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ロシアはテクニカルデフォルトに陥っている

テクニカルデフォルトとは何なのか。
原因は何なのか。
ロシアはこれによりどういう状態なのか。
調べてみましょう。

テクニカルデフォルトとは


支払い能力があるにも関わらず払う為の条件が達成できず結果的に支払えない状態のことです。

原因は言わずもがなウクライナ侵攻です。
どこの誰が条件が達成できないようにしているのか。
アメリカです。

これまでアメリカはロシアと取引をしている投資家や支払い先の為に限定はしつつも何だかんだロシアが支払えるようにはしていました。
あくまでロシアの為ではなくロシアと取引をしている人たちが路頭に迷わないようにする為です。

ですが5/25(もうロシアが2/24に戦争を仕掛けて3ヶ月が経過したタイミング)にこれまで以上の締め付けを実施することになりました。

ロシアのシルアノフ財務相は26日、ロシアが発行したユーロ債について米国がテクニカルデフォルト(支払い能力はあるが条件違反でデフォルトとなる)を宣言してもロシア経済に影響はないと述べた。タス通信が報じた。

5/26 ロイター通信より

ロシアの公式発表では相変わらずロシアは問題ないとしています。
ロシアは外国との取引ができなくなっても国内生産で何とでもできるという姿勢を崩していません。
ですがロシア国内の生産能力は限定的でとてもロシアのみで賄えるものではありません。
プーチンもロシア外相も分かっているはずなのですが、求心力・支配力維持の為に意地やプライドに賭けて弱気な発言をしません。
社会主義国家、共産主義国家の典型ですね。

そしてアメリカも上記のロシアの対応はこの3ヶ月で嫌というほど分かっています。
戦争中止すればプーチン処刑を回避する…とか
対中戦略の邪魔をしなければ経済復興に全面的に協力するから戦争止めろ…とか
アメリカやあらゆる甘言をプーチンに浴びせてきたはずです。

上記をアメリカは当然 織り込み済みで5/25の追加制裁に踏み込みました。
「もう逃げる時間は十分与えたよな」と。

つまりこの制裁における効果の宛て先は投資家やロシアと取り引きをしている相手だということです。
もうすでにロシアから手を引いている国や企業がほとんどですが、これを更に狭めようとしているのです。

ロシアは「この機会に自国産業の活性化が促されるから問題ない」と謳(うた)っていますが、ハイテク産業を中心としたこのご時世、先進国がしのぎを削っている状況でロシアが急に自国のみで参入することはほぼ不可能と言えます。
実験の為の主要部品を外国のどこから大量に確保・取り寄せできるのでしょうか。
未来の為の設備投資や発明をする基盤が急に降って湧く奇跡が起きるとでも思っているのでしょうか。

こういうのを「机上の空論」と言います。

       ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

ロシアは西欧諸国から数百台もの飛行機を借りています。
プーチンはこの飛行機を接収(パクる)と言っています。
西欧諸国は当然批判して部品供給などの停止制裁。
それにより部品供給がもたつき、早ければ数ヶ月後には飛行機が飛べなくなると言われています。
そうなると現存する部品を分解せざるを得ず、飛行機を飛ばす為に他の飛行機を分解するという共食いまでしなくてはならなくなる見通しとなってしまいます。

交通網すらまともに確保できないのに何の産業が活発になるのでしょうか。

ロシアを走る新幹線などにも同じようなことが起きています。

現代において移動手段の確保もできずに急速な発展ができる訳がありません。

        ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

そしてどんどん投資家離れが加速して協力者も減っています。
たとえロシアが戦争に勝ったとしても損を上回る利益が望めるとはとても思えません。

中国もこのロシアの惨状を良く見てこれからの行動の判断をしてほしいものですね。

今回はこんなところでノシ

メルカ


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