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ロシアで「反制裁車」が発売されるも安全装置がない模様

ロシアの技術の遅れが核心に変わった瞬間です。

ロシアではウクライナ侵攻による世界からの制裁で海外部品をまともに輸入できなくなっていることはすでに世界的に有名なことです。
どんどんロシアから撤退しているのは事実ですから。
今回のこの新型車の台頭は実際のロシア国内での分かりやすい製造技術や国産技術低下が分かる象徴的な物的証拠ではないでしょうか。

「ロシアで最も手頃な新型車です。名前は……反制裁車です!」

「最も手頃な」は、おそらく唯一のセールスポイントだ。西側の制裁によって、ロシアの自動車メーカーは、かつて輸入していた部品をすべて輸入できずにいる。そのため、「反制裁」のラーダ・グランタには、エアバッグも、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)も、横滑り防止装置(ESC)も、シートベルト・プリテンショナーもない。

安さが売りなようです。
これを聞いてこの車を買おうと思っている人は「お金はない。けどとにかく何でも良いから足が欲しい」という人以外いないのではないでしょうか。

事故ってもエアバッグがないので前面ガラスに激突するし、障害物で止まりそうな時の補助はないから車が止まりやすいし、カーブを曲がる時に横滑りしやすいし、衝撃吸収システムがないから衝撃が社内の人間に伝わりやすくなります。
命をかけて車を運転しなくてはならないし、運転による疲労度は他車の比ではないのではないでしょうか。
助手席や後部座席に座っているだけで疲れそうです。

ロシアの個人と企業を対象とした制裁は1万500件を超える。うち7500件以上は、ここ4カ月間に実施された。

これだけロシアから企業が…人が離れていっています。
2014年にクリミアを攻めて実行支配してからロシアは制裁を受けてきていて、ある意味制裁に慣れているそうです。
ですが、現在の状況は悲惨の一歩手前状態と言えるのではないでしょうか。

ロシアで暮らしている人からすればまだ何とか生活は成り立っているし、ルーブルも上がってきているので表向きそこまで絶望的なようには見えないかもしれません。
ですが確実に輸入品は減っているし、世界に取り残されていくことはもはや誰の目から見ても明らかです。

        ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

先日プーチン大統領はある会合に出席しました。
それはロシアに制裁をしていない国を集めた会合です。
そこで4時間も語ったそうです。

ロシアは世間で言われているほど制裁の影響を受けていない。
西欧諸国が我が国に対して制裁することは完全に間違いで愚かな行為だ。

大体こんな感じの内容だったそうです。
ロシアに制裁していない国に大きな国はありません。
その国自体が貧しく、ロシアと取り引きしないとやっていけない国がほとんどです。
中国ですらロシアのとばっちりを受けたくなくて避けているほどです。

よく言葉のマジックでルーブルが上がっているのだからロシアは持ち直したと言う人もいるようですが、ちゃんと中身を精査しているのか疑問です。

ロシアは何か月も前にアメリカを中心とする世界からの資産凍結などの制裁への対抗手段としてドルではなくロシアのルーブルで決済すると発表しました。
もちろん基本的にそれはNGです。
ドルで支払わなくてはならないと決められた輸出入は莫大な額で、それをロシアの決定として勝手に捻じ曲げてしまった形になります。
ですが輸出入先にも生活があります。
それでしか払えないとなればそう取引せざるを得ない企業も多いのでしょう。
結果、ルーブルが上がりました。
ですが目の前のお金のやり取りを何とかしただけで、未来を見据えたことではありません。

この4ヶ月で1万社以上が制裁され、マクドナルドもトヨタもザラもイケヤもガソスタも各部品の外国企業も勢いよく撤退している様子からしても明らかでしょう。

飛行機の修理部品がなくて制裁で輸入できず、他の飛行機を解体して補充に充てているという切実な現状からも察することができます。

今後ロシアが見る見る衰退していくことはもう決定事項なのかもしれません。

今回はこんなところでノシ

メルカ

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