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教育・育児のこと

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たくさんの子どもに関わる日常から、これからの子育てや教育に必要ではないかと思うことを、お届けします。
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子どもたちの「負の連鎖」を断ち切ろう

子どもたちの「負の連鎖」を断ち切ろう

子どもたちのトラブルの中には、かなりの割合で「負の感情の連鎖」が存在しています。

例えば、「私のお母さんはお迎えが遅いけど、この子のお母さん優しそうでお迎えも早い、羨ましいな…」という感情。これは、意識していてもしていなくても子どもは素直ゆえに、言動に表出されがちなので、観察しているとよく分かりますよ。

ゲームや勉強でその子よりも優位に立とうとしたり。自分がリーダーのように振る舞い、従わせよう

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朝「行きたくない!」と泣く子の、お母さんへ。

朝「行きたくない!」と泣く子の、お母さんへ。

入園式、入学式を終えて、新学期が始まったこの時期、お子さんの「行きたくないー!」に悩まされる親御さん方、多いんじゃないでしょうか。

わかります。

泣く子を、しがみつく玄関の柱から引き剥がし、保育園まで引きずって行き、先生に託して自分は仕事へ。泣く子を小学校の通学団に混ぜるも、歩かないので自分も登校し、校長先生に押し付けて(そのあと本人は担がれて教室へ)逃げるように帰って仕事へ。

大変ですよね

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大人社会の拡がりが、子どもの可能性の拡がり。

大人社会の拡がりが、子どもの可能性の拡がり。

昨日、主人と公園に行くと、主人のスケボー友達がスケボーの練習をしていた。その人は親子や親戚、その友人と大所帯で練習に来ていて、子どもも沢山いた。

その中の、ヘルメットを深々と被った体格のいい小学校低学年の少年が、主人に話しかけた。

「ねえ、うちの〇〇パパ(スケボー友達の名前)のお友達?」

「そう」と主人が答えると、照れくさいような嬉しそうな顔で、「へぇ、そう✨」と練習中のスケボーに乗って行っ

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学童保育所に理念は必要なのか

学童保育所に理念は必要なのか

私は、必要だと思っています。(キッパリ

私は自分の職場で、「子どもも親も、いずれは学童保育なんか要らなくなるように…」っていう思いをゴールにして、子どもや親御さんに関わってます。

これが、私の(職場で、同僚との共有している)理念なのです。

今、学童保育を必要としている親子が、学童保育を必要としなくなれば、それが一番その家庭にとっての幸せでないのかな、と思うからです。

学童保育が必要な状態の

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子どもとの関わり方の前提にあるもの

子どもとの関わり方の前提にあるもの

少し昔のことを思い出して、ツイートしたものに反応を頂いたので、深堀して書いてみようと思います。

ツイートは、私たちが行う子どもへの支援や関わりの、動機となる部分についてです。

私は子どもに関わる仕事をかれこれ10年近くしています。今でこそ上のツイートのようなスタンスで仕事をしていますが、この職種に足を踏み入れた最初の頃は、「この子、こんな生活をしていて、この先どうするのかな。可哀想に。」「私が

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高学年の子どもとの関係づくり

高学年の子どもとの関係づくり

私は学童保育で働く「放課後支援員」です。学童保育での仕事はいつの間にか5年になり、その前は数年、小学校で講師として働いていましたので、子どもに関わる仕事をしだしてから、かなりの年数になってしまいました。

とは言うものの、放課後支援員は働く時間帯にも関係しているのだと思いますが、年齢層は高齢化しており、同業者の中ではまだまだ若手です。

また、新しくこの業界に足を踏み入れる方の方が、人生の上では私

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「完璧なお母さん」じゃない人達へ

「完璧なお母さん」じゃない人達へ

娘の通学団にはいつも朝7時には化粧もきちんと済ませて、子どもたちの見送りをするお母さんがいる。

そのお母さんの正しさには私はおそらく一生勝ることができない。だって、ぐうたらだし、自分の人生や楽しみを優先させて生きている。

そんな私でも、職場では数々のお母さん達の育児相談にのっている。

世の中は、そういういくつもの矛盾をそれぞれ個人がそれぞれ無意識に見ないように、隠して生きている。

それは、

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オススメは育児の引き算

オススメは育児の引き算

ただいま子育て真っ最中の皆さん、あなたの育児は楽しいですか?

毎日が発見の連続で、子どもと一緒に何やっても楽しい♪…としたら、とても幸せなことですね。

しかしながら、毎日子どもと向き合って、子どもの成長を一心に考え、子どもに良いものや良い環境を得ようと必死になっているお母さん達には、不安やしんどいことも多くなっていくこともよくあります。

つらい方は、是非今の育児環境を見直してみてください。

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お母さんが抱える「底知れぬ不安」の正体

お母さんが抱える「底知れぬ不安」の正体

仕事柄、お母さんとお話する機会が多くて、お子さんのことについても相談されます。そのとき、

特段目立ったことは無いのに、「うちの子大丈夫ですか?問題ないですか?不安なんですけど。」って深刻に言われるお母さんって、実はたいがい自分が疲れてて、自分の人生に問題を持ってる場合が多いです。

自分ではそれが見えてないんですけどね。

子どもは、そりゃ成長するにつれてなんだかんだあるんだから、あるのが当たり

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最近の「子どものケンカ」から見える大人社会

最近の「子どものケンカ」から見える大人社会

最近の子ども同士のトラブルって、例えば「歳上の〇〇くんに殴られた」という事件があったとして、表面上では、殴った方が「ごめんね」で終わらせられるんだけど、普段の子ども同士の関係からキチンと見てると、そんな簡単には解決しないことの方が多いです。

結構、大人と一緒なんですよね。事件に至るまでの複雑さが。

当人は言語化はできていないことが多いのですが、長いこと年下の子からバカにされてて、ずっとモヤモヤ

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人生をより良くする「物事の捉え方」

人生をより良くする「物事の捉え方」

教育とは、「教えるもの」だとか「与えるもの」だとか言われていますが、私は、『この世の現象全てを感じ取るための受け皿を整えるもの』だと、最近は考えています。

「物事の捉え方」を改善する手助けをするというイメージでしょうか。

抽象的過ぎますかね?(笑)

例えば、
今日は雨が降ったとします。あなたは、「たまには雨も降るさ、何か本でも読むかな…。」などと考えたとしましょう。しかし、友人のAさんは「晴

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子どもを損得勘定から解放したい

子どもを損得勘定から解放したい

学校のような、勉強や評価が主になっている場所ではなかなか表に出てこないのかもしれませんが、生活の場として子ども達と関わる学童保育のような場所だと、子どもの行動が損得勘定に支配されているように感じる場面によく出くわします。

どういう時かというと、室内にゴミが落ちている時、数人で遊んでいた玩具の後片付けの時、おやつの時にテーブルを誰が拭くか決める時、などです。

これ、ほんとに大人の私たちからは考え

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「子育て」をする意味

「子育て」をする意味

皆さん、考えたことあります?子育てをする意味について。

結構考えるんですよ、私。どんな時に考えてるかというと、そう、体調の悪い時です笑

体調の悪い時って、何もしたくないし、何も出来ないじゃないですか。せめて子どもの為に何か…と思っても、何も出来ない。

そんな時、「あ、もしかして、こういう時のために子育てしてるんじゃない?」って思ったわけですよ。

いやいや、違いますよ。親が倒れた時助けてもら

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子どもに関わる仕事とファッション

子どもに関わる仕事とファッション

教育、保育業界では、ファッションについてはあまり語られていないと思います。むしろ、教育に携わる側は、暗黙の了解でフラットな感覚が求められており、無難で清潔感がある装いや、子どもと一緒に直ぐ動けるような服装が一般的になっているのではないでしょうか。

実際、教員時代に学校の教育現場でわっと思うような個性的で目立つファッションの先生はいませんでした。若い先生でこそ今風なスポーツブランドのジャージなどを

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