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めろんだいふく
2024年2月18日 19:25
天窓から入った日差しの暑さに起こされた午前9時。輝かしい日光の隙間から彩度の高い青さがほんの少し窓の枠内に広がっている。外に出るのが億劫になるこの時期を唯一愛せる理由がある。深く、濃く、どこまでも果てのない青いキャンバスに描かれた純白のお城。暑さで歪む道路の境界線。ボトルに滴る水滴が儚く落ちる光景。死者を迎え供養するお盆。眩しいほどの生命たちの輝きや彩度と生前の思い出と
2024年2月13日 23:03
誰もいない道路の真ん中を得意気に歩いた。澄んだ空気と夜空を纏いながら。昼には人通りが多い道も180度景色が変わるのが夜のいいところだ。この道のもつ様々な表情を私は少し知った気でいる。一歩歩くたびに静かに響く私の足音を聴きながら少し先にある消えかけた街灯が点滅するのを見るのが楽しみだった。この瞬間の私は誰よりも強くて無敵でまるで夜を独り占めしたかのようなそんな気分に襲われている
2023年7月27日 04:00
まとわりつくように全身に絡みつく熱さが私を呼んだ。窓の隙間から微かに漏れる風の音絶えず刻み続ける秒針。私の意識が遠のいてる瞬間も止むことのないものたちの鼓動が静かに響いている。カーテン越しに入り込む午前2:00の月明かりが反射し淡く天井に触れていて白く照らされた天井と私はにらめっこをしている。あと数時間で夜が明ける。たまに呼ばれて目が覚めるこの瞬間は決まっていつも過
2021年11月20日 00:45
ふう。と1つ、ため息をついた。いつものように見る街並み。いつものように歩く歩道。いつものように青い空。なにひとつと言っていいほどに私の周りにあるそれらは変わらずにそこにある。ひとつ、またひとつと私の心は重くなったり軽くなったりを繰り返しているのに。過去を思えば悔やむこと未来を思えばほんの少しの希望と目の前にある不安とが入り混じった景色が常に私の中でぐるぐると回り続けて