけたいと考えました。

コミュニケーションは誤解が原則

さて、私たちは、日々他者と関わり、[互いに頼り合って生きている]と先日申し上げました。
つまり、私たちは、社会生活を営む上で常に誰かとコミュニケーションをしていることになります。むしろ、私たちが1日中1度もコミュニケーションをしないということは考えにくいのではないでしょうか。

しかしながら、1日の中でたくさんの方々とコミュニケーションをとる私たちですが、残念なことに私たち人間同士が相互に分かり合える確率は大変低く、常に誤解と隣り合わせということは以前も触れたとおりです。

「コミュニケーションは誤解が原則であって、理解は偶然の幸いである」という言葉がありますが、ではどのような話し方や言葉の選び方をしたら、誤解が少なく効率的なコミュニケーションが可能になるのでしょうか。

人生の質をも左右するコミュニケーション

以前、「人生の質はコミュニケーションの質が左右する」という言葉を聞いたことがあります。
つまり、上質なコミュニケーションをしていると、人生の質もあがっていき、結果として私たちは【幸せ】な人生を歩むことに繋がっていくというわけです。
では、上質なコミュニケーションとは一体どういうものを指すのでしょうか。

一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会によると、”よいコミュニケーションとは、相手と同じ目線に立って物事を見ることであり、自分が正しいと思っていることを伝えるだけではコミュニケーションは捗らず、「自分の常識が相手にとっての常識とは限らない」という認識をもってコミュニケーションを行うことが重要とのことです。

相手と同じ目線に立ったコミュニケーション

コミュニケーションには2種類あります。

・言葉によるもの
・非言語によるもの(表情、声のトーン、話す速度、ジェスチャーなど)

誤解が多い日々のコミュニケーションの場面において、この2種類のコミュニケーションを上手に使い分けたり組み合わせたりして用いることで、誤解を少なくし理解し合える、そんな相手と同じ目線に立った ”よいコミュニケーション” を実践していきたいですね。

ここからはコミュニケーションの質を上げ、より【幸せ】な人生を歩むために、(1)「誤解されない口のきき方ー講談社」という書籍と(2)「世界一の美女になる話し方ーポプラ社」という書籍の内容を参考に考えて参ります。

メラビアンの法則から考える話し方

コミュニケーションにおいて、よく聞かれる{メラビアンの法則}は既にご存知の方も多いのではないでしょうか。
アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンさんによって発表されたこの法則によると、対人コミュニケーションにおいて、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%の割合で、相手に影響を与えると言われています。

一見すると、コミュニケーションにおいて、言語情報では相手に影響を与える確率が非常に低く、言葉選びや話し方に気を配る必要性をさほど感じられないかもしれません。
しかしながら、私たちは、話すという行為において、同時に表情(笑っている、無表情、怒っているなど)を用い、そして機嫌や気分の良し悪しによって声のトーンを上げ下げし、さらに話すスピードも調整しています。
当然ながら、あなたが焦っていれば、あなたがどれほど冷静さを保っているつもりであっても自然と話すスピードが速くなってしまいがちなので、受け取る側はあなたが焦っているのではないかと察することができますし、あなたが笑顔で話しかけてくれるならば、受け取る側はあなたが喜んでいる、楽しんでいると感じ取ることができます。

このように考えてみると、表情やジェスチャーといった視覚情報が55%、声のトーンや話すスピードといった聴覚情報が38%ですから、対人コミュニケーションにおいては発する言葉(言葉選び)と共に、話し方(言葉の発し方ときき方)にも気を配る必要があるとお分かりいただけると思います。

よいコミュニケーションを実践して大切な人と良好な関係性を維持する

よいコミュニケーションとは、相手と同じ目線に立って物事を見ることでした。では、相手と同じ目線に立って物事を見る ”よいコミュニケーション” について、2冊の書籍に共通する発する言葉(言葉選び)と、話し方(言葉の発し方ときき方)から考えてみたいと思います。

目線によるコミュニケーション

「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるように、私たちが行うコミュニケーションでは、目線によるコミュニケーションが大切と言われます。書籍によると、目線は言葉よりも聞き手の心に入り込み、自分の思いを伝えるそうです。
また、聞き手と心を通わすためには、目線をあわせるだけではなく、3秒間はその合わせた目線をそらさないようにすることも重要と言います。

相槌によるコミュニケーション

相槌の言葉は、主に以下の4種類に分けられるそうです。
そして、書籍では、「課長、カラオケ上手だよね」という発言に対する4種類
それぞれの返答例が紹介されています。

共鳴の相槌ー「本当に上手ですよね」
関心の相槌ー「知りませんでした。どんな歌が得意ですか」
愛情の相槌ー「好きな声なんです。玄人はだしですね」
驚きの相槌ー「へえー、意外です!ぜひ、聞いてみたいです」

さらに、喜怒哀楽をオーバーに表現しながら相槌を打つことがポイントとなります。
また、相手の言葉を反復する<<オウム返し>>を上手に活用するとより効果的な相槌になります。ここで言う<<オウム返し>>とは、たとえば「ランチが美味しかったんだ」と言われたら、「ランチ?美味しかったんだ」と返す手法です。

そして、私たちは相槌を用いることで、相手に共感を示すことができますが、まずは相手の話を聴くことに徹するようにします。そのうえで、話し手のテンションやテンポに同調しながら適切なタイミングで相槌を打つことが大切です。
特に、相手の話を否定したり、無理にアドバイスをしたりすることを避け、相手の話を<<100%肯定>>する姿勢で聴き、相槌を打つようにします。

クッション言葉によるコミュニケーション

クッション言葉を上手に活用すると、相手の気持ちを配慮したり、自分の気持ちを落ち着かせたりすることができます。
クッション言葉には、下記のようなものがあります。

・恐れ入りますが
・恐縮ですが
・申し訳ございませんが
・失礼ですが
・よろしければ
・おさしつかえなければ など

例えば、上司から「今日、残業してほしいんだけど。」と言われたとしましょう。どうしても断らないとならない重要な私用が仮にあったとしても、上記のような場面では断る方も勇気が必要になります。
このような場面でこそ、クッション言葉を活用します。

上司 「今日、残業してほしいんだけど。」
あなた「大変申し訳ございませんが、
   
本日はこの後、OOの予定があってどうしても都合がつきません。」

上のような断りをするシーン以外に、クッション言葉は依頼をしたいときにも役立ちます。例えば、営業先か取引先等から帰社されるという上司または同僚についでに切符の購入を依頼したいとします。

上司 「これから、帰社します。」
あなた「はなはだ失礼なお願いなのですが、
   
帰りがけに切符を買ってきていただくことはできないでしょうか。」

同僚 「これから、帰社します。」
あなた「すみませんが、
   
帰りがけに切符を買ってきてくれないかな?甘えて悪いんだけど。」

このように、クッション言葉は冒頭に入れることで直接的な表現を避けるクッションのような働きをしてくれます。加えて、メールの文中に用いるとメール上のコミュニケーションにおいても丁寧な印象を相手に与えることができます。

褒めることによるコミュニケーション

誰しも褒められたら嬉しいのではないでしょうか。
一方で、褒められるのが苦手という方も少なくないと思います。

書籍によると、例外はあるにせよ、一般的には男性は内面(仕事や運動神経など)を、そして女性は外見(顔、スタイル、服装など)を褒められると喜ぶ傾向があるとのことです。
とはいえ、上に挙げたような要素で日々周りの方は褒められ慣れていると考えられるので、敢えて一番優れたところではなく、誰もが気がつかない良さを探して褒めること、さらには具体的に “いつ” “どういう場面で” “どういう理由で” そう感じたのかを伝えると効果的に相手を褒めることができるようです。

例えば、「レポート、できました。」という報告に対してあなたはどのような言葉を選び、発しますか?もしも、「こんなもんでしょう」や「きみの能力ならこの程度がせいぜい」なんて言葉を返してしまう先輩や上司という立場の方は、私と一緒に言葉選びを見直しませんか?
このような時には、まず「早かったね」「よくやったね」「ご苦労様」などの労いの言葉や「ありがとう」といった感謝の言葉を用いたいものです。

「レポート、できました。」
 →「こんなもんでしょう」  Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
 →「ご苦労様。早かったね!」(*´▽`*)

今度は、褒められたパターンについて見てみましょう。
日本人は褒められるとつい謙遜してしまいがちです。個人的には謙遜することは日本人の良さや美しさだと思っており、謙遜することそのものを否定しているのではありません。ここで言いたいのは、上手に謙遜するようにしましょう、ということです。

例えば、「すてきなネックレスね。」と褒められたとします。ついつい謙遜するつもりで「こんなの安物よ。」と言ってしまいがちではないでしょうか?しかしながら、書籍によればこの返答ではほめてくれた相手のセンスまで安っぽくしてしまいあまり良い表現ではないようでした。
私もついつい謙遜するばかりに安物だと言ってしまっているように感じたので気を付けようと思います。

「すてきなネックレスね。」
 →「こんなの安物よ。」  Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
 →「ありがとうございます。気に入っているので、
  そうおっしゃっていただくととてもうれしいです。」(*´▽`*)

他にも、取引先などにちょっとした手土産を持参されることがあるかもしれませんが、この場面でも私たちは謙遜しがちです。
「つまらないものですが」「たいしたものではないのですが」よりも、プレゼントする気持ち、差し上げたい気持ちをそのまま伝えるほうがより気持ちの良いコミュニケーションになります。

また、褒められると照れ隠しをしたくなってしまうこともあります。
せっかく、「こちらの煮物、よいお味ですね。」とあなたの料理の腕を褒めてもらったにも関わらず、「おだしがいいですから。」と返答してしまうのはかわいげがないとのことです。
褒めてもらったら、嬉しい、ありがとうと素直に喜びを表現するように意識します。

「こちらの煮物、よいお味ですね。」
 →「おだしがいいですから。」  Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
 →「おほめにあずかり、安心いたしました。
   たくさん召し上がってください。」(*´▽`*)

はたまた、照れ隠しからかもしれませんが、謙遜しながらも自慢を盛り込むような下記のような言葉を選び、発してしまっている人は少し見直しが必要そうです。

「出張で忙しそうだね。ご活躍だね。」と褒められたならば、「ご活躍ってほどでもないよ。」と謙遜してしまいがちです。加えて、このフレーズに続けて「部長の代理なんだ。」といった自慢を混ぜてしまってはいませんか。
これも褒められたことによる照れ隠しからかもしれませんが、まずは褒めてもらったら「ありがとう」と受け止めましょう。そのうえで、謙遜するならば謙遜を活躍している自分を誇らしく思っているのであればそのように表明をすると相手にさわやかな印象を与える良いコミュニケーションになります。

「出張で忙しそうだね。ご活躍だね。」
 →「ご活躍ってほどでもないよ。部長の代理なんだ。」 Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
 →「ありがとう。活躍ってわけじゃないけど、
   今ががんばりどきって感じかな。」(*´▽`*)
 →「ありがとう。
   部長の代理を言いつかってるんだ。がんばりどきだな。」(*´▽`*)

「ありがとう」によるコミュニケーション

書籍の言葉を拝借しますと、「『ありがとう』は誰にとっても『最高のごちそう』」なのだそうです。確かに、「ありがとう」と言われて嫌な気分はしません。むしろこの一言があるだけでも、とても気持ちが良いと思います。

まっすぐに相手の目を見て、少々オーバーくらいの表現で言う、かつ「すみません」といったネガティブな表現ではなく、「あなたのお陰です」といったストレートな表現を心がけることが大切です。
けれども、「心から感謝しています」などのオーバーな表現には照れくささもあると思われますので、まずは「~してくださって、ありがとう」と、相手がしてくれた事実に対し、具体的に感謝することから始めるようにすると良いでしょう。

例えば、相手からの「ありがとう」を期待していないとはいえ、このたった5文字の言葉があると今後のコミュニケーションをも豊かにすることができます。

「コピー、とっておきました。」
 →「ああ、今とろうと思ってたんだ。」  Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
 →「やってくれたの?
  ありがとう。今しようと思っていたところなんだ。」(*´▽`*)

また、気持ちよく、爽やかにNOと表現をしたいときにも「ありがとう」は有効です。

「おかわり、いかがですか?」
 →「もう、結構です。」  Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
 →「ありがとうございます。大変おいしかったです。
  もう充分にいただきました。ごちそうさまでした。」(*´▽`*)

したがって、③自分の考えや気持ちを主張し合うことができる限られた人数の大切な他者 と ④頼り合いができる関係性を構築し、そしてこの理想的な人間関係を末長く継続させるためには、コミュニケーションの質をあげることが必要と考えます。
コミュニケーションの質があがれば、自ずと【幸せ】な人生に繋がっていきます。そして、コミュニケーションの質をあげるためには、相手と同じ目線に立った ”よいコミュニケーション” の実践が欠かせません。

・目線を合わせる、そらさない
・相槌で共感を示す
・クッション言葉の活用
・ほめる、そしてほめられる
・どんな時もまず「ありがとう」

私は、”よいコミュニケーション” を実践して、大切な方と末長く、バランスを取りながら相互で意見を主張し合ったり、頼り合ったりすることができる理想的な人間関係を継続させていきます。




明日もきっとハレる。

そして、「ミサキさん」は誓ったのです。
絶対に【幸せ】になるのだ、と。

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