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言葉は好きだけど、言葉にするのは苦手です。 あまり上手に文章は書けないけれど、私の中で上手くかけたり、気に入ったりしているものです。 ご容赦ください。
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丈夫な私たち

丈夫な私たち

私が真空ジェシカに出会ったのは3年前の12月、初出場したM12021である。
M1は毎年欠かさず観ていたけれど、ライブがあるからリアタイできないと嘆いていた恋人とは対照的に、持て余す時間を潰すように1人で寂しく観た。
後で録画を見るから、それまでSNSも一切見ないから、絶対に結果も誰が面白かったかも言うなと釘を刺されたのをよく覚えている。

好きだったインディアンスに期待をかけていて、真空ジェシカ

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幸せのリハビリ

幸せのリハビリ

1年半の休学と半年の逃げ、合わせて2年間の足踏みから一歩踏み出した今学期、復学して半年を終えた。

学期中はするべきことのストレスでいっぱいで、色々なことができなくなった。
休学期間に始めて週に2,3回行っていたダンスは、この4ヶ月の間、一度も行けなかった。
大好きだった映画鑑賞も、心にも時間にも余裕がなくて、感情を揺さぶられるのが怖くなって、観られなくなった。
ご飯が食べられなくなった。美味しい

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好きであること

好きであること

最近気付いたことがある。
「好き=救われる」ということだ。

私はずっと、「好きなものは何か」という問いにうまく答えることができないでいた。

というのも、私には側から見たら趣味だと言えるものがたくさんある。
例えば、ダンス、映画、音楽、お笑い、写真、ファッション、などである。
しかし実際の私の気持ちとしては、素直にこれら全てを好き、趣味だと言うことに違和感があるのだ。
なぜなら、好きでいるために

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冷房

冷房

情けなく恥ずかしい話を、正直にしたいと思う。
遠回しな表現や難しい表現もなるべく避けて、簡潔に、書こうと思う。

中学生高校生の私にとっては、良い成績をとって良い学校に進学することが第一だった。
それさえ達成すればよい企業に就職できることなんて当たり前だと思っていて、そしたらバリバリ働きながら結婚して子供ができて、仕事人の母親になることを簡単に想像していた。

だから勉強なんて全然好きじゃなくて、

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4度目の春に

4度目の春に

春の香りがする。
好きな春だ。

この街に住んで、丸3年が経った。
まだ慣れない人の多さと、慣れてしまった駅から帰る道。
4度目の春、私はこの街を出る。

初めてのバイトはタワー最上階のレストラン。
仲良くなった先輩達と自転車を押しながら歩いて帰った真っ暗な道。
動物園のすぐ横を通るので動物の鳴き声が響いて、本物のジャングルクルーズみたいだった。
突然流れる自販機のアンパンマンの声にビビってみんな

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早朝

早朝

久しぶりにnoteを書きます。
何度も投稿しようとしたのだけれど、内容を淘汰できない私は結局なにが言いたいのか分からなくなってやめていました。

これは誰にも宛てない"ような"近況報告です。

しばらく自殺未遂という行為はしていませんでした。
その期間、半年くらい。
精神的にもかなり安定し始め、たまに乱れるものの復学する意欲も湧いてきて、もう私は過去の自分には戻らないだろうという自信もついてきた頃

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夢と冒険、そして希望とイマジネーション

夢と冒険、そして希望とイマジネーション

一年に一回の恒例行事、クリスマスを少し過ぎた頃のディズニーリゾート。
もう覚えていないくらい本当に小さな頃から、毎年毎年、親戚家族と一緒にだったり家族4人だったりでディズニーに連れて行ってくれた。
それも私達のディズニーは決まって泊まりで、毎年異なるホテルに一泊していた。
私は覚えていないけれど、おそらくディズニー付近のホテルはほとんど泊まったことがあるらしい。
さらに毎年バケーションパッケージと

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彦星

彦星

昨日は七夕でした。
そんなことは関係なしに、いつもと同じようにバイトに行き、休憩中に織姫と彦星はすごいよなあ、1年に1度だけ会うを何年続けてるん?はよ結婚せえ、とかって話しました。

七夕に短冊にお願い事を書いて竹に吊るすなんて、小学校低学年くらいでいつの間にか終わってしまって、そういえば小さな頃や実家にいた頃、おばあちゃんちによく行っていた頃には大切だったひとつひとつの季節の行事もなんてことはな

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森、道、市場

森、道、市場

人生で初めてのフェスに参加しました。

私は今まで、中学の時から好きだったリトグリのライブしか行ったことがなくて、そもそもバンドに興味なんてさらさらありませんでした。

音楽を愛する恋人からまんまと(ここ大事)影響を受けて、バンドなども含めて最近、色々な音楽を聴くようになりました。
また、5月からダンスのレッスンに通うようになりました。
ジャズや、フリースタイルジャズ、ジャズファンク、コンテンポラ

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綺麗なOG

綺麗なOG

この春、母校の高校でOB講話というものが開催された。
実はこの行事は、毎年恒例の行事で、OBやOGが母校を訪れ、大学のことや受験のこと、高校生活のことなどを在学生に向けてお話をするものだ。
目的としては、進学校ならではの、勉強のモチベーションをあげるというものが大きいのだと思うのだけれど、同じ高校出身だというのに毎度綺麗な高学歴お姉さんがひとりはいるので、私はそれが毎回楽しみだった。

とてもとて

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皐月

皐月

小学校2年生の時の担任の先生は、専門が国語だった。
春の七草、秋の七草、なんかの冒頭文、1週間ごとくらいにさまざまな日本語の文を後ろの黒板に書いてくれた。
それを覚えて、先生に言いに行くと、シールがもらえたり、黒板に名前を載せてもらえたりして、自己顕示欲に溢れていた私は、それはもう毎回一生懸命名前を載せてもらっていた。

自宅のトイレにかけてあったカレンダー、一月毎に名前が小さく書いてあるのに気が

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夢番地のはなし

夢番地のはなし

いつか先生にもう一度会ったら、話そうと思っている話が、ひとつだけあります。

先生と過ごした時間は、大して長くなくて、関係も割と薄くて、先生は私の存在なんて忘れているのでしょう。

私は先生とお別れした後、何度か先生をテレビで見ました。
春高バレーで、顧問をしている先生。
変わらず大きくて、強くて、優しそうでした。
確か土曜のバレー部の練習に連れてきた、息子さんは、おいくつになりましたか。
私は先

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3度目の春

3度目の春

最近、Cody・Lee(李) が好き。

私はあまり、音楽に関心がある方ではなくて、
音楽のない暮らしなどあり得ないという周りの人達には理解し難いだろう暮らしの中に生きている。

なぜか音楽を愛する人達が私を日々囲んできた。
もちろん、ジャンルやテイストはバラバラだけれど、皆音楽を愛していた。

今この世の中、音楽を愛する派は圧倒的に多数派だと思う。
とか言ってるけど、皆わかってることだったかもし

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勝てない

勝てない

私は昔から誰にも負けないほどの負けず嫌いでした。(わかりにくい)
好きな数字は、と聞かれたら1と答えていたくらい、中学くらいまではなんでも1位になれるように、1位までは行かなくても優位でいられるように、頑張っていました。

そんな私が、この人には勝てない、と思った人間が3人います。

いや、正確に言うと、勝てない人間なんて3人どころか、出会う人全てなのですが、なんていうんだろう、スキルでも性格でも

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